国内

《宮崎で宅配業者を装ったヤクザが暴力団幹部を銃撃》超至近距離で狙ったのはなぜか?「今のヤクザは撃つのが下手。2m以上離れたら当てられない」

2020年5月30日、池田組幹部が銃撃された事件で、現場付近を調べる捜査員。岡山市北区(時事通信フォト)

2020年5月30日、池田組幹部が銃撃された事件で、現場付近を調べる捜査員。岡山市北区(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、宮崎市で起きた襲撃事件の映像流出について。

 * * *
 またも衝撃の襲撃映像が流出した。9月9日午後3時半頃、宮崎市田代町にある特定抗争指定暴力団・池田組系志龍会の組事務所で、事務所にいた組幹部が男に発砲され死亡するという事件が発生。犯人は抗争中の六代目山口組弘道会系の組員だった。

 発砲の瞬間をとらえた映像はわずか9秒。組事務所の玄関前に設置されている防犯カメラのものとみられる。正面に駐車している車のリアガラスが映る。この車で幹部の在宅を確認したのかもしれない。

 車の横に1人の男が立つ。白髪交じりの短髪、黒縁眼鏡をかけ、白いシャツを着用。手には箱を持っている。カメラ付きインターホンで確認しても、宅配便の配送員に見えたことだろう。

 次の瞬間、ドアがゆっくり開く。その開け方には何の躊躇も、警戒する素振りも感じられない。ドアチェーンもなく、ドアは大きく開かれていく。宅配便だと信じたのだろう。外開きのドアを左手で支え、マスクをつけた幹部が顔を覗かせた。だが対立や抗争最中の組事務所のようなピリピリした雰囲気はまるで感じない。

 六代目山口組を離脱し、さらに神戸山口組から2020年に脱退した池田組は、これまで何度も襲撃を受けてきた。2020年5月には本部のある岡山市北区の事務所近くで幹部が銃撃され、関連するビルに車が突っ込まれたこともある。2022年10月、岡山市内の理髪店で散髪中の池田組組長が襲われた。事件直後、組長のボディーガードの反撃をくらって血まみれになった六代目山口組系の妹尾組の組員の様子がSNSやメディアで流れ、世間を騒がせた。事件後、別の妹尾組組員によって組長の車に拳銃が5発撃ち込まれた。相次ぐ事件に岡山は警戒区域には指定されているが、宮崎は警戒区域外だ。

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン