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兵庫・明石の「ジャイアント馬場さんの墓」が“マイラー”の新たな名所に きっかけは宮本武蔵没後380年の特番。住職は「馬場さんも喜ばれていると思います」

馬場さんの墓石には、今も多くの人が手を合わせに訪れるという(左は本松寺)

馬場さんの墓石には、今も多くの人が手を合わせに訪れるという(左は本松寺)

 日本プロレス界の巨星・ジャイアント馬場さん。1999年に亡くなってから四半世紀が過ぎ、来年1月31日に27回忌を迎えるが、新潟県三条市生まれの馬場氏の墓が兵庫県明石市にあることは地元でもあまり知られていなかった。地元紙記者が言う。

「一部で注目を集めるようになったのは、在阪のテレビ局で今年が没後380年となる剣豪・宮本武蔵の作庭と伝えられる枯山水庭園のことを報じられたのがきっかけ。明石城築城にあたり、町割りに携わった武蔵が旧明石藩下のいくつかの寺院の作庭をしていた。その寺院のひとつにジャイアント馬場さんの墓があることが紹介されて注目されるようになったようです」

 馬場さんの墓があるのは日蓮宗法栄山・本松寺。JR明石駅から日本標準時となる東経135度子午線が通る天文科学館に向かって10分ほど歩くと、人丸山のふもとに本松寺の山門がある。

 山門を入ると、本堂との間に樹齢数百年の山桃の大木があり、本堂の境内にはいくつもの墓石が並ぶ。本堂の裏手に回ると墓石の前に黒御影石で作られた大きなリングシューズがあり、すぐにジャイアント馬場氏の墓だとわかった。

 墓石には「馬場家各霊位」とある。なぜ新潟県生まれの馬場さんの墓が兵庫県明石市にあるのか。釋孝修住職に聞くとこう話した。

「奥様の元子さんが明石市の出身で、当寺はご実家の菩提寺なんです。馬場さんが生前中にご夫婦でお見えになって、ご実家のお墓の横に墓石を建てたいということでした。それで生前中に建てられたのです。馬場さんが先に亡くなったのですが、元子さんの意思で2人で一緒にお墓に入りたいということだった。元子さんが亡くなる2018年までは馬場さんの遺骨はご自宅で保管され、その後にご遺族が一緒に納骨されたんです」

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