芸能

《翌朝の仕事が気になる時間なのに…》日曜22時台に5作の連ドラが乱立 「ドラマだけじゃない」激戦の様相

今秋放送されているテレビ朝日系ドラマ『マイダイアリー』(番組公式サイトより)

22時15分から放送されているテレビ朝日系ドラマ『マイダイアリー』(番組公式サイトより)

 今、かつてない乱立を見せているのが日曜夜22時台のドラマ枠だ。日曜夜といえば、翌朝の仕事が気になる人も多い時間でもある。各局がその時間を狙うのはなぜか? その背景についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 11月に入って秋ドラマがそろい、ネット上では早くも成否を分けるような声が目立っています。なかでも印象的なのが、日曜夜に放送されているドラマ。10月27日には「衆議院議員選挙の開票特番で休止を余儀なくされる」という苦しさもあって明暗が分かれています。

 特に苦しさを感じさせられるのが22時台のドラマ。

 今秋放送されているのは、22時15分からの『マイダイアリー』(ABC制作・テレビ朝日系)と、22時30分からの『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』(日本テレビ系)。どちらも若者群像劇ですが、視聴率だけでなくネット上の反響などでも苦戦傾向は明らかであり、中盤に向けて巻き返したいところでしょう。

NHK BSとWOWOWの看板枠も

 両作が苦戦している理由は必ずしもドラマの内容に関することだけではありません。日曜の22時台は競争が激しく、衛星放送のNHK BSとWOWOWも22時からのドラマ枠があります。

 しかもNHK BSは「プレミアムドラマ」、WOWOWは「連続ドラマW」という看板ドラマ枠であり、これまで力作を重ねることでドラマフリークの支持を得てきました。ちなみに今秋は前者が『団地のふたり』、後者が『ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』を放送。どちらも評判のいい作品であり、地上波のドラマに少なからず影響を及ぼしています。

 そしてもう1つ日曜22時台で忘れてはいけないのは、TBS系「日曜劇場」の存在。今秋は『海に眠るダイヤモンド』が21時から放送されていますが、第1話は22時19分までの25分拡大版であり、第2話は15分拡大版の上にプロ野球日本シリーズ中継の延長が加わり22時39分まで放送されました。「日曜劇場」は民放で最も視聴率の高いドラマ枠だけに影響力は大きく、22時台の混沌を加速させています。

 ただ、日曜の22時以降と言えば「サザエさん症候群」という言葉があるなど、翌朝の仕事や学校などが気になる時間帯。なぜこの時間帯にドラマが集中しているのでしょうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト