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渡邊渚アナ連載「ひたむきに咲く」

【新連載スタート!】元フジテレビ渡邊渚アナ「私がPTSDであることを世間に公表した理由をお話しします」

新連載をスタートさせる元フジテレビの渡邊渚アナ

新連載をスタートさせる元フジテレビの渡邊渚アナ(撮影/松田忠雄)

 今年8月末にフジテレビを退社した渡邊渚アナウンサー(27)。2020年の入社後、『めざましテレビ』や『もしもツアーズ』など人気番組を担当したが、昨年7月に体調不良を理由に休業を発表。退社後に、SNSでPTSD(心的外傷後ストレス障害)であったことを公表した。約1年の闘病期間を経て、再び前に踏み出した渡邊アナ。彼女は今、社会に対して何を思い、世の中の出来事をどう感じるのか。そんな彼女の今の気持ちを赤裸々に書き連ねるエッセイの新連載「ひたむきに咲く」がスタート。第1回は自身を苦しめる「共感力」について語った。

 * * *

 初めまして、渡邊渚と申します。今年の夏に、新卒からアナウンサーとして勤めていた会社を辞めて、今はフリーランスで書き物やモデルのような仕事をしています。肩書きだけだとキラキラしているように見えるかもしれませんが、至ってごく普通のアラサーです。休みの日は激安スーパーに足繁く通うし、メルカリで小銭稼ぎもします。普通の27歳です。

 これまでも文章を書く仕事をしていましたが、ご縁あってこれから『NEWSポストセブン』で連載をさせていただくことになりました。またこうして言葉を残せる場をいただけて嬉しいです。

 拙文ではございますが、27歳の等身大の言葉をお届けできればと思います。よろしくお願いいたします!

「井戸に落とされたような感覚」

 私は物心ついた時から、「共感力」の高い人間でした。小説を読むと登場人物に感情移入しすぎてしまったり、誰かが怒られていると自分も怒られているような気持ちになったり、友達の悩みを自分の事のように悩んでしまったり。芸能人が自ら命を絶ったという報道を見ると、引っ張られてしまったり。

 アナウンサーとして働いていた頃も、交通事故のニュースを読むたび、亡くなった方は最期にどんな景色を見て、どんな思いで息絶えたのか、ご家族の心は大丈夫なのかを考えずにはいられませんでした。そして、昨年6月に自分自身がPTSDになって以来、それが加速しました。

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