芸能
渡邊渚アナ連載「ひたむきに咲く」

【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」

「●」について語った渡邊渚アナ

自身の「好奇心」について語った渡邊渚アナ(撮影/松田忠雄)

 今年8月末にフジテレビを退社した渡邊渚アナウンサー(27)。2020年の入社後、多くの人気番組を担当したが、昨年7月に体調不良を理由に休業を発表。退社後に、SNSでPTSD(心的外傷後ストレス障害)であったことを公表した。約1年の闘病期間を経て、再び前に踏み出した渡邊アナが世の中に対して思う、今の気持ちを赤裸々に書き連ねるエッセイの新連載。大好評の初回に続いて、第2回は抑えられない「好奇心」について語った。

 * * *

毎週、放送後に必ずと言っていいほどXのトレンドに上がってくる、アニメ『チ。─地球の運動について─』。私も原作の大ファンで、「これはアニメで観たい!」と映像化を待ち望んでいた。漫画の第1巻の表紙では主人公の1人であるラファウがアストロラーベ(天体観測用の動具)を手にしているが、星空が綺麗な場所で写真を撮る時に恥ずかしながら何度もあのポーズを真似した。

 いざ放送が始まってみると、毎週引き込まれる展開で、映像も美しく、少し難しい言葉もより頭にスッと入ってきた。部屋を真っ暗にして、プロジェクターに投影して観る『チ。』はプラネタリウム感覚で、アニメの放送が週末の楽しみになっている。なぜここまで惹きつけられるのだろうと考えてみた。ストーリーや作画など細かく考えるとたくさん浮かんで長くなり過ぎてしまうから、2つに絞った。

「当たり前を否定する勇気」

 まず、宗教と宇宙が密接に関係していて、“知的好奇心は罪”という世界線であること。

物語は、地球が世界の中心であるという天動説が絶対的な真理だった中世ヨーロッパのキリスト教世界で、異端思想にあたる地動説に命を懸けて研究する人々を主人公にしている。

「地球が動いているかも?」と気づき、興味を持って調べていたら、異端とされて焼かれて死ぬ世界。好奇心を捨て思慮深くあることが生きていくために求められている中、そういうものだと納得せず諦めない主人公たちはかっこいい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏(共同通信)
《“保守サーの姫”は既婚者だった》参政党・さや氏、好きな男性のタイプは「便利な人」…結婚相手は自身をプロデュースした大物音楽家
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン
松嶋菜々子と反町隆史
《“夫婦仲がいい”と周囲にのろける》松嶋菜々子と反町隆史、化粧品が売れに売れてCM再共演「円満の秘訣は距離感」 結婚24年で起きた変化
NEWSポストセブン
注目度が上昇中のTBS・山形純菜アナ(インスタグラムより)
《注目度急上昇中》“ミス実践グランプリ”TBS山形純菜アナ、過度なリアクションや“顔芸”はなし、それでも局内外で抜群の評価受ける理由 和田アキ子も“やまがっちゃん”と信頼
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
《実は既婚者》参政党・さや氏、“スカートのサンタ服”で22歳年上の音楽家と開催したコンサートに男性ファン「あれは公開イチャイチャだったのか…」【本名・塩入清香と発表】
NEWSポストセブン
中居、国分の騒動によりテレビ業界も変わりつつある
《独自》「ハラスメント行為を見たことがありますか」大物タレントAの行為をキー局が水面下でアンケート調査…収録現場で「それは違うだろ」と怒声 若手スタッフは「行きたくない」【国分太一騒動の余波】
NEWSポストセブン
かりゆしウェアのリンクコーデをされる天皇ご一家(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《売れ筋ランキングで1位&2位に》天皇ご一家、那須ご静養でかりゆしウェアのリンクコーデ 雅子さまはテッポウユリ柄の9900円シャツで上品な装いに 
NEWSポストセブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト
「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン