「高安」の団扇を持つ笑福亭鶴光の姿も(写真・JMPA、以下初場所写真同)

「高安」の団扇を持つ笑福亭鶴光の姿も(写真・JMPA、以下初場所写真同)

 

常連客にとっては「常識」

 今場所の初日に落語家枠とよばれる東花道近くに溜席に座ったは売店で売っている高安の四股名が書かれた応援うちわを掲げていたが、3日目の結びの一番で向正面の最前列に座った男性が照ノ富士の応援タオルを広げているのが中継でも映し出された。

 

 日本相撲協会の公式HP内の維持員制度の説明のなかでも、維持員のマナーとして「タオルを掲げる行為はお控えください」と書かれるようになった。

 九州場所では、力士が着ている四股名入りの浴衣をワンピースなどに仕立てて毎日観戦する女性が登場して話題になったが、この女性は「溜席では応援タオルを掲げることができないので、浴衣地なら掲げてもいいだろうという考え方です」と語っていた。やはり常連にとって応援タオルNGは常識のようだ。茶屋関係者が言う。

「夏場の本場所では土俵溜まりで扇子やうちわで扇いでいる人も多いが、なかには自分が経営する飲食店の名前を書いたうちわを掲げる着物女性などもいる。店の宣伝になっていると一部の維持員からクレームが出たが、扇子やうちわの使用が禁じられているわけではないため注意できないでいるようです」

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