田中圭との不倫疑惑を報じられた永野芽郁
スキャンダルへの対処法は、芸能人にとってその後の芸能生活の行方を左右する重大タスクと言えるだろう。俳優の永野芽郁が、パーソナリティーをつとめるラジオ番組に不倫報道後に初めて生出演するとあって、どのような対応を見せるのか注目を集めていた。臨床心理士の岡村美奈さんが、永野の生放送でのコメントについて分析した。
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清純派女優というイメージはこのまま保守できるのか。4月24日発売の「週刊文春」で、俳優の田中圭さんとの不倫疑惑、韓国人俳優キム・ムジュンさんとの二股疑惑が報じられた女優の永野芽郁さんが、29日、ラジオパーソナリティーを担当する「永野芽郁のオールナイトニッポンX(クロス)」(ニッポン放送)で謝罪した。
番組冒頭、「番組を始めるために、私からお伝えしたいことがあります」と切り出した永野さんは、言葉に詰まるようなこともなく、落ち着いたしっかりした声でファンやリスナーに呼びかけ、「たくさんのご心配とご迷惑をおかけしています。ごめんなさい」と謝った。”ごめんなさい”という言葉の軽さが、彼女の問題意識の軽さを表しているようだ、感情が声や言葉に出ることもなく、淡々とした謝罪だっただけに、おそらく用意していた謝罪コメントを読み上げたのだろう。
さらに「誤解を招くような軽率な行動をしたこと、心から反省しています。今後はこのようなことが二度とないように、節度を持った行動をしていきます」と騒動を謝罪。「田中さん、キムさんは仕事の先輩、仲間の間柄」と2人との交際を否定した永野さんの所属事務所が出した「このたびは誤解が生じてしまう行動であったことを自覚するよう本人に厳しく伝えました」という謝罪コメントと同じ内容で、あくまで”誤解”として貫き通すつもりのようだ。
だが“誤解”という話をそのまま受け止めた人はどれくらいいたのだろう。
謝罪後に選んだ1曲目は世界的DJとして有名だったAvicii(アヴィーチー)さんの「Wake me up」。その中には「ずっと自分自身を探していた」「目を閉じることは怖くない」や「愛が賞品」という意味深な歌詞があり、彼女の心の内を感じさせるものだった。その後は自身の番組グッズのアイデアを楽しそうに語ったり、はしゃいだりで”誤解”を印象づけていたが、かえって図太い、メンタルが強いなどの声がネット上にあがり、不倫疑惑が払しょくされた印象はない。
交際でなければ、彼女の行動はあまりに無邪気で無鉄砲、信じがたいものだ。永野さんの住む都内のマンションに2人で帰宅し、泊まったと報じられた田中さんは、同誌の取材に「昨日は(酔い)潰れて、介抱してもらってしまいました」などと答え、所属事務所を通じて「不倫関係にあったということは否定致します」とコメント。