エプロンを脱いで、筋肉美を披露した瑞希さん
──『ちっくすパック』は、ビジネス的にも狙いが当たったんですね。
「でも、利益的には苦戦を強いられています。私、会社の経理もやっているんですけど、『もうちょっと値上げしたら?』と相談することもあるんです。でも、夫は『コンビニのプロテインバーやプロテインドリンクと同じ価格帯で提供したい』と。そうなると利益的にほぼプラマイゼロなんですが、そのぶん代わりの商品を売ろうって方針になっています。
一方で、いままでの購入層ってやっぱり50代以上の方が多くて、しかも年々需要が減ってきて、小田原かまぼこの老舗店がどんどん廃業していくなかで、これまでとは違うお客さんにも知ってもらう機会が増えたのはよかった、という実感はありますね」
深い絆で結ばれている夫婦の笑顔の裏には、誰にも言えない試練があった。続編では、『伊勢兼商店』に降りかかった“廃業危機”と、瑞希さんが“夫から逃げ出した夜”について語っている。
(第3回に続く。第1回を読む)
撮影/岩松喜平
【写真】バッキバキの美マッスルボディの瑞希さんを抱き抱える夫・勇人さん
▶︎つづきを読む 「もう全部イヤになって…」笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去、子を連れて家を飛び出した夜《創業200年の老舗かまぼこ店廃業の危機》
▶︎はじめから読む 《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
