高校生のときから古着が好きだったという

高校生のときから古着が好きだったという

──地元にいた時点で覚悟は決まっていたんですね。とはいえ、上京1年目で起業するには、会社の設立や、資本金を用意したり、事務的な手続きなど何かと急ピッチで進める必要があったと思います。しかも大学に通いながら。大変ではなかったですか?

「そこはもう父親や周りの大人に色々教えてもらったりして、助けてもらったりしました。起業資金も両親から借金したんです。開店から1年半ぐらい経つので、そのお金はもう回収して返すことができました」

──では、経営は順調なんですね。

「おかげさまでなんとかって感じです。『ザ・ノンフィクション』を見て来店してくれたお客さんも多く、体感で3〜5割ぐらい増えていますし。売り上げも伸びていますね。でも一時期は、大学生活との両立がほんと大変で。お店に立たなくちゃいけないので講義に出席できず留年寸前でしたが、安定して出勤してくれるスタッフが増えてきたおかげで、今はどっちも順調です」

──あいりさんは19歳という若さで経営者になったわけですが、お金は好きですか?

「はい、好きです」

──即答ですね(笑)。『ザ・ノンフィクション』の放送でもおっしゃっていましたが、「お金が好きで経営者をやっている」と言い切れる素直さが素敵ですよね。

「でも、放送を見た常連さんに『印象悪いよ』って言われました(笑)。一方で、それで来てくれたお客さんもいましたね。『お金が好きって正直に言っていたから、俺はお前を認める!』と言ってくださって。ほんと、ありがたいです」

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