「親が出生日を偽った」という驚きの証言も──
「丙午迷信を意識したことはないし、全く気にしていません。でも私と同学年の元妻は、戸籍上は『1967年1月3日生まれ』なのですが、実際は『1966年12月30日生まれ』でした。当時は年末年始に役所が閉まっていたということもあるんですが、親が『丙午生まれだと障りがあるから』と出生日を偽ったようです」
取材中にユカリさんたちは「小・中学校では前後の学年よりも1学級少なかった」「高校では他学年と学級数は同じでしたが、1クラスの生徒数は5人くらい少なかった」とも口をそろえたが、出生数が少ないことによる“恩恵”もあったようだ。
「子どもの人数が少なかったので、高校受験では例年よりも受験倍率が低かったんです。だから、自分の学力よりも少し上の学校に挑戦して、そこに合格することができました。ラッキーでしたね」(前出・ユリカさん)
「専門学校卒なのですが、誰もが知る大企業に就職することができました。新卒一括採用の時代でしたので、人数が少ない“丙午学年”だったおかげだと思っています」(前出・ユキコさん)