紀子さまも丙午生まれ(写真/宮内庁提供)
吉川教授の「令和の丙午」に対する見解
「昭和の丙午では、質の高い子育て環境の確保や家計負担軽減などの観点から『子どもは2人程度が適切』という考え方が普及し始め、避妊による受胎調整によって爆発的な人口減少が起きましたが、逆に前後の年の出生数は伸びています。
一方で、現在は夫婦間の避妊が当たり前であり、社会構造の変化なども相まって少子化に繋がっています。2025年1~2月の出生数も変わらず減少傾向にあります。今のところ丙午を回避する動きは起きていません」
さらに吉川教授は続ける。
「丙午迷信は、“この年生まれの女性は気性が荒いので『婚姻厄難』をこうむる”というものです。明治の丙午生まれのモガの迫害が、昭和の丙午の出生減をもたらしたわけですが、昭和の丙午生まれの女性はディスコで踊っていた姿が印象的なバブル世代に当たりますが、婚姻時にバッシングされることはなく、婚姻数の減少などのわかりやすい実害はありませんでした。
秋篠宮妃紀子さまも『昭和の丙午』生まれですが、婚約時にそのことを問題視されることは全くありませんでした。つまり、その時点ですでに丙午迷信は終わっていたとみていいでしょう」
もし仮に、今から誰かがフェイクニュースとして悪意を持って丙午迷信をSNS などで拡散しようとしたら、どうなるのだろうか。