「『こういう風にお芝居しよう』といった準備はもちろんありますが、一番は自分を見てもらうために、考えたものを出すというより真正面からお芝居に取り組む姿を見ていただこうという気持ちで臨んでいました」(上坂)
「うまい演技ですね……。完全に私個人の意見にはなってしまうんですけど、最近、映画やドラマを見る時に、どこにでもいる“普通の人”を演じるのが一番難しいんだろうなと思うんです。作品ごとに存在する世界観の中でちゃんとひとりの人間として生きている。そんな演技を私は目標にしています。もちろん『今の芝居すごい!』みたいなうまさもあると思いますが、私の場合は、見る人が作品の世界にすっと入り込めるような、“普通の人”を演じられる役者さんに憧れがあります。
俳優の清原果耶さんは目標のひとりです。清原さんが『ニコラ』のモデルをされている時からのファンです。最初はモデルとして活躍する姿を見ていたのですが、ドラマに出演した清原さんを見たときに、誌面に出ている姿とまるで別人のように見えて、そのギャップにすごく惹かれました。作品、役ごとに全く違う人生を背負ってひとりひとりの人間をナチュラルに演じている。そういう部分が憧れです。
私が『Seventeen』に入りたての頃に、ちょうど清原さんが専属モデルを卒業するタイミングで、その時初めてお会いしました。次にお会いする機会があれば、朝ドラの撮影を頑張り切りたいと伝えたいです」
初エッセイに込めたある思い
今年7月で20歳の誕生日を迎える上坂は、自身初の写真集『上坂樹里1st写真集「日日是好日」』を発売する。タイトルの「日日是好日」にはある思いが込められているという。