「見上さんにもたくさん甘えるときもあるかもしれませんが、お互いを支え合えるような関係性になれたらいいなと思います」(上坂)
「まずは文字の並びが個人的に好きなんですが、言葉の意味も大事にしたいなと思っていて。これから生きていく中で、晴れの日もあれば雨の日もある。いいことがある日もあれば、上手くいかない日もある。人生はその繰り返しだと思いますが、その日にしか味わえないものが絶対にあるし、その時の自分を大切にしたいなという思いがありました。そして、ありのままの自分を応援してくださる方にこの写真集をお届けしたいという思いを込めてこのタイトルにしました」
写真集の終盤には直筆のエッセイをしたためた。20歳という節目を迎える前に「自分とは何か」を問い、自身を内省的に振り返ったエッセイは「普段の私は周りからどう見えているのだろう」という一文から始まる。
「このとき初めてエッセイを書きました。一言しか書かない日もありますが、ここ半年ぐらいは日記を付けています。写真集の撮影前から他の方が書いたエッセイ本を読む機会も増えていて興味があったので、写真集の中に自分の言葉で思いを伝える機会をいただけたのはすごく嬉しかったです。
私は自分がどう見られているのか、今どのような人だと思われているのかは結構気にしちゃう方で。それは性格によるものだと思います。自分でもこんな小さなことで悩んでも絶対に意味がないと分かっていても、1日中悩んでしまったり、周りと比較して落ち込んだりしてしまいます。もっと気楽にいられればなと思っていますが、この性格を全部ゼロにすることはできないですから、それも自分のひとつの個性だと思って活かしていきたいです。その時の自分を大事にしたいなと思います」
朝ドラ撮影を控える心境
20歳を迎える上坂は、傍から見れば順風満帆の芸能活動と見受けられるかもしれないが、その裏には数えきれないほどのトライを繰り返していた。これまで駆け抜けてきた20年間を自己採点すると何点か訊いた。