国内

叩かれるほどに支持が伸びる「参政党パワー」 スピリチュアリズム勃興の中で「自分たちは虐げられていると不安を感じる人たちの受け皿に」との指摘

「参政党パワー」の正体とは(神谷宗幣・代表)

「参政党パワー」の正体とは(神谷宗幣・代表)

 参院選で旋風を起こしている参政党。大手メディアの序盤情勢調査で躍進の見通しが報じられて注目を集めて以降、極端な主張への批判が高まったために失速するかと思いきや、投開票日に近づくにつれてむしろ勢いは増している。メディアに批判されるほど、逆に支持が伸びる驚異のパワーの正体とは──。

支持者は「批判があることは歓迎」

「高齢の女性は子供が産めない」
「終末期の延命措置医療費の全額自己負担化」

 神谷宗幣・代表の発言や参政党の公約に対し、大メディアは批判のボルテージを上げているが、神谷氏や支持者たちは歯牙にもかけない様子だ。

 東京選挙区の参政党候補・さや氏の個人演説会に参加していた68歳の男性医師に話を聞いた。

「批判はどんどんあっていい。むしろ批判されればされるほど、それに対して反論する材料が出てきて、それがまたメディアに取り上げられる。だから、批判があることは歓迎ですね」

 以前は自民党の杉田水脈氏を応援していたが、「日本人ファースト、反グローバリズムという方針も僕の考えに合っています」と参政党支持になったという。

 別の日の街頭演説会。42歳の男性会社員は、「子供がアトピー性皮膚炎で、グルテンフリーや食の大切さを痛感した」ことで党員になったという。

「参政党のいいところは、外国人問題だけじゃなく、オーガニックの食や国防、消費税などテーマが幅広い。党員向けの勉強会もやっています」(同前)

 日本維新の会を離党し、参政党の比例候補になった梅村みずほ氏。その街宣を手伝っていた40代の会社員男性は、「これまで特に支持政党はなかったんですが、共同親権の法制化を進める市民団体の活動をしていて梅村さんを支持してきた。日本人ファーストや消費税の廃止などの主張にもまあ納得していますが、共同親権の推進を公約に掲げてほしい」と語る。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン