2024年の5月に全学連に自ら連絡したという

ネットゲームで知り合った男性からレイプの被害に遭った

「はじめは高校の友達に相談したんです。でも、同い年の女の子では何もできないから、その子が学校に相談しました。学校からは被害届を警察に出すように、と言われました。さらに、私が通っていた学校は、私立の女子校で校則が厳しかった。男性との不純異性交遊は禁止されています。それが理由で私自身も、無期限の停学処分になりました。私は被害者ですから、精神的に落ち着くまで、ということを学校は言っていましたが……」

──被害者なのに停学処分になったのですか。

「はい。男性との同意のある性行為ではなく、強姦なんですけど……。男性と性行為をしたこと、それ自体が不純な異性交遊として禁止ではあって……。確かにそうなんですが、納得はできませんでした。さらに私が、その納得できない思いをネットに書いてしまったこともあって、『学校のイメージを悪くした』と最終的に自主退学を求められました」

──確かにネットで書くのは軽率だったかもしれません。

「今の自分だったら、仲間と闘います。でも、当時の私は受け入れざるを得ませんでした。大人の言うことはずっと聞いてきたし、絶対です。自分が被害に遭ったことについて、学校や周りの大人は、そんな男性についていく私自身も悪いと批判しました。そんなことありますか? 性加害をやった男性が完全に悪いはずです。そうは思っても、学校に直接言うことはできずにネットで書いてしまったという事情もあります。

 もし今だったら『性被害者も悪いよね』という考えと一緒に闘ってくれるのが『全学連』であり、『中核派』なんです。しかし、当時の私は学校から言われたら、自分ではどうしようもないと思っていた。自分としては、停学も退学も受け入れるしかない。理不尽だと思っていました。本当は最後まで友達と一緒に高校に通いたかったです。学校から強制退学にすると、新しい学校を探すのも大変と言われて、自主退学をする選択肢しかありませんでした」

──性被害に遭って高校にまでいられなくなったということですね。その加害者はどうなったのですか。

「私としては、事件としてしっかりと扱ってもらいたかったけど、親がこれ以上、大事にしたくないと示談したようです」

──一生かけても癒えないトラウマになってしまったかと思います。

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