中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
極左暴力集団として公安の監視対象になっている過激派集団「中核派」。毎年、全国各地のデモなどで機動隊と衝突し、最近でも 逮捕者が相次いでいる。そんな「中核派」に謎の美女が現れたと公安当局では話題になっている。21歳のニノミヤさん(仮名)は、なぜ“極左暴力集団”に入ったのか。その半生をインタビューした。【全4回の2回。第1回を読む】
──親や先生の言うことを聞いて中高一貫のお嬢様学校に入りました。高校では、華道に軽音といった部活や勉強などで、充実した学校生活を送れましたか。
「学校自体は、とても楽しんでいました。でも私は自主退学をさせられているんです。
きっかけは、小学校の頃からの女の子の友達に誘われて始めたネットゲームでした。そこで知り合ったある人がいました。その人も女性だと言っていた。高校1年生の冬でしたが、そのゲームで知り合った人と、実際に会うことになったんです」
──ネットゲームで知り合った「女性」と実際に会うことになった。
「はい。そしてその人と会う直前に『もうひとり友達が来るけどよい? その人は男なんだよね』と連絡が来ました。まあ、3人ならいいかな、と思ったのですが、実際に来たのは男性がひとり。つまり、ずっとやりとりをしていた人は女性のふりをした男性でした。そのときにすでに20代だった大人です。仕方なくその人と食事をして、その後にカラオケに行く流れになりました。
カラオケボックスは密室だし、嫌だなと思ったんですが、行かざるを得なくなって。そこで襲われました。逃げようと思ったけど、怖くて逃げられなかった。レイプの被害に遭ったんです。当時のことは怖くて、覚えていない部分もありますが……」
──とんでもない話ですね。刑事事件です。その後、どのように対応したのでしょうか。