津田若頭補佐の葬儀は倉本組本部がある和歌山市内で執り行なわれた
葬儀場に現れた司組長
7月12日、津田若頭補佐の通夜は倉本組の本部がある和歌山市内の葬儀場にて執り行なわれた。通夜開始時間の約1時間半前、14時にNEWSポストセブン記者が葬儀場に到着すると、出入り口前には大手新聞社、通信社、実話誌、週刊誌、そして全国からの警察が駆けつけており、物々しい雰囲気に包まれていた。
14時15分、喪服の左腹部に白い花をつけた竹内若頭や直参組長らが姿を現す。普段は険しい顔つきが目立つ竹内若頭だが、この日は宙を見つめ、心なしか寂しそうな顔つきにも見えた。警察関係者はこう指摘する。
「竹内若頭と津田若頭補佐は1学年違いで、長年、共に若頭補佐として組織運営に尽力してきた。竹内若頭は山口組の大幅な若返りを進めていて、いまの執行部で分裂抗争前から執行部入りしていたのは竹内若頭、森尾卯太男本部長、青山千尋舎弟頭のみ。そのなかで2017年から若頭補佐として携わってきた津田若頭補佐には期待していた面も大きかったはず」
間も無く一台の高級車が会場に滑り込む。姿を現したのはトレードマークのサングラスを外し、険しい表情を浮かべる司組長だった。
(後編に続く)