「現在は日向坂46として活躍する石塚瑶季さんも同じチームに入っていて一緒に練習していました」(渡部)
「承認欲求が本当に強くて、身近にいる人達が何を求めているかを見る癖があるんです。もちろんアイドルが大好きだからでもありますが、兄が坂道グループの大ファンなので、その兄が好きなアイドルになりたいというのが一番の理由でした。オーディションは普通に即落ちでした(笑)。オンライン審査までは通ったのですが、いざ対面の審査で落とされました。太っていたので仕方がないかなと思います。高3の受験勉強の合間にもAKBのオーディションを受けていたこともあります」
好きなものにはとことんのめり込む。承認欲求を満たすものには恥を恐れず正対する。渡部の人生の指針には両親からのある言葉があるという。
「やっぱり両親が自由に育ててくれた部分は大きいと思います。好きなことはとことん極めればいいし、できないことをできるようにするよりも、好きなことを突き詰めて、その中で一番になった方がいい。『出過ぎた杭は打たれない』って両親から教わっていました。ずっと好奇心がいろんなものにありました」
グラドルに挑戦する際にも、当時入学したばかりの音大を3か月で中退した。常軌を逸しているとも思われかねない決断を下していく渡部にとって次の目標が明確にあった。