白井被告はアカウントを作り直して岡崎さんのInstagramを検索していたのだろうか──
岡崎さんの体にあった“DVの跡”
「白井が殺人容疑で再逮捕されましたけど、警察には『遅すぎる』と言いたいです。私たちは、行方不明になってから散々、『白井がやったに違いない』とずっと訴えていたんですから。DVでできた小さいアザが岡崎さんの背中にいくつもあって、本人も『白井にやられた』と言っていた。首には絞められたような跡もありましたよ。だからあの子は、人前で着替えるのをすごい嫌がっていたんです……」
親族が提供してくれた写真を見ると、岡崎さんの首には証言どおり”締め跡”が確認できた。みみず腫れのような傷や、大きなアザなどがいくつも残されており、強い力で暴力を振るわれただろうことがわかる。
事件の後、神奈川県警察本部は検証チームを設置。被害者の相談対応などについて調査を進めていた。神奈川県警察本部の和田薫本部長は6月3日、県議会の委員会で「相談を受けていたにもかかわらず、重大な事案となったことを重く受け止めている」などと表明したものの、いまだに親族への謝罪の言葉はないままだという。
親族らが目の当たりにしてきた白井被告の岡崎さんへの執着心は常軌を逸していた。警察に訴えても状況が好転しない日々は、不安や恐怖に苛まれ続けていたという。
今回改めて取材をすると、殺害される前の岡崎さんの鬼気迫るLINEのやり取りや、白井被告が送った「恫喝メッセージ」などを入手できた。そのあまりに“異様な執着心”とは── 。
(後編に続く)