毎日欠かさずに上皇さまの病室に通われた(2025年5月、東京・港区)
「一般的には狭心症と呼ばれることが多い病です。心筋虚血とは、血管が狭くなり心臓に血液を送りにくくなっている状態で、無症候性とは自覚症状がないということを指します」
このとき美智子さまは連日病院に駆けつけ、上皇さまが安心して入院生活を送ることができるように寄り添われた。
「5月の入院は葉山でのご静養の日程とかぶっていたので、急遽中止になりました。さらに、このたびの入院により、あえて順番を入れ替えた那須行きも叶わなくなりました。8月には軽井沢でのご静養が検討されていますが、現状これもどうなるかわかりません」(前出・皇室ジャーナリスト)
2012年に狭心症と診断されて以降、上皇さまは手術や投薬といった治療を続けられてきた。今回の入院は、心臓の負担を和らげる薬を新たに服用され、検査しながら投与量を調整する必要が生じたためだという。
「5月からの経過が期待ほどはよくなかったため、薬の変更や追加といった予防的措置が取られたものと思われます。上皇さまは脈が速い傾向にあるとのことなので、脈拍を少なくする薬や心臓への負担を下げるために血管を広げる薬、血流をよくする薬を検討された可能性があります」(高沢さん)
上皇さまは91才。同年代の患者のなかには、積極的な治療を選択しない人もいるという。
「いまの暮らしを維持できれば充分だ、という考えをする方も多いのです。この年で新たな治療を検討、実践されるということは、上皇ご夫妻から“どうすればもっと快適に暮らせますか”と打診があったのかもしれません。それだけ国民に元気な姿を見せられることに強いご覚悟を持っておられるのではないでしょうか」(高沢さん)