20歳で役者の世界に飛び込み、コワモテ俳優として42年。我が道を歩いてきた
──その前年の『スクール☆ウォーズ~泣き虫先生の7年戦争~』では、制作陣に「なかなかワルそうな見た目でいいじゃないか」と気に入られてキャスティングされたとか。
「そう。しかも、脚本が固まっていなかったみたいで、まだどうなるかわからなかったから、新人のオレが起用されたんだ。番組が終わった後の打ち上げで、大映のお偉いさんに『おまえは運が良かった』って言われたよ。
キャリアが長くなってきたら、代表作があるって素晴らしいことなんだな、と感じるようになった。今のディレクターや監督、プロデューサーが『ビー・バップのファンでした』って言って、オレをキャスティングしたりするからさ。昔はみんなオレの顔を見ると『スクール☆ウォーズ』と『ビー・バップ・ハイスクール』のことしか言わねぇから、『うるせえな』と思ってたんだけど」
──1995年に3000万円の低制作費で2億円の宣伝活動が話題となった映画『SCORE』(松竹)は話題となりました。
「あれはフィリピンでロケをやったんだけど、オレが崖をゴロゴロ転がり落ちていくシーンがあって、30メートルくらいの高さの採石場でさ。転がって最後、相手役がオレの手をつかんで崖から落ちるのを止めて、オレは崖からぶら下がってんだけど、あれ、命綱つけてねえから。『汗で手が滑ったら、下まで真っ逆さまだな』って思いながら撮ってたよ」