63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
100本以上の主演作をもち、“Vシネマ四天王”の1人に数えられる俳優・小沢仁志さん(63)は、数々のドラマ、映画、バラエティー番組でも活躍してきた。前編記事では、デビュー以来、“限界を超える快感”を求めて演じてきた小沢さんの撮影の秘話を明かした。今や小沢さんの名刺がわりとなった“顔面凶器”について、実際はどのように受け止めているのだろうか──。【前後編の後編。前編を読む】
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──“顔面凶器”と呼ばれるコワモテの容姿で、唯一無二の存在感を放ってらっしゃると思います。どのように受け止められていますか。
「オレ自身は“顔面凶器”といわれることをよろこんでないし、別に気にしてもいないけど。自分の顔を基本、イケメンとも、ひどい顔とも思っていないんだ。オレはオレ。よかったことを強いて言うなら、飲み屋のお姉ちゃんから『怖いのかなと思ったら意外に優しいんですね』っていうギャップでモテてるくらいかな」
──イメージを守ろう、としてきた部分もありますか。
「イメージなんてのは、周りの人が勝手に決めるもの。嫌な思いをさせりゃ、二度と作品をみてもらえなくなるだけだよ」
──これまでに不都合などあったりは?
「よく警官から足止めされて職務質問される。署に連れてかれて、ポケット探られて、財布から免許証、カード……全部チェックされるんだ。歌舞伎町なんて歩いたら、500メートルおきに職質だよ。めんどくせぇ。『さっき受けたとこだよ!』って(笑)」