死因は上半身などを複数回刺されたことによる失血死だった(時事通信フォト)
「大手損害保険会社の神戸市店へ2023年4月に入社した、関西エリア職の営業担当」(前出・在阪記者)だったという片山さんは、大阪府出身。神戸市での生活は2年目で、ひとり暮らしをしていた。
物件紹介サイトによると、片山さんが住んでいたマンションは築10年で、総戸数は38部屋。大手の管理会社が共用部を管理し、オートロックにくわえ、警備会社のセキュリティサービスも備えられている。近隣は飲食店などが比較的少ない住宅エリアで、他にも多くの賃貸物件などが立ち並ぶ。
同じマンションに住む住民らは取材に対し「うちはセキュリティ万全だと思っていた」「ここらへんはいいマンションばかりで治安もいいのに…」と、事件に対して一様に驚きを隠せない様子だった。
地元テレビ局「サンテレビ」は、捜査関係者の話として、2022年5月に谷本容疑者が神戸市中央区の別の女性(当時23)が住むオートロック住宅で、首を絞めて殺害しようとしたとして逮捕されていたことを報じている。
この報道を受け、SNSでは〈3年前にも!?〉〈前から暗い衝動を抱えていたんだね〉と、驚きの声が多数上がっている。
「谷本容疑者は当時、被害女性を自宅マンション付近で待ち伏せしたり付きまとったりしていました。そして女性の帰宅時にマンションへ侵入し、両手で首を絞め、軽い怪我を負わせた。殺人未遂の疑いで緊急逮捕され、その後傷害罪で起訴されています」(全国紙社会部記者)
今回の事件と類似性がある犯行態様だ。