死因は上半身などを複数回刺されたことによる失血死だった(時事通信フォト)
社長の怒り「あれは“虚偽”だった」
「うちの会社は試用期間が3か月間です。仕事柄、合わないとすぐに辞めてしまう人もいますが、彼は自分から熱心に勉強する子だったので、正社員として採用しました。
コミュニケーション能力も高かったんですよ。同僚との会話も弾んでいましたし。とにかく仕事に関しては熱い男で、どうすればうちの会社をよくできるかとか、そういうことを常に考えてくれる子でした」
履歴書によれば、2023年1月に入社した千葉の会社をわずか3か月で退職している谷本容疑者。このことに関して男は社長に、「上司との関係がうまくいかなかった」と説明したという。また、地元である関西を離れたことに関してはこう語っていた。
「『悪い友達と縁を切りたいから関西から来た』と言っていました。当時は彼に犯罪歴があったことも知らなかったですし、『やんちゃしていたんだろうな』くらいに受け止めました。私は素直に『立ち直りたい、新しい人生を歩みたいんだな』と受け取っていました。
ただ、昨日のニュースで過去に殺人未遂で逮捕されていたことも知って、これがきっかけで関東に来たんだな、と」
谷本容疑者が犯罪歴を隠していたことを知り、怒りを覚えたという。