経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)

経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)

 元々は「今回の騒動についてどう思うか」について聞いたはずがもう、この4人だけでなく十数人から口を揃えて出てきたのが新浪氏に対する容赦のない「印象の悪さ」だった。知名度はすごい、いろんな意味で多くが「ニイナミ」を知っている。

 とくにその中でもここに書かなかった人も含めれば30代から50代の現役世代は容赦ない、ぶっちゃけ書けない内容ばかり。現にSNSなどは新浪氏への罵詈雑言が目立つ、本当に多い。みんな「サントリーは好きでも新浪氏は嫌い」といった様相だ。むしろサントリーは被害者でかわいそうという意見も。

 これは以前トップを務めていたローソンについて同様で「新浪だからローソンは行かなかった」という個人的な不買をしていた人もいた。実際、新浪氏もローソン時代に物議をかもしたパワハラ的な姿勢を後年、反省している。

 もっとも、2023年にはサントリーでもパワハラ疑惑で批判を受けることになるのだが3年連続の最高益(連結営業利益および売上収益)と経営の「結果」は出す人だ。

ウケ狙いばっかりの印象

 ここでは新浪氏の騒動の真相と是非については不確定かつ本人が否定している段階なので言及しない。新浪氏は9月3日の会見で「法を犯しておらず潔白」「皆様にご理解、納得をしていただけるものと信じている」「会社の判断に従い、ご迷惑をかけないように自ら(サントリーの会長を)辞する」とした。

 しかし同じくトップである代表幹事を務める経済同友会については辞任せず、当面は「自粛」の方向だという。問題となった「サプリ」については「米国の知人が勝手に送付」「大変著名な方からもこれは大丈夫と」「(サプリは)おそらく家族が廃棄」と説明したが、この通りその「皆様」からは「納得をしていただけるもの」には程遠いとしか言いようのない反応ばかりである。

 実際、その「皆様」は容赦ない、リアルでもネットでも総スカンだ。

 まず「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」とした40代の男性会社員の具体的な言い分。

「45歳定年の発言は本当におどろいた。この人は日本の雇用や社会の安定を守る気がないのだろうなと。定年制(の是非)はともかく45歳じゃ早すぎる。みんな家族があって生活がある。なんだか『インパクトのあることを言ってやろう』というのが見え透いているように思う」

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