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序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に

若隆景は初日から黒星で、序盤に2敗を喫したが…(写真・時事通信フォト)

 4年ぶりに東西の横綱が揃った大相撲。秋場所後、34年ぶりに開催されるロンドン公演に向けては何とか体裁が整ったが、次に相撲協会が期待するのは空席となっている西の大関の誕生だ。

 7月の名古屋場所前は3人の大関候補がいた。大栄翔、霧島、若隆景の3関脇はいずれも大関が狙える状況にあったが、大栄翔は全休。霧島は中日まで1敗で踏ん張っていたが、終盤に5連敗して8勝止まり。5月の夏場所で12勝を挙げていた若隆景は中日までに4敗を喫し、後半で白星を重ねるも10勝を挙げるのが精一杯だった。

 結局、3関脇のうち2人は振り出しに戻った。勝ち星を2ケタに乗せたことで若隆景だけが大関候補としてかろうじて残り、協会にとっては唯一の希望となった。相撲担当記者が言う。

「大関昇進の目安は直近3場所の合計が33勝とされている。若隆景は三役として12勝、10勝と挙げているため、今場所は11勝がノルマという考え方が基本になる」

 ところが、初日に若隆景は伯桜鵬に押し出しで敗れてしまう。2日目の王鵬戦では一方的に寄切って白星をあげたが、3日目は玉鷲に敗れて序盤で早くも2敗目を喫した。

 琴櫻のひとり大関という状況は追い風だったはずだが、こうなるとどこまで昇進のハードルが下がるかが注目される。「ヒントは初日のNHK大相撲中継の解説にあった」と言うのは元親方のひとりだ。

「初日の正面解説は元大関で尾車親方だった琴風さんで、向正面は舞の海さんだった。協会ナンバー2の事業部長も務めた琴風さんは退職してなお八角理事長(元横綱・北勝海)の相談役。執行部人事にも影響力を持つとされるが、若隆景の大関昇進について興味深い発言をしていたんです」

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