「クラウドワークス」上に掲載された皇室動画編集バイト
掲載された案件の多くには〈参考動画〉のURLが貼られている。その一つをクリックすると、数十万の登録者数がある皇室系YouTubeチャンネルが表示された。
動画タイトルには、秋篠宮家と天皇一家を比較するものや、紀子さまや佳子さまを取り上げたものが並ぶ。その多くが「紀子さまの振る舞いは皇族に相応しくない。雅子さまに嫉妬している」「悠仁さまの礼儀作法は愛子さまに比べ十分でない」といった趣旨で、確たる根拠なく秋篠宮家を貶めるような内容だ。とりわけ紀子さまに批判的なものが目立つ。前出・三上氏が言う。
「動画制作の手法や投稿パターンを見ると、投稿者に秋篠宮家を批判したい政治的意図があるというより、再生数を上げて広告収入を得る目的の可能性が高いと思います。10分程度の動画の場合、台本、編集を外注して数千円~1万円程度の制作費なら、5万再生で元が取れるはずです」
皇室関連が狙われやすい事情もあるという。
「皇族は公的な存在で、肖像権などについて他の著名人と比べて権利者から厳しく法的責任を問われにくいと投稿者サイドが考えるのでしょう。広告収入を稼ぐには理想的なコンテンツに映るのではないか」(同前)