その懸念について橋下氏に見解を求めると、事務所を通じて「急遽のアンケート形式のご取材にはお受けできておりません」と答えた。維新の党本部はこれに加え、閣外協力にとどめたのは橋下氏への配慮だとする指摘に対し、「ともにそのような事実は無い」と回答。

 維新内部には別の不安要素もある。離党予備軍が続々誕生しているのだ。

 守島正・代議士(大阪2区)ら3人が9月に離党(除名)したのに続き、10月には和歌山1区の林佑美・衆院議員が離党届を提出した。林氏の事務所に聞くと、こう答えた。

「和歌山県総支部の運営の改善を以前から求めてきたが、なかなか改善されなかったので離党届を出しました」

 維新議員の秘書は言う。

「参院選までは『社会保障制度の改革』、『企業団体献金の廃止』を維新の重要な公約の柱として訴えるように指示されてきたのに、突然議員定数削減が次の国会のメインテーマになると言われて驚いています」

 橋下氏の“鶴の一声”と、維新の分裂危機が高市政権の時限爆弾といえそうだ。

※週刊ポスト2025年11月7・14日号

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