「最初に狙われたご夫婦は横手市の方で、畑作業のために村へ入られたそうです。畑には里芋や大根、白菜が植えられていて、また周辺には栗の木もあった。もしかしたらそういうものを狙っていたのかもしれません。
被害者の発見時、クマは100メートルほど離れた草陰にいたらしいんですが、パトカーのサイレンを聞いても逃げる様子をまったく見せず、その場に留まり続けたそうです。ですからちょっと変わったというか、珍しい個体なのかもしれない。また詳細は控えますが、襲われたいずれの方々も頭部付近といいますか、頭をやられているということでした」
村は付近の学校に対して、屋外での部活動を当面禁止するよう対策を指示。今も厳戒態勢が敷かれている。まもなくクマが冬眠する時期に差しかかるが、いつまでこの“異常事態”は続くのか──。