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国仲涼子が語る“田中好子さんの思い出”と“相撲への愛” 『ちゅらさん』母娘の絆から始まった相撲部屋通い「体があたる時の音がたまらない」

国仲涼子が『ちゅらさん』出演当時の思い出を振り返る

国仲涼子が『ちゅらさん』出演当時の思い出を振り返る

 女優・国仲涼子(46)がNHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』でヒロインの“えりぃ”を演じて、早24年。作品はシリーズ化されて朝ドラ史上屈指の人気を誇り、国仲の代表作となった。当時のエピソードを訊くと、母親役の亡き田中好子さんとの思い出を明かした。

「好子さんには私生活でもよくしていただき、一緒に韓国旅行をしたこともありました。相撲部屋へも連れて行ってくださり、高田川部屋の皆さんとはずっと仲良くさせていただいているんです。最初はお相撲のことは詳しくなかったのですが、国技館に見に行ってから、はまりました。裸で何も持たずにぶつかりあっての取組が、かっこいいんです。体があたる時の音もたまらないですね」

 国仲を大の相撲好きへと導いたのは『ちゅらさん』での母娘の絆だった。

「部屋へ通い20年以上経ちますが、おかみさんは好子さんが紹介してくれた名前で呼んでくださるので、今でも私のことは“えりぃ”です(笑)」

 えりぃを演じた20代は出産も子育てもすべて想像だったと国仲は振り返る。結婚して二児の母となり育児中心に過ごしてきたが、昨年に本格復帰。前作の大河ドラマ『光る君へ』で演じたまひろ(吉高由里子)の母役など、近頃は母親の役も増え、ようやく子育ての実体験が生かせるようになったと語る。

 放送中のドラマ『終幕のロンド ─もう二度と、会えないあなたに─』(カンテレ・フジテレビ系)では、出版社の“バリキャリ”編集者を演じている。

「母親役とは違う感覚でお芝居に取り組みましたが、演じるのは難しかったですね。本当にデキる人って自分がデキると思っていない。無自覚だと思うんです。性格を想像して台詞の言い回しを強く、パキパキしゃべったら“ちょっと怖すぎるな”と監督に直されて(笑)。新鮮な役柄でした」

 仕事に本格復帰する前は現場から遠ざかっている焦りがあったとも漏らしたが、再び芝居とじっくり向き合い、日常の景色も見え方が変わった。母として、女優として、国仲は今、毎日をはずむ気持ちで楽しんでいる。

【プロフィール】
国仲涼子(くになか・りょうこ)/1979年生まれ、沖縄県出身。1999年に女優デビュー。2001年よりNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』でヒロインを演じて、国民的女優に。同作で第39回ゴールデン・アロー賞「放送新人賞」、第26回エランドール賞「新人賞」受賞。放送中のドラマ『終幕のロンド ─もう二度と、会えないあなたに─』(カンテレ・フジテレビ系)に森山静音役で出演している。

撮影/野口貴司 取材・文/渡部美也 プロデュース/Kaori Oguri
衣装/ハルノブムラタ、マリア ブラック、デターム、トーカティブ
写真は「WebLEON 美しい人」(主婦と生活社)より

※週刊ポスト2025年11月21日号

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