女性政治家のへアメイクをヘアメイクアーティストの小椋ケンイチさんが分析(時事通信フォト)
高市早苗首相の存在もあり、女性リーダーたちへの注目度が高まっている。今回の女性セブンの連載『山田美保子の山田Eyeモード』では、ヘアメイクアーティストの小椋ケンイチさんを招き、女性リーダーたちのヘアメイクについてお届けします。
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女性初の高市早苗首相誕生に巷からは日々、さまざまな声が上がっていますが、私の周辺ではこれまで高市さんと“距離”があった女性たちが応援に転じている印象です。高市さんには「スカートの裾を踏まれないでほしい」「だから女はダメなんだと絶対に言われないでほしい」というのが代表的意見。私もそのひとりです。
そんな中、話題に上がりやすいのが高市さんをはじめとする女性リーダーたちのヘアメイク。同年代の女性たちにとっては、非常に気になりますよね。そこで今回は、人気ヘアメイクアップアーティストの「おぐねぇー」こと小椋ケンイチさんにズバリ、アドバイスをいただきました。
山田:まずは高市さん。一時、アートメイク施術の直後なのかしらと思うほど太くて濃かった眉がナチュラルになられましたよね。
小椋:そう! 総裁選のあたりからヘアメイクに関してアドバイザーが入っているのは間違いないですっ!
濃くて立体感のない眉から薄付きのアイブロウパウダーに変えて、目元のキツさを緩和。もともと目が鋭いし鼻が高くて顔力が強かったんだけど、アイラインとマスカラだけのシンプルなメイクに仕上がったわよね。顔の古さが出るチークも一切塗らず、唯一、ボルドーカラーの口紅は顔に締まりを出してくれて肌の白さも強調。ネイビーのジャケットにもベストマッチよね。
山田:ツヤ感のあるショートヘアはウィッグかしら?
小椋:違うと思うわよ。でもなでつけたような光沢感を出すよりはエアリー感のあるサラッとしたヘアクリームをオススメしたいわね。
山田:財務大臣兼内閣府特命担当大臣(金融)の片山さつきさんは、常に“頑なな巻き髪”が話題よね?
女性誌などで有名な「女性は自分がいちばんイケていたときのヘアメイクを続けがち」が浮かんでしまうわ。
片山さつき大臣(時事通信フォト)
小椋:JJガールのときからストップしてしまったのだと思うけれど、もはや止められないカンジもするわね。レイヤードでカールは華やかだし、片山さんはお顔も派手なかたなので、いっそうのこと髪にメッシュを入れたり、軽くアッシュブラウンにしたらすてきかな。
山田:モデル経験者で、「ミス・インターナショナル」と「ミス・ワールド」のファイナリストでもある内閣府特命担当大臣の小野田紀美さんは、私が知る限り、女性議員の中でもっとも長いロングヘアです。
小野田紀美大臣(時事通信フォト)
小椋:いわゆる体育会系女子ヘアの典型スタイルね。美容院も2~3か月に一度で済む省エネタイプ。でも、それは彼女のいい意味での“強さ”を和らげてくれている。一方、前髪を作ることで目ヂカラが強調されて意思が相手にハッキリ伝わるシンプルイズベストね。
山田:では、東京都知事の小池百合子さんはいかが? コロナ禍で多忙なとき、「小池さんは美容院に行く時間だけは捻出している」と批判をしている男性文化人がいらして、「え? ダメなの?」と憤慨した記憶が私にはあるのだけれど。
小椋:そこは男性には理解できないかもしれないわね。かつて「大年増の厚化粧」と揶揄されたことがあるけれど、「生まれつきのあざを隠すためです」とサラリとかわしたときには、特に同年代の女性たちから拍手喝采だったわよね。医療用ファンデーションなどの知識もお持ちなのは、さすが元ニュースキャスターだと思うわ。
小池百合子都知事(時事通信フォト)



