安倍元首相が銃撃された現場付近で取り押さえられる山上徹也被告(共同通信社)
弁護人 「通夜葬式の時は?」
Aさん 「徹也は遺体のそばで一晩中離れなくて、一緒にいて悔しそうに泣いていました。
亡くなる前に、長兄は電気代を貸してくれと言っていた。母は長兄の障害年金の手続きを忘れていたので今月もらえないと。母は普段から私からお金を無心していた。『これは神様がくれたお金だから返さない』と……だから、私は無視していました。(泣きながら)長兄が死んでしまったとき、お金を貸していれば……後悔しています」
長兄の自死後、山上被告はAさんと疎遠になったという。Aさんも実家を出たが、飼っていた猫が死んでしまった際に被告人に連絡をすると、「一緒に猫を弔ってくれた」(Aさん)という。
そして2022年、事件が起きた。
