芸能

高田文夫氏が振り返る「ロンドンブーツ1号2号」 東京に出てきた直後の田村淳と同郷・松村邦洋の交流に「泣きそうになった」

上京して間もない頃の田村亮を振り返る(イラスト/佐野文二郎)

上京して間もない頃の田村亮を振り返る(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、生放送で解散を発表したロンドンブーツ1号2号こと、田村淳と田村亮について。

 * * *
 私のこの胸に小さな衝撃が走った。生放送でいきなりの「ロンドンブーツ解散」である。淳の十八番の視聴者まで巻き込んでの“どっきり”かと思ったらそうでもないらしい。

 ロンブーは本当に早くから売れに売れた。漫才などやってる間もなく即テレビスターである。“武勇伝 武勇伝”のオリエンタルラジオもダッシュが凄かったがロンブーの凄さにはかなわない。「ガサ入れ」などのやんちゃ振りには腹を抱えて笑った。吉本なのにまったく関西臭がない。目から鼻に抜けるスピードの早さは「ヘイッカール」並みの淳。スタート当時は進行とつっこみを亮がやっていたが、いらつく淳に変わったら爆笑が十倍以上とれる様になった。以来亮は「ロンブーの笑顔担当」になった。

 山口出身の淳、大阪でも京都寄りの高槻出身の亮。共に苗字が「田村」というのも奇遇だ。KinKi Kids(現・DOMOTO)もたしか他人なのに共に「堂本」。珍しい。もっと不思議なのはナイツで苗字が塙と土屋なのに名前が共に「ノブユキ」。宣之と伸之である。

 ロンブーは大阪へ出ずいきなり東京へ。互いにまったく売れない。仕事がない。そんな時よくゴハンを食べさせてくれたのが松村邦洋だという。「同じ山口出身、ガンバレよ」という気持ちだろう。この話、昔きかされて、この私が泣きそうになった事がある。淳にゴハンを食べさせた次の日、朝松村がアパートを出ようとすると必ずドアノブに菓子パンがふたつ入った袋が下げてあり「ごちそうさま」のメモ。それがいつもである。ちゃんとした子だったのである。髪の毛の色でだまされちゃいけない。

 亮もライブのロビーなどで私を見つけると仕事をした事もないのにすっとんで来て、思い切り礼をして「ロンドンブーツの亮です」(知ってるっちゅーの)。礼儀正しいのだ。

 淳が吉本を辞めようとした時、例の「闇営業」問題が起き(WITH宮迫)亮も会見。それにしてもこの「闇営業」という言葉、何とかならないか。暗いし汚い。大阪独特の言いまわし。東京では古来より「ショクナイ」(内職を逆にして)とサッパリ。昔は歌手だって私だってやっていた。様々な事があって今。

 体も心配でラジオのゲストに来てもらったらそこにはやたら元気な亮。「釣りとか車とかマラソン、プロレスで毎日色々忙しくしてます。狩猟免許もあったんですが昨年失効しちゃって」。「あれば今頃熊相手に忙しくなってたのになあ。まあ何にしても唯一苦手だった“笑い”を仕事にしちゃったので遠まわりしたって訳だ」「よくお分かりで」。行け1号2号。

※週刊ポスト2025年12月12日号

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン