動き出した部屋再興
さらに別の動きもあったと相撲ジャーナリストは言う。
「来年2月の理事選では、定年退職となる出羽海一門の理事の後任として木瀬親方(元前頭・肥後ノ海)が候補に挙がっている。上昇志向が強い木瀬親方は早くから一門の理事の座を狙っていたが、かつて名古屋場所で暴力団幹部らが維持員席で観戦していた問題で、入場券手配にかかわったとして2階級の降格となり、2010年に木瀬部屋の力士らとともに北の湖部屋預かりとなった過去があります。
当時の北の湖理事長の権限で2年後に二度と問題を起こさない旨の誓約書を提出するなどして部屋が再興された。ただ、不祥事を起こして部屋を閉鎖された過去がある親方を理事にはできないという判断が続いていた。これはつまり、同様に部屋を閉鎖された白鵬が理事になれないということでもあったが、これも退職したことで木瀬親方が理事になる動きが活発化している。この動きからも白鵬を理事、そして理事長にはさせたくなかったという執行部の意向が垣間見えます」
そして、白鵬氏の退職により、いよいよ宮城野部屋再興が現実味を帯びてきたと見る関係者もいる。
「宮城野部屋再興にあたっての後継者は幕下の炎鵬だと見られている。年寄名跡襲名の基準となる関取通算30場所以上に1場所足りないが、来場所は幕下上位で再十両が狙える地位になる。条件を満たせば『宮城野』を襲名し、部屋を再興させることになるだろう。ただ、炎鵬の成績だと部屋継承は認められるが、部屋新設は認められない。旧宮城野部屋の再興をどちらと判断するのかも理事会次第でしょう。白鵬の残した弟子は再興される宮城野部屋に戻ることができるが、義ノ富士のように伊勢ヶ濱部屋を選ぶ力士が出るという見方もある」(前出・相撲ジャーナリスト)
果たしてどんな展開を見せることになるのか。