ラヴィット!スタッフや出演者に誕生日を祝ってもらった(インスタグラムより)

ラヴィット!スタッフや出演者に誕生日を祝ってもらった(インスタグラムより)

夫から「努力の人」と言われる姿勢 

 ギャル曽根さんは『ラヴィット!』の誕生日企画で夫から「あなたは努力の人」と言われるシーンがありました。収録前の情報収集、収録後の反省、放送時のチェックを欠かさず、時にバラエティのプロである夫にアドバイスを求めることで、食べるシーンだけでなく、コメントのフレーズ選び、タレント別の絡み方が着実に進化していきました。 

 3年前の誕生日企画でも祝福ソングを作ったAMEMIYAさんが「だいぶキャラ変わった」「『覚醒してんだな』と思ってうれしかった」と称えていましたが、それはスタッフや共演者も同様。努力で着実な進化を重ねる姿勢が、川島明さんから「いろんな番組で本当に頼りにしている存在」と言われることにつながりました。 

 他のタレントとの違いは「食べる以外何もできない」という状態からのスタート。つまり視聴者と同じような状態から芸能生活をはじめて、悩みながらも地道に成長を重ねていく姿勢が「芸能生活20年の今なお視聴者目線を持てる」という差別化になっています。 

「喜怒哀楽をさらけ出す芸風」が評価 

 各局のテレビマンとギャル曽根さんについて話をしていたとき、最も印象的だったのが「喜怒哀楽をさらけ出せるのがいい」という高評価の理由。食レポの時は喜び、楽しそうな姿を見せることに徹していますが、他のバラエティでは喜怒哀楽の“怒”と“哀”もしっかり見せられることが評価につながっています。 

 なかでも『ラヴィット!』の木曜日はNON STYLE・石田明さん、ニューヨーク、男性ブランコ、令和ロマン、横田真悠さんがそろう中、大半の企画で中心にいるのはギャル曽根さん。グルメはもちろんトーク、ゲームなどでも、イジりイジられ、アイドルにも躊躇なく吠えたり、泣かされたりなどのさまざまな表情で笑いを誘っています。 

 ただ、ギャル曽根さんがグルメ以外のバラエティに進出したばかりのころはネット上に「うるさい」「面白くない」などのコメントが多く、本人も落ち込んでいたようでした。しかし、徐々にその頑張りが伝わったことでそれらの声は消えていったのです。 

 ギャル曽根さんは登録者数70万人のYouTubeチャンネル「ごはんは残さず食べましょう」も運営するなど、ネット上の活動も両立。ここでは食レポ、買い物、料理が中心の構成で主に女性層からの支持を得ています。 

 YouTube動画には母親も登場するなど、姉と弟を含めた家族仲がよく、大食いが母から自分の子どもにまで受け継がれていることもテレビマンにとっては魅力の1つでしょう。実際に『有吉ゼミ』などに家族が出演していますし、今後増える可能性もありそうです。 

 局を問わずグルメ番組は多く、YouTubeチャンネルも含め、グルメ系のタレントは増えましたが、ギャル曽根さんに続く存在は現れていません。それどころか「視聴率を取るのがむずかしい」と言われる19時台の強さでは女性タレント最高峰だけに、2026年はさらなる活躍が期待できるのではないでしょうか。 

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。 

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