維新はどう対応するのか(左から藤田文武・日本維新の会共同代表、吉村洋文・大阪府知事/時事通信フォト)
この「名ばかり理事」に名を連ねれば100万円以上は「節約」できる。国保を限度額まで払う必要はないし社保にしても報酬が最低額なので超格安だ。それが維新もいまだ把握できていないほどに、どいつもこいつも「理事」であるという。
口が悪くなったがちょっと悪くならざるを得ない。社会保険そのものも組合(協会けんぽなど)に格安でフリーライドしていることになる、つまり、他の社会保険加盟団体やその社員の金で「節約」していることになる。
「身を切る改革って自分たちの身じゃなかった」
そもそも、維新はこれまで「社会保険料を下げる改革」を提唱してきた。公式ホームページでも、
〈どうして手取りが上がらないの?〉
と題してこう訴えている。
〈上がらない手取り…増え続ける社会保険料…現役世代にのしかかる負担に対し今こそ制度の見直しが必要です!〉
いやはや〈次世代のために、維新はやる!〉のキャッチがむなしい。
都内、多摩地区の地方議員(無所属)も憤る。
「確かに国保は高いです。会社員で折半でも上がりっぱなしの健康保険料は苦しい。でもみんな相互扶助だから払っている。それこそ私たちの日本と、自分とその家族、そして次世代のために。綺麗事じゃなく実際、みんなしっかりと払っている。それなのに政府に与する維新が『国保逃れ』はあんまりじゃないですか、外国人がどうこうと騒がれていますが、維新こそ日本から出ていくべきです。勝手に維新ってミニ国家でも作ってどこかに行って欲しい、それくらいの悪行ですよ、悪質過ぎる」
ちょっと言い過ぎじゃないかという向きもあるかもしれないが、気持ちはわかる。別の革新系の議員に話を聞いた内容なんかもう、ここで使えないくらいに維新、クソミソである。地方議員だって国保の議員はいる。厳しい。
ぶっちゃけ一般サラリーマンの大半、いや維新信者を除く現役世代のほとんどが怒っている。というかありえない、どうするつもりか。
