世田谷区の高級住宅街にあった敷地約150坪、間取り2階建て4LDKの大原さんの豪邸(遺族提供)
「甥っ子に会えなかったのはかなりショックだったと思います。姉は自分の子どものように可愛がっていました。決して甘やかすようなことはなく、食べ方ひとつとっても、『クチャクチャ音をたてない!』と礼儀には厳しかった」
生前、大原さんはアンティーク雑貨などを好み、自宅にはクラシック時計がたくさんあり、なかには高価な物もあった。
「遺品整理も大変でしたが、姉の個人事務所の引継ぎ業務には苦労しました。利益がなくても経費がかかったり、会社ですからいろいろやることがあります。支払うべき税金を滞納していたことも亡くなってから分かりました。
『ギラン・バレー症候群』で体調自体は悪かったけど、仕事ができないほどではなかった。例えば骨折していても、観ている人には分からないように演技をしていましたから。“女優・大原麗子”という存在が姉の中で大きくなり過ぎていたのかもしれません」
大原さんが40歳のときに3億円で購入した敷地約150坪、間取り2階建て4LDKの豪邸は、主がいなくなっても残り続けていた。その理由を政光氏が語る。
