今後、関係者への証人尋問が予想されている
「別れても、ほかの女と結婚指輪はめれないように」
指を切断された事件が起きたのは、その翌月のことであった。Aの左手薬指には今も、第一関節より先がない。
きっかけは、Aさんが佐藤被告と別れている期間にスマートフォンから電話した、“夜の店”への発信履歴だった。佐藤被告から「それ浮気だから」「許してほしかったら」と迫られ、自分で指を切断するように言われたのだという。左手薬指は被告人が「別れても、ほかの女と結婚指輪はめれないように」との理由で指定をした。
押し問答があったが、Aさんは渋々了承する。しかし、乳頭とは訳が違う。包丁を持って、薬指の付け根を付近に、傷をつけた。やらないよりかはマシと思ったAさんであったが、被告人は納得せず、「自分でやれないなら私がやる」として、ネットショップで斧を購入した。
その他には、痛みを紛らわす目的、また寝てる間に終わっていることを願って、睡眠薬を多量に摂取した。胃は空っぽの方が効くとして、半日以上何も食べなかった。
