公判当日は、キャラクターが描かれた長袖のTシャツを着て入廷をした
弁護人からは、Aさんが生活保護の受給に際し借りていた家に逃げ込めたはず、という指摘があった。一方Aさんは、「部屋は借りているだけで何もなく、被告人にも家を知られているので逃げることにはならないと思った」などと返した。
佐藤被告が旅行に出かけることもあったが、Aさんが逃げ出すことなどはなかった。その理由を問われたAさんは、「部屋に被告人のスマートフォンと連動した見守りカメラのようなものがついていた」と説明する。トイレに行くときに「どこや!」と、スマートフォンのマイク越しに言われたこともあったという。
佐藤被告はこれまでの公判で起訴事実を否認し、乳頭や左薬指の切断については「Aさんが自分でやった」などと供述していた。裁判官に事件への思いを聞かれたAさんは「(佐藤被告が)どんなつもりで(切断等を)全部僕がやったと言えるのか、気になります」と答えた。
Aさんの証言は、「被害を受けていたのに佐藤被告と離れられない点」を除けば、全体的に矛盾を感じない内容であった。一方、あくまでAさん個人の主張であり、佐藤被告の主張が気になるところである。
被告人質問が行われる次回公判は2月を予定している。
(了。第1回から読む)
●取材・文/普通(裁判ライター)
