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《自社が大手スーパー経営会社に加入》パティシエ鎧塚俊彦氏、60歳の“働き方改革”「菓子職人としては一人前でも、経営者としては力が及ばなかった」

川島なお美さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(60)

川島なお美さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(60)

 女優・川島なお美さんが亡くなってからの10年、夫・鎧塚俊彦氏(60)はほぼ休みなく働いてきた。そんな多忙な日々のなかで、いちパティシエにとどまらない、大きな夢を膨らませてきた。その夢をかなえるため、2025年還暦を迎えた鎧塚氏は、働き方や日々の生活を変えつつある。鎧塚氏の胸にあるのは、どんな思いなのか。常に先へ先へと進んできた鎧塚氏は今、大きな転換点にあるようだ。【前後編の後編。前編から読む

すすめてきた“働き方改革”

 若い頃からほとんど休まず、女房が亡くなった後も、ガムシャラに働いてきましたが、最近は健康を考えて「働き方を変えたほうがいいかな」と思うようになりました。女房と入籍後の2012年、「網膜中心静脈閉塞症」で左目の視力を失い、今は光さえ感じられなくなっています。公表してきませんでしたが、何度か倒れたこともあり、健康に不安がないといえばウソになります。

 そばにいてくれた女房は54歳で亡くなりました。僕もいつどうなるかわからない。もし、僕が急にいなくなったら、僕が築いた洋菓子ブランド「Toshi Yoroizuka」は無くなってしまう。それではいけない、と還暦を迎えるにあたって、僕自身が“働き方改革”をしよう、と思うようになったのです。

 それで、1~2年前から少し休みをとって小旅行を楽しむようになりました。若い頃に観た『時をかける少女』(1983年)という映画が大好きで、映画の舞台の広島・尾道に行ってみたい、とずっと思っていました。パティシエの修業などで世界中を旅してきたのに、尾道にはまだ行っていない。そのことに気付き、思い立って1泊2日で行ってきました。やはり、一度行ってみたかった出雲大社にも行きました。これからはそういう時間を増やしていきたいと思っています。

 最近は若い頃のように、貪欲に新しいものを求めて飲み食いしたり、暴飲暴食をしたりはしなくなりました。とくに深酒は特別なとき以外はしなくなり、何を飲み食いするかより、誰と一緒に過ごすか、が大事。いい時間を大切に過ごしたい、と思うようになったのです。そして、親しい仲間と一緒に食事をした後も、二次会には行かず、夜10時頃にみんなと別れたら、真っ直ぐ帰宅して11時過ぎには床に就きます。翌日の仕事のパフォーマンスが落ちるからです。朝は5時に起きて朝食をとり、1日2回アップしているインスタのネタを準備したり、散歩をしたり。以前より健康に気をつけた生活をしています。

 ガムシャラに働かないからといって休んで楽をしたい、ということではないですよ。職人は利益度外視で“寝食を忘れて技を磨くのが美徳”という考えが根強いですよね。自分もそういう働き方をしてきましたが、一方で「それでいいのか」という疑問をずっと以前からもっていました。社長である僕は結果を出さなければいけませんから、そのためには休みなく働くにしても、少なくともスタッフには新しい時代に合った働き方ができるようにしなくてはいけないのではないか。給料を上げて、休みがとれて、なおかつ職人らしく研鑽を続けることを忘れない──そんな職場にしていかなくてはいけない、とだんだん強く思うようになってきました。

 今、僕は「Toshi Yoroizuka」というブランドで、パティスリー(スイーツ店)を4店舗経営し、そのほかに小田原に4000坪を有する農園カフェ、南米・エクアドルのチョコレート農園で育てた野菜や果物、チョコレートを使ったスイーツなどを店で提供しています。働いているスタッフは100人以上。彼らに「Toshi Yoroizuka」を受け継いでもらい、彼らとその家族を幸せにしたい。それが僕の夢のひとつなんです。それにはこの先、10年かかるかもしれない。それまで僕もしっかり働ける身体でいなくてはいけないのです。

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