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【対談・貴乃花光司氏×立川志らく氏】2026年の角界を予測「大の里は外側の力が出ると脆い」「豊昇龍は特別なものがない」「琴櫻は相撲内容が足りない」…元横綱・貴乃花氏の提言

大の里も真価が問われる年に(時事通信フォト)

大の里も真価が問われる年に(時事通信フォト)

 2025年は豊昇龍、大の里と2人の横綱が誕生した相撲界。1月11日に初日を迎える初場所では、先場所で初優勝したウクライナ出身の安青錦が新大関として土俵に上がるなど、期待の力士は目白押し。第65代横綱・貴乃花光司氏と、好角家で知られる落語家・立川志らく師匠が語り合った。【全3回の第2回】

叩き上げが必要だ

貴乃花:横綱の品を一言で言うのは難しいですが、“男のやせ我慢”が品なのだと思います。自分は腹が減っていても、若い衆に、「俺は腹一杯だからお前が食べろ」と言うような、やせ我慢文化を実践できるかどうか。

志らく:落語家は“笑い”を取りたがると下品になる。江戸っ子は欲しくても「欲しくねえよ」って一応謙虚に言う。つまり“負け惜しみの美学”なんだけど、それが粋なんだと自分のなかで身を引くと、だんだん品のある人に見えてくる。

 白鵬関(第69代横綱)がすごく強いのにやたら叩かれたのは、ルール違反じゃないからと立ち合いでエルボー(カチあげ)にいくから。人間性が良くても、その強さは下品に見えちゃうこともあると思うんです。

貴乃花:白鵬がカチあげをやるのは弱いからです。本当に横綱を張っていたら「どこからでも来い」だから、立ち合いでそんなことやる暇はないです。

志らく:横綱といえば大の里。ファンとして見ていて、素質があるのはわかるし、実際に強い。これで貴乃花親方みたいな精神力があれば、もっと強くなるように思えますが、負けた一番での慌てぶりを見ると精神的な脆さを感じます。

貴乃花:師匠がおっしゃる通り、体格に勝る大の里は内側の力ではなく外の力が出ると脆いんです。相撲の動きはすべて内側の力を使います。その点、体が大きくない安青錦は内、内、内の力を使って相撲を取っており、基本に忠実です。

 もうひとりの横綱の豊昇龍に目を向けると、大の里と比べれば体もないし、特別なものがない。長い年月のなかでは勝てないでしょう。大関の琴櫻も体は大きいけど相撲内容が足りない。

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