日本への反発を強める中国の習近平国家主席(右)と高市首相(共同通信社)
安倍氏銃撃現場での宣言も検討された
永田町関係者は「もう少しうまく根回ししてあげないと……」と嘆く。
「野党の反発は必至で、国会が空転する危険も指摘されています。ただ、ここまで話が広まってしまった以上、首相のリーダーシップにかかわる問題なので、流れに乗るしかない。あとはどのタイミングで正式表明するかでしょう」
高市首相の“身内”である自民党内にも波紋を呼んだ解散騒動。なぜいまなのか。政治評論家の有馬晴海氏は次のように解説する。
「各政党が情勢調査をやっていますが、いま解散すれば自民党に過半数獲得の可能性があるという結果が出ているようです。解散するいちばんの理由は、『いまなら勝てるから』でしょう。立憲民主党の野田佳彦代表は『解散に大義がない』と批判していましたが、この20年くらいずっと解散総選挙に大義はないんですよ」
総裁就任直後に長年のパートナーである公明党が連立を離脱するなど、少数与党のトップとして苦難の船出となっただけに、高市首相は局面打開への思いが強いようだ。
「目指すは単独過半数ですが、結果として維新や国民民主などが議席を伸ばせば、連携のパートナーでもあるので、政権運営が安定するとの思惑もある。よりどころは圧倒的な政権支持率。ネットの声を中心に高市人気は高く、党内でも『この人気にあやかれば勝てる』との声が飛び交っています。しかし、公明党はすでに自民党に『選挙協力はできない』という意志を伝えたともいわれており、実際、立民との距離を縮めています。
野党は『予算を投げ出した党利党略だ』との批判を強めており、国民からの『600億円もの血税を使って、自民党のために選挙をやるのか、許せない』という声も徐々に広まっている。今後の展開は楽観的なシナリオばかりではないでしょう」(全国紙政治部記者)
3連休明けは、外交日程が目白押しだった高市首相。一部ではこんな案も浮上していた。
「13、14日の日韓首脳会談のあと、地元・奈良で発生した安倍元首相の銃撃現場を訪れ、そこで解散を宣言するという案も検討されていたそうです。よりドラマチックに演出し、一気に主導権を握るつもりだったのでしょう。高市さんは、どこで“開戦”するのが効果的か、機会をうかがっています」(前出・永田町関係者)
政権発足以来、「引きこもりがち」とされてきた高市首相が仕掛けた奇襲作戦。はたして、国民の支持は得られるのか。ガラスの天井を初めて突破した女性リーダーの大勝負が吉と出るか凶と出るか、有権者は彼女の動向を注意深く見守っている。
※女性セブン2026年1月29日号
