番付発表後、伊勢ヶ濱親方は改名について「みんなで同じ方向を向いて頑張っていこうという意味」だと説明し、伯乃富士に改名した伯桜鵬は師匠からの提案としながらも「最終的には自分で決めた」と報道陣に説明した。
白鵬氏が相撲協会を退職してからの伊勢ヶ濱部屋の動きは目まぐるしい。白鵬氏の退職のタイミングで、伊勢ヶ濱親方だった元横綱・旭富士が65歳定年を迎えて「宮城野」を襲名し、部屋付きの照ノ富士親方が「伊勢ヶ濱」を襲名して部屋を継承した。
7月の名古屋場所の後には、部屋が江東区毛利から墨田区立川に引っ越している。湊川親方(元大関・貴景勝)が新しく部屋を構える旧二十山部屋の隣のマンションで親方や関取衆は生活し、稽古場は車で5分ほど離れた隅田川沿いの倉庫跡に構えることとなった。伊勢ヶ濱一門関係者が言う。
「照ノ富士はすでに相撲の聖地・両国で新しく部屋を建てるための土地を確保しており、立川の部屋は一時的な転居先とされます。わざわざ引っ越したのは、旧宮城野部屋の力士たちが窓のない地下室で寝起きするなど不自由な生活を強いられていたため、それを改善し、平等に扱うためだったといいます。これで一気に照ノ富士の評価が上がり、旧宮城野部屋の力士たちの改名につながったといわれている」
水面下で進む「総額25億円のプロジェクト」
今後、さらに動きは活発化してきそうだと若手親方は言う。
「照ノ富士が部屋を新築する予定とされる両国の土地は440平米の借地で、まだ工事が始まっていないものの、すでに建設会社も決定しているという。地上6階程度となり、相撲部屋と親方の住居も含めた複合ビルとなる予定だそうです。完成予想図を見せてもらった協会関係者もいるそうで、総額25億円のプロジェクトになる見通しだといいます」
白鵬氏も親方だった当時に日本橋に約485平米の土地を購入しており、土地取得に15億円かかったと伝えられていたが、相撲協会を退職したことで宙に浮いた状態だ。モンゴル出身の後輩横綱が白鵬氏のお株を奪うような行動力を見せ、角界関係者にも驚きがひろがっているという。