自由民主党本部(イメージ)
自民党の支持率は高まっていないが、高市内閣の支持率は高い。それが解散・総選挙へ向かわせる原動力になったと考えられる。
高市内閣は、特に10代20代といった若年層からの支持率が高い。内閣発足直後に読売新聞が行った調査によれば、高市内閣を「支持する」と回答した人の割合は18~39歳が80%で前政権時の9月調査の15%から急増したことが話題になった。
12月に産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が実施した合同調査によると支持率は全体が75.9%、年代別では18~29歳が92.4%と若者世代で強い人気を持っていることが示されていた。
2015年6月に改正公職選挙法が成立し、投票権は18歳以上の日本国民に与えられることになった。その広がった若年層有権者に高市内閣は人気が高いのだ。もっとも、日本全体の人口と年齢構成を考えれば、少子高齢化の影響で10代20代の有権者数は全体に占める割合から考えれば小さい。だが、それでも無視できるような数ではない。
若者世代の実人数は少ないかもしれないが、人数では測れない影響力を発揮している。SNSなどに切り抜き動画を流して支持を広げてくれる若者たちの存在だ。昨今、SNSによって政治家が人気を得る手法は威力を増し、それは選挙でも多用されつつある。
とはいえ、今回の総選挙は2月8日投開票という、高市氏にとって最悪なタイミングになる。大半の18歳は高校3年生にあたり、受験シーズン真っ只中にいる。
選挙権の行使は10代の若者にとっても大事なことで、筆者のような政界を取材している者としては1票を無駄にしないでほしいと切に願っている。
しかし、それ以上に受験という進路選択は今後の人生を左右する大きなライフイベントである。どちらを優先するかと問われれば、迷うことなく受験と答えるだろう。
投票そのものは5分で済ませられるが、投票所まで足を運ぶ時間や労力は馬鹿にならない。まして選挙公報などに目を通す時間的な余裕があったら、英単語の1つでも暗記したいと考えるだろう。
受験生だけではなく、大学生も定期試験のシーズンにあたるため選挙どころではないだろう。こうなると、高市支持が厚い10代と20代からの得票は期待薄になる。SNSの切り抜き動画を制作したり、拡散する時間的余裕も少なくなるだろう。
