安倍晋三・元首相の銃撃現場で取り押さえられる山上徹也
被告。この時、奈良教会では佐藤議員の「応援集会」が行われていた(朝日新聞社/時事通信フォト)
「意図的に省略された可能性のある資料の存在」
佐藤議員が集会への参加を認めた一方、旧統一教会は当該箇所を“怪文書”と断じている。文書をいち早く入手したフリーライターの石井謙一郎氏は、TM文書の検証の必要性を説く。
「文書の作成を認めた徳野英治氏は内容について『極めて私的なもの』とし、韓鶴子総裁を喜ばせるために“盛って”書いていると主張していますが、資料をもとに何が真実か検証する必要はあります。
文書には議員と接触した日時が詳細に書かれ、『写真を添付します』という文言も多数見られます。添付されている写真は文書から確認できませんが、そういった事実関係を“盛ること”はできない。佐藤議員が記述の一部を認めたことも、文書の信憑性を高める一要素になるでしょう」
3200ページにわたるこの文書だが、石井氏は「今後、この文書の“続き”が公開される可能性もある」という。
「韓国の関係者から3200ページの文書を入手した際、『この文書は完全なものではなく、1000ページ以上の非公開内容がある』と聞きました。実際、統一教会も1月16日のプレスリリースで、公開された文書について『意図的に省略された可能性のある資料の存在』を指摘しています。
現在公開されている文書には、日本から韓国へ行われていたはずの送金に関する内容が、不自然なほどに書かれていません。今後、非公開内容が明るみに出る可能性はあるのか、注視する必要があります」
高市首相が突如発表した解散宣言に、この疑惑がかき消されてはいけないだろう。
(了。前編から読む)
