右側から黒の公用車が突入してくる(hirofumiさん提供のドラレコ映像)
「官僚の方々など5〜6人が救急車で運ばれ……」
事故現場は騒然としていた。Zさんを含む重度の怪我人は、到着した救急車に乗せられ次々と運ばれていったという。
「怪我をされた方の1人は、鼻から血を出して道路の脇で何も喋れない状態で座っていました。救急車には私のお客様をはじめ、公用車に乗っていた官僚の方々など5、6人が次々とストレッチャーに乗せられて運ばれていきました。
危険だからということで、自分の車両には近づけなかった。反対車線で事故に巻き込まれた別のタクシーの運転手さんの目撃談だと、公用車の運転手は血まみれだったそうです」
Yさん自身は、消防隊員の声かけに「大丈夫です」と応じたため、その場では病院に運ばれず現場に残った。現場での実況見分に立ち会い、赤坂署で調書を取り、解放されたのは翌朝の5時だったという。
「会社に戻って報告書を書いてから、自宅近くの整形外科に行って診断書を出してもらいました。首肩のムチウチ、腰痛、左足の神経痛、左足首の捻挫で全治2週間でした。病院の診断でOKが出るまで休職中です。
当初から腰から左膝下の痛みと痺れがあったのですが、数日したら腰の痛みがひどくなってきた。後から後遺症が出る場合もあるというので心配です……」
出発してから30秒で起きた公用車の事故。なぜ事故が起きてしまったのか——後編記事では、Yさんが語った「公用車運転手・Xさんの会社からの説明」と、Xさんの知人が語った「人柄と働きぶり」について報じる。
(後編につづく)
