公用車は火花をあげて横向きにドリフト(hirofumiさん提供のドラレコ映像)
「運転手さんが苦しそうに顔をしかめ…」
Cさんが公用車に駆け寄ると、運転席のドアは開いていたと言う。
「運転手さんがシートベルトをしたまま、苦しそうに顔をしかめて『死んじゃうよー、死んじゃうよー』とうめき声をあげていました。周囲の人と車内から救出しようとしましたが、体が車体に押し付けられていて、すぐにはできませんでした。
車内からは運転手さん以外の声は聞こえず、その後救急車両が来て、隊員が救助を始め、公用車に乗っていた3人が順々にストレッチャーに乗せられ運ばれていきました。後部座席に乗っていた2人は、グッタリとして動かない状況でした」
この事故の捜査における焦点は、運転手の過失がどこにあったのか、という点だ。捜査関係者が語る。
「事故当時、運転手が持病などで気を失っている状態だったのであれば、その状態を招いたことに対する過失に責任が問われることになる。他方、運転手に意識があったのなら、ブレーキとアクセルを踏み間違えたのか、それとも故意に突入したのかという話になる。
警視庁の調査では、現状車体に不備や故障は見つかっていないようです。警視庁は危険運転致死傷の疑いも視野に調べている」
Cさんの証言では、事故直後の運転手には意識があったようだ。さらに事故直前の車内を推察させるような状況も、Cさんは目撃していたという——後編記事で詳報する。
(後編記事につづく)
