タモリの最新ニュース/3ページ

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「お笑い第7世代」直感の名付けにしては秀逸、と高田文夫氏
「お笑い第7世代」直感の名付けにしては秀逸、と高田文夫氏
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、お笑い「第7世代」の名付けの妙についてお送りする。 * * * どんなジャンルでも若い世代の台頭が楽しみ。“お笑い界”においてめざましい活躍をみせるのが、すっかり定着した「第7世代」。このキャッチコピーが生まれたのはテレビ、雑誌、広告代理店ではなく、当事者であるM-1チャンピオンの霜降り明星の小さい方、せいやがラジオで発言したのがきっかけ。20代(30歳を少しこえたのもいる)で発想の新しい連中をこう呼ぶ。分かりやすいのでマスコミもすぐに飛びついた。「第7世代」と言い切ったところが喰いつきやすいのだ。 霜降りの他にもミキ、EXIT、四千頭身、宮下草薙、かが屋、納言らが、我々には無い発想で「笑い」を生み出してくる。 ひとつの群れ、かたまりを創造していった方が「ブーム」になりやすい。古くは若き日、才気走って古典落語を分かりやすく広めた談志・志ん朝・円楽・柳朝の「四天王」の時代。やすし、きよしを先頭にひとかたまりとなってテレビを変えた「漫才ブーム」。ここにはツービート、B&B、紳助竜介、ザ・ぼんちがいた。多分乃木坂も欅坂もそういう事だろう。もっと古くにはGS(グループサウンズ)ブームなんてのもあった。タイガース、テンプターズ、ブルーコメッツと百花繚乱。なにしろ球の数が多くないことには「ブーム」にはならないのだ。 では何故「第7」なのか。響きもいいので多分せいやは直感的にそう枠組みしたのだろう。笑いの世代に正式な分析もなにもあったものではないが、その昔、演劇の新しい波を「第3世代」と言ったことがあって、マスコミはそれになぞらえてダウンタウン、ウッチャンナンチャン、B21スペシャル(ヒロミがいた)らの台頭を「お笑い第3世代」と呼んだ。 そこから逆算するに「ひょうきん族」「笑っていいとも」等のビートたけし、さんま、タモリを「第2世代」と定義づけた(ちなみに私も第2世代の作家である)。この1980年の前、1970年代にテレビの看板を背負ってた「第1世代」がドリフターズ、コント55号、てんぷくトリオ(三波伸介、伊東四朗)という事になろう。 整理する意味で書いておくと、第4世代に当たるのがナインティナイン、爆笑問題、さまぁ~ず、これに「ボキャブラ天国」世代だと思う。第5、第6などは誰も枠組みしていないので、きっとオードリーやら千鳥やらナイツやサンドウィッチマンて事になる。 そこへズバッと線をひいて「第7世代」と言い切ったところが霜降りの勝利なのである。※週刊ポスト2020年2月7日号
2020.01.29 16:40
NHK紅白、メドレー多数のワケと民放の音楽番組との違いは?
NHK紅白、メドレー多数のワケと民放の音楽番組との違いは?
 大晦日に放送される第70回NHK紅白歌合戦。YOSHIKIとKISSの競演や、竹内まりや初出場などが話題になってはいるが、今のところあっと驚くような目玉はない。そんな今年のNHK紅白の注目ポイントについて、コラムニストのペリー荻野さんが独自の視点で解説する。 * * * 早くも「メドレー紅白」と呼ばれる可能性大の今年の「紅白歌合戦」。  嵐の「嵐×紅白スペシャルメドレー」をはじめ、関ジャニ∞、King & Prince、TWICE、DA PUMP、氷川きよし、松田聖子、MISIA、ゆず、福山雅治は当日ライブ会場からの中継で「デビュー30周年直前メドレー」。実に10組もの面々がメドレーになるという。 なぜまた、こんなにメドレーが?理由はいろいろあると思うが、一番の理由は「少しでもいっしょに歌ってほしい」という製作側の願望だろう。歌い手のことはよく知らなくても、みんながよく知っているメロディ、CMや主題歌の一節ならば「聴いたことがある」と耳に引っかかる可能性が高い。国民的ヒット曲のない時代ならではの対策といえる。  もうひとつ、気になるのは、民放の音楽番組との兼ね合いだ。毎年恒例のスペシャル音楽番組は大型化している。今年は、TBSの『音楽の日』は、第一部は午後2時にスタート、途中2時間ほど間が空いて第二部は朝5時までの生放送。日本テレビ系の『Best Artist2019』も約4時間、フジテレビ『FNS歌謡祭』は2週連続、紅白直前の27日放送のテレビ朝日『テレビ朝日開局60周年記念 ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE2019』も昼12時から11時間超の生放送。 音楽番組は作る方も観る方も体力がいるのである。当然、どの番組も今年話題になったネタを盛り込む。たとえば『アナと雪の女王2』のヒットを受けて、フジテレビもディズニーの楽曲を取り上げ、テレビ朝日も神田沙也加はじめ、多くのアーティストが参加してディズニー映画の楽曲を歌うという。全局、さまざまな形のメドレーや懐かしのヒット曲も多い。 かつて特別な長時間生放送の歌番組だった「紅白」は、今はこうした大型歌番組の大トリのような存在になった。大トリらしく、今年はAIで美空ひばりも蘇るし、ビートたけしの歌手としての初出場、竹内まりや、松任谷由実も出演と大御所の話題が続く。このどっしり感は、さすがとも思える。 だが、「紅白」の一番「紅白」らしいところ、民放の音楽番組と違う点は、またしても紅組の司会が綾瀬はるかということだ。民放は嵐のメンバーや安住紳一郎、タモリなど安定した司会者が揃う。司会者の動向に注目が集まることはほとんどない。一方、綾瀬はるかは、かつてTOKIOとのトークで「天然とはちょっとワケが違う」と自身を評したものの、その「ワケ」が解明されないまま今日に至る。 これまで二回(2013年、2015年)の綾瀬登板の「紅白」では、放送中、紅組の歌手だけでなく、総合司会者、白組一同、視聴者もみんなで彼女をハラハラと見守ってきたはずだ。 さすがに二回目は落ち着いてきたのか、ゴールデンボンバーが四回連続『女々しくて』を紅白で歌う珍記録を達成したと聞いて「あと何年この曲でいかれるんでしょうね…」とつぶやいたりしていたが、三度目はどんな発言が? 綾瀬司会が無事に終わると「よかったよかった」と胸をなでおろす。いまや、この瞬間が一番「紅白」を実感できるときなのかもしれない。
2020.01.16 01:14
大ヒット中の『アナ雪2』 描かれる女性の強さと多様性
大ヒット中の『アナ雪2』 描かれる女性の強さと多様性
「レリゴ~♪」の歌声が日本を席巻してから5年、11月22日に『アナと雪の女王2』が日米で同時公開された。公開10日目で日本国内の興行収入は43億582万円、観客動員数338万人を記録した。緻密に作り込まれた『アナ雪2』の謎を知れば、映画館へ足を運ぶ魔法にかかること間違いなし!◆エンディング曲はMay J.ではない 物語中ではエルサ役の松たか子(42才)が歌う今作のメイン曲『イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに』のエンディング版を歌うのは新人の中元みずき(19才)。米国のディズニー本社でのオーディションで選ばれたが、ディズニーの日本版エンド曲にメジャーデビュー前の新人が起用されるのは初の快挙だ。 さらに、今作のキーポイントの1つ、エルサを呼ぶ「謎の声」を務めるノルウェー出身の歌手・オーロラ(23才)は、“新世代の歌姫”と呼ばれる注目株。11月の初来日公演ではチケットが即日完売するなど、日本でも人気上昇中だ。◆タモリも絶賛! イケボすぎる新オラフ 麻薬取締法違反により、オラフ役を務めていたピエール瀧(52才)が降板。新たなオラフに抜擢されたのは22才の声優、武内駿輔だ。今作だけでなく過去作品すべても吹き替え直しているが、「まったく違和感がない」と大絶賛されている。 11月22日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)出演時には、オラフから一転、トーク中の低音ボイスにスタジオがざわつき、タモリ(74才)も「井上陽水ぶりのいい声」と、“イケボ”に唸った。◆「最も重要」なクリストフの一言 英語版のアナ役を務めるクリスティン・ベル(39才)は、今作の最も重要なせりふとして、クリストフが発した「どうしたらいい?」を挙げている。男性がリードする「おれが守るからついてこい」という姿勢ではなく、アナの意思を尊重した新時代の男性像を象徴するせりふだというのだ。「米国では最近、2017年から社会現象になっている女性の“性”を守るための『Me Too運動』から発展して、“女性の強さ”を尊重する一方、前時代的な“男性の強さ”を否定する時代へ変化しています」 このせりふが出るのは、終盤でアナが何者かに追われるシーン。お見逃しなく。◆姉妹が選んだ結末に寝込むファンが続出 ディズニーをはじめとする米国の映画作品は、「ダイバーシティ(多様性)」が昨今の一大テーマとも。性別、人種、階級、宗教などすべてを取り払った世界を目指している。「前作のアナとエルサは、姉妹の絆が最優先でした。しかし、それによって、『一生、姉妹だけで生きていくの?』『女だけいればいいの?』といった視野の狭さや閉塞感が生まれてしまった。現代的な『多様性』を描くためには、今作で姉妹の関係性を覆す必要があったのでしょう」 試練を乗り越えた姉妹はそれぞれの望む生き方を選ぶのだが、2人を応援してきたからこそ、素直に「ハッピーエンド」と喜べずに戸惑うファンが続出。そんなラストはSNS上で「優しい地獄」とも表現されている。◆最後まで離席厳禁 本編が終わったからといって席を立つのはまだ早い。エンドロール後には、オラフがマシュマロウらに何やらストーリーを語る“オラフ劇場”があるので見逃すのはもったいない。また、字幕版ではエンディング曲を男性が歌っている。日本語版との違いをぜひ楽しんでほしい。 アナ役の神田沙也加(33才)は自身のツイッターで、「2作で完結するアナ雪」と告げた。「前作の童話的な世界から一変、今作は現代的な話でした。これ以上の世界観やストーリーを『アナ雪3』で展開させるのは、ほぼ不可能ではないでしょうか」 それだけストーリーが秀逸ということか。今、見なければ、劇場で『アナ雪』を見られることは二度とないかも。※女性セブン2019年12月19日号
2019.12.06 12:48
高田文夫氏と峰岸達氏が描いたお笑いBIG3やダウンタウン
高田文夫氏と峰岸達氏が描いたお笑いBIG3やダウンタウン
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、イラストレーターの峰岸達(とおる)氏とともに書き下ろした、極上の「画文集」についてお送りする。 * * * 気がつけば師走、ふりむけばヨコハマである。本当に年齢(とし)をとると1年なんてアッという間。この春まで平成だったんですよ、覚えてます? で、唐突ですがまた本が出ました。1か月前に小学館より『面白い人のことばっかり!』が出たばかりで、好評の内に他社からも出してしまおうという寸法です。もう70歳を過ぎれば大体の事は許されるでしょう。 小さい頃から大好きな世界で、またそれを上手に生業ともしてきた稼業です。「喜劇」そして「芸人の世界」です。私より少しばかり年上の高名なるイラストレーター峰岸達氏からこの春先に声を掛けられました。「“文集”とか“画集”というのはあるけれど“画文集”というものは少ないと思うんだ。お互い大好きな芸人と喜劇人を書いて描いて1冊にしませんか。お互い“書きおろし”の“描きおろし”ということで年内には出しましょう」。 ページ数の調整などからおよそ30名、数百人いる大好きなコメディアンからしぼり切るのは至難の業。それでもこの私の、こと“笑い”に関しては比類なき博識とバッティングセンスでもってみごとに選びぬきました。『画文集 芸人とコメディアンと』(二見書房)は笑芸マニアには宝物となりそうな極上の1冊となりました。峰岸氏の愛情あふるるタッチとやわらかな色づかいが、ホッとさせクスクスッとさせ、ハッとしてグーです。 戦前のことはさすがに分からないので私が知る範囲の戦後のコメディアンからです。基本は押さえとかなければいけないと、まずは「エノケン・ロッパ・金語楼」です。そして喜劇の王様たち。森繁久彌に三木のり平。近所に住んでいたので、私が子供の頃よく森繁さんの家へ忍び込み、さんざん悪さをしたものです。日本一気難しい江戸の人、三木のり平センセー。最晩年は私と2人で荒木町で呑むだけが楽しみでした。そんなエピソードも満載。落語界からは志ん生、三平、志ん朝、談志が選ばれました。勿論渥美清。表紙にもなった“BIG3”。たけし・タモリ・さんまも躍動してます。 喜劇女優(コメディエンヌ)として清川虹子、樹木希林、清水ミチコも入っています。コント55号、ザ・ドリフターズから爆笑やすし・きよし。鶴瓶、ダウンタウン、吉本新喜劇と関西勢も充実。今を盛りと東京漫才も爆笑問題、サンドウィッチマン、ナイツ……その他まだまだいます。笑芸だけの大行進。クリスマスプレゼントにどうぞ!■イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2019年12月13日号 画文集 芸人とコメディアンと
2019.12.02 14:33
猫と犬、より癒やされるのはどっち?
「犬派vs猫派」の大論争 セラピー効果が高いのはどっち?
「猫と飼い主の絆の深さは、犬と同等かそれ以上である」──そんな研究結果が、オレゴン州立大学の研究チームによって米科学誌『カーレントバイオロジー』(2019年9月号)に発表された。「犬は3日の恩を3年忘れず、猫は3年の恩を3日で忘れる」とも言われるように、古来、犬は人間に懐き、猫は自由気ままというイメージが定着しているが、そんな通説を覆す研究結果だ。 だが、東京農業大学農学部の太田光明教授によるセラピー効果の実験では、飼い主と飼い犬との関係が「良好」な場合、飼い主は飼い犬と触れ合うことで“幸せホルモン”と呼ばれるオキシトシンの濃度が大きく上昇するとの結果が出ている。 大の犬派を自認する脳科学者・澤口俊之氏は、こんな研究データを紹介する。「今年10月には『犬を飼うと長生きする』という内容の論文も発表されています。独り暮らしの人を対象にした研究ですが、犬を飼っていると心臓疾患による死亡リスクが33%も低下し、脳卒中では27%、全死亡率は24%低下すると書かれています。2017年の論文では、持病の有無にかかわらず全死亡率を33%下げるという結果もある」 犬を散歩させることで、飼い主の運動不足が解消され、生活リズムが規則正しくなる側面もあるという。 40年間にわたって、代々白のトイプードルを飼い続けてきたジャーナリストの大谷昭宏氏は、愛犬によって心身の健康が保たれたと告白する。「仕事柄、凄惨な事件なんかを取材することも多いので、気持ちも殺伐としちゃうんです。家に帰ってきてワンちゃんに出迎えてもらうと本当に癒された。ドアを開けると“お帰り”って飛んでくる。あの瞬間に、どれだけ救われたかわかりません。猫だとそうはいかないでしょう」 大谷氏のような、事件記者だけでなく、警察官や政治家など、緊張感の続く職業は愛犬家が多いと言われる。 ロシアのプーチン大統領は大の犬好きで、秋田県知事から贈られた秋田犬と、カラカハンドッグを飼っている。過去には吉田茂元首相も大の犬好きで知られ、サンフランシスコ平和条約の署名に訪れたアメリカで、つがいのヨークシャテリアを購入し、「サン」「フラン」と名付けたとの逸話がある。 また、ヒトラーもドイツ国産のジャーマン・シェパード・ドッグを可愛がっていたことで有名だ。殺伐とした世界を生き抜くには、犬の忠実さと癒しを求めたくなるのかもしれない。◆猫の経済効果(ネコノミクス)が国を救う「セラピー効果」について猫派も譲るはずがない。東京大学大学院教授で、無類の猫好きの社会学者・赤川学氏が語る。「愛猫の存在に、どれだけ救われてきたか。初めて飼った猫が、夜、布団の中に入ってきてくれた日のことはいまでも忘れられない。その当時、妻の帰りが遅く、私はいつも家に一人。そんな時、ずっと愛猫に話しかけていました。ある意味で『愛人』だったんです。彼女がいなければ、私は孤独に耐えられなかったかもしれない。猫ほど心の癒やしになる動物はいないと思います」 古くは清少納言、夏目漱石からタモリ、宇多田ヒカルに至るまで猫好きの有名人には感性豊かな人が多い。赤川氏はさらに、猫が寄与するのは人の健康だけではないと主張する。「国の経済まで救っています。猫は飼い主の負担が軽く、単身者でも共働きでも、体力的に犬の散歩が負担になる高齢者でも飼いやすい。そうして近年、猫の飼育数が増加していった結果起きたのが、『ネコノミクス』です」 CMや写真集、SNSで猫がもてはやされ、そうした猫ブームによる経済効果は、年間2兆円とも言われている。「『イヌノミクス』とはついぞ聞かなかった言葉でしょう。インスタも漫画も、最近は猫ばかり。写真でも絵でも、猫は“映える”んです。まぁ、飼育数やSNSなど小難しい分析はさておき、猫の方が単純に可愛いということが、ネコノミクスの最大の要因だと思いますよ」 かようにどこまでも相いれない犬猫論争。飼い主たちの愛情あふれる大激論も、ペットにとっては「犬に念仏、猫に経」かもしれないけれど……。※週刊ポスト2019年11月22日号
2019.11.12 18:11
Mステ21時枠へ引っ越しでジャニーズJr.は出演できない?
Mステ21時枠へ引っ越しでジャニーズJr.は出演できない?
 33年間の歴史で初の“引っ越し”である。テレビ朝日が10月の番組改編で、タモリが司会を務め1986年から続く長寿音楽番組『ミュージックステーション』の放送枠を、金曜20時から同21時へ移すと発表した。代わって20時からは『マツコ&有吉 かりそめ天国』(現在は水曜23時20分)が放送される。「金曜夜の番組編成の固定化は、上層部にとって長年の懸案事項だった。他局はバラエティを置いて特番にも対応できる柔軟な編成にしている時間帯ですが、うちは『Mステ』が放送開始以来ずっと定位置で、スポンサーもティーン向けで固定されていた。 視聴率も年々落ちており、21時台に移行することで、高齢層など新しい視聴者、そして新しいスポンサーが獲得できると踏んだ。マンネリ打破を狙った大改革というわけです」(テレビ朝日関係者) ただし、この改編にはひとつネックがあった。現在テレビ局は、15歳未満の21時以降の生出演を自主規制しており、Mステもこれに当てはまる。 となると、問題になるのが、番組の看板として毎週のように出演しているジャニーズアイドルである。彼らのバックダンサーを務めるジュニアには15歳未満が多数いるが、今後は出演できなくなってしまう可能性がある。それでも改編に踏み切った理由について、別のテレ朝関係者が語る。「最大の理由は、7月のジャニー喜多川さんの逝去です。ジャニーさんとMステの結びつきは強く、有望なジュニアをMステのバックで踊らせて経験を積ませることをルーティンにしていました。それゆえMステは、改編したくとも動かしにくい番組だったのですが……。21時枠となると、裏番組は中居正広さんの『金スマ』(TBS系)です。ここにぶつけることも昔なら考えられなかったと思う」 ジュニアからシニア(高齢層)へのシフトは吉と出るか凶と出るか。※週刊ポスト2019年9月13日号
2019.09.02 13:28
“並の中の並”な日本のシニア平均値の65歳男性、友人の数は15人
“並の中の並”な日本のシニア平均値の65歳男性、友人の数は15人
「年金2000万円不足問題」の発覚によって、“今から貯金しても間に合わない”と嘆く人もいれば、“そのくらいの備えは当たり前じゃないか”と納得する人もいる。誰しも頭に浮かぶのは、「はたして自分の老後生活は“平均”よりも上か下か」だろう。 都内在住の山田太郎氏(65、仮名)は、すべてにおいて日本の「シニアの平均値」を兼ね備えた“並の中の並”の男性である。 総務省の「家計調査」(2018年)によると、世帯主が65歳以上である2人以上の世帯(高齢者世帯)の平均貯蓄額は2248万円。妻と2人暮らしの山田氏の貯蓄額2248万円があれば、年金収入と貯蓄でどうにか暮らしていけそうだ。 山田氏の年金受給額(厚生年金)は毎月14万5508円で、専業主婦だった妻の国民年金は月5万6731円。対して毎月の総支出は25万555円。およそ月に5万円が貯蓄から削られている計算だ。 昔から歴史小説が好きで、最近は司馬遼太郎を読み返している。本を読みながらウトウトするのが至福の時間である。 総務省「社会生活基本調査」(平成28年)によると65~69歳が1日のうち費やす「趣味・娯楽」の平均時間は51分だ。 65~69歳の1年間の趣味の平均行動日数では、「スポーツ観戦」が24.3日、「カラオケ」が16.4日、「趣味としての読書」が91.0日、「パチンコ」が60.8日だった。 サントリーウエルネスが公表した「シニア層の健康・生活意識調査レポート」(2013年)によると、60代が持っている趣味の数の平均は「6.7個」。50代は「5.8個」、70代は「7.3個」で、年齢を重ねるとともに多趣味になる傾向がある。 前出の「家計調査」によれば、教養、娯楽、趣味などのための商品やサービスへの平均支出は月2万4465円だった。定年後は妻と共通の趣味を……などと考える男性は多いが、趣味が増えれば出費もかさむということだ。 昼寝から目を覚ました山田氏は、日課とするウォーキングに出かけた。外に出ると、同世代のシニアが散歩したり、庭いじりをする姿をよく見かける。顔見知りになって、挨拶を交わすようになった人も少なくない。 前出の「社会生活基本調査」によると、65~69歳が1日に費やすスポーツの平均時間は19分。まだまだ体力に自信がある山田氏の握力は40.19キロ。6分間歩行は631.34mだ(スポーツ庁「体力・運動能力調査」平成29年度の65~69歳男性)。 60~79歳を対象にした「電通中高年調査2015」では、「50歳以降に新たに始めた趣味・スポーツ」の男性のトップは「ウォーキング・散歩」で「盆栽・庭いじり・ガーデニング・家庭菜園」が続いた。◆友人は「15人」から「18人」に 山田氏は、定年退職後に出会った地域の人々と、時折地域の会合で飲む機会がある。酔っ払うと昔を懐かしがる山田氏は、永遠のヒロインである吉永小百合や長嶋茂雄の話題で同年代の男性たちと盛り上がる。 ソニー生命が実施した「シニアの生活意識調査2018」によると、シニア男性が好きな芸能人は1位が「吉永小百合」で、「タモリ」、「綾瀬はるか」、「深田恭子」が続く。 前出の「シニア層の健康・生活意識調査レポート」で友人の数の平均は60代が「15.3人」で、70代になると「18.5人」と微増した。 山田氏は定年後、会社時代の同僚との付き合いは徐々に少なくなったが、代わりに地域に友人ができたことが何より嬉しい。 さて、ウォーキングから帰ってきた山田氏は入浴後にささやかな夕食を済ませてからニュース番組をチェックし、夜11時に就寝した。毎晩寝るのはこの時間で、起きるのは決まって6時半ごろだ。 前出の「社会生活基本調査」によると、65~69歳の1日の睡眠時間は456分で、毎日およそ7時間半寝ていることになる。かつてシニアは早寝早起きと言われたが、山田氏のように十分な睡眠時間をとっている人が意外にも多い。 それでは、なかなか聞きにくいシニアの夜の生活はどうか。山田氏の場合、妻との関係は良好で、月に1度は夫婦の営みを楽しんでいる。 相模ゴム工業調べ(2018年)では、セックスをする相手がいる人が、1か月に行なうセックスの平均回数は、60代男性で月1.1回。60代男女の平均回数は0.9回となる。ちなみに、結婚相手や交際相手以外にセックスをする相手がいるかについては、60代男性の13.4%が「特定の1人がいる」、2.4%が「複数いる」と答えている。 生活は堅実だが、夢は大きい。そんな山田氏が日本の高齢男性の平均像であるようだ。 他人と比較することはナンセンス――そういわれる時代だが、こうして“高齢者の平均値”を知れば、自分の生活レベルが客観的に見えてくる。※週刊ポスト2019年8月16・23日号
2019.08.15 16:01
【動画】タモリが週イチで密会する「セレブ美熟女」に直撃
【動画】タモリが週イチで密会する「セレブ美熟女」に直撃
 タモリさんが吉永小百合さん似の美女と過ごす姿をキャッチしました。
2020.05.14 11:05
“完全防御”のタモリに気づく人はいない
タモリ、吉永小百合系の美熟女と週一で会う関係に
 紺のジャケットに白のストレートパンツという格好で、ポケットに手を入れながら進む。帽子とマスクの間にはトレードマークのサングラスではなく、黒縁の眼鏡が覗く。夜の闇に紛れて歩くその男性は、タモリ(73才)だ。 7月中旬夜7時30分頃、都心の大通りを少し入った小道で、運転手付きの車から降りたタモリ。どこか人目を警戒するように、そろりそろりと歩を進め、路上に停車している車にまで注意を払う。直線距離にして100mほどの道で、途中の坂を下っては上り、遠回りを重ねながら、やがてとある瀟洒なマンションへと消えて行った。 その少し前、タモリが乗っていた車からは、スラリとした長身の女性が降りていた。女性が先に辿り着いていたのは、タモリが入ったのと同じマンションだ。 その後約2時間、ふたりは同じ屋根の下で過ごした。ある日は、タモリの車が彼女の自宅近くに止まると、エントランスから小走りで出て来た彼女を乗せ、銀座の有名飲食店が入るビルへ。またある日は、ふたりを乗せた車が高級飲食店が集まる西麻布の雑踏に消えた──。 逢瀬の頻度は“週一ペース”。いずれもタモリは帽子にマスクという“完全防御”だった。ちなみに女性は彼が49年連れ添った妻ではない。いったい、どんな関係なのだろうか。 タモリは芸能界きっての愛妻家として知られる。早稲田大学中退後、地元の福岡で保険外交員として働き始めた時の2年先輩のOLが、後に妻となるA子さんだった。1970年に結婚。タモリは保険外交員を辞め、観光会社やボウリング場の支配人などの職を転々とした。「A子さんに内緒で上京した時に、たまたまパーティーで披露した、デタラメな外国語を掛け合う『4か国語麻雀』が大ウケしたことをきっかけに、赤塚不二夫さん(享年72)宅に居候しながら芸能活動をスタートしました。後でデビューを知ったA子さんは“あんたはアレしか能がないんだから、やったんさい”と叱咤激励したそうです。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)などがスタートし売れっ子になってからは、個人事務所の社長としてお金の管理など裏方の仕事をこなし、献身的に支えてきました。タモリさんは“奥さんには頭が上がらない”とよく話していますよ」(芸能関係者) しかし、仕事が忙しくなった半面、ふたりでゆっくり過ごせる時間は減った。タモリが32年間にわたって司会を務めた『いいとも』を、2014年3月で辞めたのは、夫婦の時間を増やすためだったという。「奥さんの体調が優れない時が増えたことも『いいとも』を辞めた理由の1つといわれていました。『いいとも』終了後の2015年正月には、夫婦でアジアを回る2週間の旅に出るなど、ふたりの時間を満喫したと聞いています」(タモリを知る関係者) だからこそ、冒頭の“妙な動き”は気になるところ。愛妻家のタモリが、毎週末ひと時を過ごす女性は、いったい誰なのか。「B子さんはおひとりさま暮らしをしているアラ還美女。タモリさんとは数年前に知人の紹介で知り合ってからの仲だそうです。高級ブランドをいかにもではなく、シンプルにサラリと身につけている品のいい女性です。お肌も艶々で、きれいな姿勢も印象的ですね。 以前はお仕事をしていましたが、今は愛犬の散歩や料理などを楽しむ悠々自適の生活を送っているようです。ウイットに富んでいて話題も豊富、素敵なかたですよ」(B子さんの知人) タモリは無類の吉永小百合(74才)ファンとして知られるが、B子さんのたたずまいは吉永を彷彿とさせる。  B子さんと“銀座デート”をした翌日のタモリに聞いた。──毎週のように食事を一緒にしているB子さんについて、おうかがいしたい。「あ~、はいはい」──B子さんとは、どういった関係なのでしょうか。「あっ、いえ、それはちょっと事務所を通して…やっていただきたいと思います」 と慌てた様子を見せた。ふたりの関係についてタモリの所属事務所に聞いたが、期日までに回答はなかった。 B子さんにタモリとの関係を聞いた。「(タモリとは)お友達です。おモテになるかたですから。たくさんお友達もいらっしゃいますしね。お友達だったらお酒を飲んだり食事をしたりすることもあります。悩みを相談する相手って異性にでもいるでしょ? 生きていればいろんなつらいこともありますから。それでアドバイスをもらっていたんです」──友人関係になって、長いのでしょうか?「まだ短い期間。数年ですよ」 タモリの知人はこう話す。「友達以上恋人未満でしょうか。男も70代ともなればいろんな関係がある。妻ではない女性とウキウキしながら、会話を楽しみ、おいしく食事をして、少し活力を得る…タモリさんにとってB子さんはそんな女性でしょう。毎週会いたいという思いがあるくらいですから、確かに奥さんにはちょっと言いにくい存在なのかもしれません。恋心がないといえば嘘でしょうが、かといって“妻を裏切る”ようなやましい関係でもない。大人の関係でしょう」 多忙な生活から距離を置いたタモリは今、新しい“友達の輪”を広げている。※女性セブン2019年8月22・29日号
2019.08.09 15:34
犬の散歩をするある日のB子さん
【写真10枚】タモリと週イチデート繰り返す美女のおしゃれ姿
 タモリ(73才)が週1回程度のペースで逢瀬を繰り返す女性の存在が明らかになった。その女性とはおひとりさま暮らしをしているアラ還美女。かつては、仕事についていたが、現在は愛犬の散歩や料理などを楽しむ、悠々自適の生活を送っているという。タモリも大ファンだという吉永小百合を彷彿とさせる上品な美女である。 7月中旬のある日には、タモリがこの美女のマンションに行き、2時間ほど同じ屋根の下で過ごしたという。 また別のある日には、銀座や西麻布に2人で出かけたこともあった。 毎週のように食事をともにしている2人だが、あくまでも友人関係とのこと。妻がいる立場のタモリは、程よい距離感で美女との時間を楽しんでいるようだ。
2019.08.08 15:24
吉本お家騒動、三派分裂と明石家さんまの独特の立ち位置
吉本お家騒動、三派分裂と明石家さんまの独特の立ち位置
 吉本興業の芸人たちによる反社会勢力に関わる闇営業問題では、雨上がり決死隊・宮迫博之とロンドンブーツ1号2号・田村亮らへのパワハラ発言をめぐる岡本昭彦社長のグダグダ会見によって、騒動はさらに大きくなった。これをおさめようと動くと宣言したことにより、ダウンタウン・松本人志が会社のトップとしての力をもっていることも明らかになった。 そこで注目が集まるのが、もう一人のトップである明石家さんまの動向だ。たけし、タモリと並ぶ「お笑いBIG3」で、松本より芸歴でも上回るさんまなら、この事態を収拾できるようにも思えるが……。「さんまも大崎(洋)会長とは若手時代からの付き合いではあるが、(初代マネージャーをつとめた)松本―大崎のような深い繋がりはない。所属は吉本だが、『オフィス事務所』という個人事務所を持っているため現体制とは距離がある。だから、『宮迫たちを自分の事務所で面倒見てもいい』という言い方はするが、吉本本体に関わる踏み込んだ発言はしないのでしょう」(芸能レポーターの石川敏男氏) さんま以上に騒動と距離を置いているのは、吉本発祥の地である大阪を拠点とする芸人たちである。大阪吉本の中堅芸人が明かす。「大崎会長と大阪で舞台に立つ芸人たちの考え方には距離感がある。大崎会長がつくったNSC(吉本総合芸能学院)によって6000人もの芸人が生まれたが、それによって師匠のもとで弟子が芸を学ぶという従来の流れが失われた。一方、大阪では今も“大御所連”を頂点にした上下関係があって、新喜劇もあるし身内意識が強い。ただし、その大御所連はいまさら体制批判なんかしない。そうすると大阪でやっている芸人は声を上げづらいんです」 実際、大阪吉本のベテランである太平サブローは、自分がMCをつとめる『スッキリ』で「今の会長、社長の体制が続くなら僕は辞める」と訴えた加藤浩次の「加藤の乱」に同調する若手の動きに「こいつらふぜいが言うか!」「気に入らんかったらやめろ」と怒りを露わにしている。 その大阪の大御所連でトップに君臨するのが“三巨頭”である。「吉本芸人として初めてテレビで全国的人気を博した笑福亭仁鶴、やすし・きよしの漫才でブームを起こした西川きよし、上方落語協会会長を務めた桂文枝(三枝)です。吉本が劇場からテレビに進出する足がかりとなった大功労者である彼らのことを、吉本の上層部はなにがなんでも守る。文枝の愛人スキャンダルが起きた時の徹底擁護ぶりを見れば分かるでしょう。もっとも、彼らには権威はあっても実権はないため、会社経営に口出しすることは一切ない」(在阪の芸能記者) 前出の大阪吉本の中堅芸人は、主流派のダウンタウン閥、東京吉本の非主流派、そして大阪拠点の芸人という「三派分裂」をこう語る。「岡本社長がいくら『吉本はファミリーだ』といったって、ほとんど話したこともない東京の連中からしてみればファミリーだなんて思えるはずがない。大阪から東京に行った松本さんたちにとっては大崎体制がファミリーだが、加藤さんたち東京勢や、僕ら大阪勢にとっては違う。分かり合えるはずがないんです」「さんまは派閥を作らない」 そうした変化を肌で感じていたのが、ベテラン芸人の島田洋七である。若手時代を吉本興業で過ごし、独立後に1980年代の漫才ブームで大ブレイク。その後1996年に吉本へ復帰し、2007年に再度離脱し現在に至る。「俺が若手時代は社員も芸人も少なくて、全員の顔と名前を知ってたもん。芸人を尊重してくれたし、辞めたときだってトラブルもなかった。けれどテレビの時代になると、力関係が変わった。テレビに出てないと営業に人が集まらないから、とにかく出て顔を売りたい。だから、芸人がテレビ局に出入りしているマネージャーにすがるようになった。今そのトップにいる大崎と松本のラインにいたほうが仕事を取りやすい、これはしかたないだろうな。 さんまは違うよ。さんまは会社の力じゃなくて自分の実力だけで売れた。“さんまを作った”って人はおらんし、あいつも派閥なんて作らない。後輩は可愛がるけどね。でも、俺らの時代はみんなそうだった」 こうした考え方の違いもあり、松本とさんまの共演はほとんどないのだという。※週刊ポスト2019年8月9日号
2019.07.26 21:39
騒動は続く(撮影/平野哲郎)
吉本騒動に好影響 貧困に喘ぐ若者を減らすことになったか
 反社会勢力の宴席にギャラをもらって出演していた問題で芸能活動を自粛していた雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号・田村亮。2人が所属する吉本興業とは別に、独自に記者会見をした7月20日以降、ネットでは連日それらに関する話題で持ちきりだ。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、吉本騒動によって浮き彫りになったことはなにか、あらためて考察する。 * * * 吉本興業の「闇営業」問題に関連した会見で、宮迫博之と田村亮は株を上げ、吉本興業及び岡本昭彦社長の株が大幅に下がった。ネットの風は元々宮迫と田村を叩く風潮だったが、一気に逆転し、「心を打った」などの好評価になっている。 だが、元の問題は「反社と付き合いがあった」ことと「ギャラは貰っていない、と嘘をついた」ということである。そこをみんな忘れてないか? 日大アメフト部の悪質タックル事件や、レスリングのパワハラ騒動などを経て、「組織=悪」「そこに従う従業員・部下=可哀想」の構図が定着しているが、当初の問題が置き去りにされ、あくまでも吉本の組織の体質と岡本氏叩きになっている。その空気を作ることができたという点では、宮迫と田村は見事な会見をしたといえよう。 それはさておき、今回の一連の騒動で仰天したのが、吉本に6000人ものタレントが所属している、ということである。お笑い芸人は売れれば大金持ちになれるものの、その割合は数パーセントだろう。しかも、その売れている者の多くは40代以上である。 お笑い界は、ビートたけし、タモリ、明石家さんまの「ビッグ3」がいまだに君臨しており、その下にダウンタウンや今田耕司がいる。結局芸人は地上波テレビに出てなんぼのところがあるため、もう枠は埋め尽くされている。 私はこれまでに数十人の芸人にライターのバイトを斡旋してきたが、中には売れた者もいたが、他のバイトと兼業している者だらけで、生活の苦しさはよく理解している。ある芸人は、舞台に出たものの端役を与えられただけで、ギャラはかなり安い。そして打ち上げが深夜に及んだため電車はなくなり、約6kmの道をスーツケースを引きながら歩いている姿を見かけたことがある。この段階ですでに3km歩いている。「なんでこんな時間に歩いているの?」と聞いたら上記の説明をしたうえで、「タクシー代がないんです」と言っていた。翌日も早い時間からバイトをし、その後は舞台に立つということなので、すぐに2000円を渡して「これで早く帰って寝てください」と伝えた。 1980年代前半の「漫才ブーム」の頃の漫才を今聞いてもそこまで面白くはない。むしろ、最近の若手芸人が出演するお笑いライブのネタの方が練られていて面白い。今は『エンタの神様』や『爆笑レッドカーペット』『ザ・イロモネア』『あらびき団』といった地上波のネタ番組がないため、多くの才能が日の目を見ることがない。 この状況を考えると、若者がお笑いの道に進むのは人生にとって得策とは到底思えない。完全に老害に牛耳られた世界なだけに、なぜ「6000人」もの人間がその道を選ぶのだろうか。サラリーマンの世界ではブラック企業の「やりがい搾取」が問題になっているが、お笑いなどその最たるものだろう。 有名になりたい、金持ちになりたい、と考える者にとってお笑いの道を進むのは1990年代中盤の『ボキャブラ天国』ブームの時代は完全に“アリ”だった。だが、今は本当に難しい。闇営業に端を発した今回の一連の騒動は、これからお笑いを目指す人間を躊躇させ、貧困に喘ぐ若者を減らす一定の好影響を与えたのではないか。●なかがわ・じゅんいちろう/1973年生まれ。ネットで発生する諍いや珍事件をウオッチしてレポートするのが仕事。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』など※週刊ポスト2019年8月9日号
2019.07.26 21:57
1994年に何が起こったのか(新しい地図の3人)
TV局、潔白示すべく元SMAP積極起用も 5人結集あるか
 7月17日20時59分、NHKが緊急速報を告げた。《元SMAP3人のTV出演に圧力の疑い ジャニーズ事務所を注意 公正取引委》と、テロップが流れたのだ。 2017年9月にジャニーズ事務所を退所した稲垣吾郎(45才)、草なぎ剛(45才)、香取慎吾(42才)の3人が「新しい地図」を立ち上げてから、元SMAPのメンバーであるこの3人がレギュラー出演する民放番組は放送終了となり、新番組が立ち上がることもなかった背後に、ジャニーズ事務所の「圧力」があったのではないかというのである。公取委の調査は昨年から水面下で進んでいた。 NHKの速報を受けてジャニーズ事務所は完全否定。公式サイトで次のようなコメントを発表した。《弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はなく、公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものではありません。とはいえ、このような当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います》 今回の一件について、ジャニー社長の最後の祈りが通じたのではないかと、ファンの胸は熱い。「実際、公取委の本丸はジャニーズ事務所よりもテレビ局の独禁法違反だとか。今後、テレビ局側に厳しいチェックが入るとされています。テレビ局はあえて潔白を証明するため『新しい地図』の3人を積極的に出演させることが予想されます」(全国紙社会部記者) ジャニー社長とファンの「SMAP共演を実現させて」という悲願も進むのか。「ジャニーさんはSMAP解散の時に『SMAPはわが子と同じ』『ぼくは永遠に、後押し、バックアップ、応援していく』と明言していました。その思いをメンバーはそれぞれよくわかっています」(テレビ局関係者) 今、民放TVキー局で自らの冠番組を持つのは中居正広(46才)1人だ。「中居さんは自分の番組でSMAPの曲を流したり、3人の話も積極的にしていました。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)での共演を提案することもあるかもしれません。 タモリさん(73才)と近しい関係なので、たとえば音楽活動を続ける木村さんと3人が『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で共演したら…というプランも考えられるかもしれません」(前出・テレビ局関係者) SMAP5人の再結集が有力視されるのは2020年の東京パラリンピックか。「もともとSMAPは『パラリンピックサポートセンター』の公式応援サポーターでした。解散後はそのまま3人がサポーターを務めていますが、そこで集結してほしいという思いはファンならずとも強い。今回の公取委の“注意”も“五輪にSMAPを!”という日本財団の思惑もあるのではないかという声もあるほど。中居さんが、アテネ五輪から平昌五輪まで14年続けたTBSの五輪中継の総合司会を安住紳一郎アナ(45才)に譲ったのも、SMAPが復活するための布石と考えれば辻褄が合う!? ともいわれています」(前出・テレビ局関係者) 9月に行われるジャニー社長のお別れ会で5人が顔を合わせることがあれば…。「もし、お別れ会の会場が東京ドームになれば、そこはSMAPの“聖地”でもある。ジャニーさんの『祈り』が通じると信じたい」(芸能関係者) 雨降って地固まる──この騒動がジャニーズタレントがさらなる活躍を見せるジャンプ台となりそうだ。※女性セブン2019年8月8日号
2019.07.27 09:10
スマホをいじりながらタモリの迎えを待つ井上
井上陽水が実質一人暮らし、温かく見守る親友・タモリ
 今年デビュー50周年を迎える井上陽水(70才)は現在、4月から始まった「50周年記念ライブツアー『光陰矢の如し』~少年老い易く 学成り難し~」の真っ最中だ。『少年時代』や『リバーサイドホテル』など、往年のヒット曲をふんだんに盛り込んだセットリストにファンは歓喜。ツアーは当初6月末までと発表されていたが、9月以降も続行することが決定している。 そんな井上は、熱気に包まれたコンサート会場を出た後、意外な私生活を送っていた。「陽水さんは今、都内の一等地の高級マンションに実質ひとりで暮らしています。7年前に1部屋、3年前にその隣の部屋を買いました。2部屋とも150平方メートルを超えていますから、広すぎて寂しくないのかなと思う時はありますね」(井上の知人) 井上は1978年に、歌手の石川セリ(66才)と結婚。1男2女に恵まれたが、結婚生活は当初から波乱含みで、別居状態がささやかれ続けてきた。現在、石川は長女で歌手の依布サラサ(35才)とともに、井上の故郷である福岡で暮らしている。「本格的な別居状態になったのは、東日本大震災後、放射能の影響を気にしてサラサさんが娘さんを連れて移住した時かな。セリさんもついて行ったんです。たまに陽水さんとも会っているようですが、福岡ではラジオのレギュラー番組を持つなど充実した生活を送っているようです」(音楽関係者) 井上の“ひとり暮らし”を温かく見守っている友人がいる。同じ福岡出身で40年来の親交があるタモリ(73才)だ。「テレビにほとんど出ない陽水さんですが、タモリさんの番組には必ず出る仲。『ブラタモリ』(NHK)の主題歌も陽水さんが書きおろしました。どうも波長が合うのか、居心地がいいみたいですよ」(前出・井上の知人) 6月中旬にも、都内の大通りでタモリの車にピックアップしてもらう井上の姿があった。向かった先は、数か月前から予約が埋まるという、神奈川県川崎市にある天ぷらの名店だ。「ここはタモリさんの行きつけの店。この日は、タモリさん夫妻と共通の知人ら10人ほどで貸し切りにしたようですよ。食後にはみんなで記念撮影をして、盛り上がったのだとか」(前出・井上の知人) 傍目にはわびしく映ってしまう古希を迎えた男の別居生活。しかし、独特の感性で世の人々を魅了してきた天才アーティストは、そんな寂しさなどすでに超越しているようだった。※女性セブン2019年7月11日号
2019.06.27 11:20
新社長就任でフジテレビはどう変わるか
視聴率上向きの中でトップ交代 フジ新社長に期待される手腕
 視聴率回復傾向の中で、トップを変えた意図とは──。フジテレビの新社長に遠藤龍之介氏が内定した。6月末の株主総会を経て、正式に就任する。現在専務の遠藤氏は芥川賞作家・遠藤周作の長男で、慶応大学文学部卒業後、フジテレビに入社。編成局や広報局などを歴任した。 2017年6月、亀山千広氏に代わって社長の座に就いた宮内正喜氏は2年間で退任し、同局の会長に昇進する。宮内社長は“変えることによって、変わっていく”という方針を打ち出し、2018年3月限りで『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』を終了させるなど、編成局に権限を持たせて積極的な改編を行なった。テレビ局関係者が語る。「ともにフジを支えた長寿番組でしたが、末期は視聴率不振に苦しんでおり、亀山社長時代からどう終わらせるか悩みの種でもあった。そこで、宮内社長はしがらみのある制作局ではなく、編成局主導の体制にした。番組全体のタイムテーブルだけでなく、制作費の配分についても、編成局に権限を持たせたんです。社員として編成局に長らく身を置いていたので、そのような発想が生まれたのかもしれません」(以下、「」内同) 宮内社長は2017年10月、翌年4月、10月という3回の改編期を“セット改編”と呼び、フジテレビの改革を押し進めてきた。「改編後の番組が必ずしもすべて成功しているとは言えないが、『みなさん』の後釜である『直撃!シンソウ坂上』はGACKTに密着した5月2日の2時間スペシャルで13.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)を獲得。タモリやビートたけしの出演した『みなさん』の30周年記念特番(2017年9月28日)ですら10.0%でしたから、かなりの高視聴率です。徐々に芽を出し始めています」 一方で、亀山社長時代の2015年春に『スーパーニュース』から『みんなのニュース』に刷新したばかりの夕方の帯番組を、2018年春から『プライムニュース イブニング』、今春から『Live News it!』と2度も変えたことなどで、番組を変更し過ぎではないか、という声もあがっている。「帯番組の頻繁な変更は目立つため、迷走しているように思われがちですが、全体を通して見れば、最近のフジは一時の最悪な状態からは抜け出している。ゴールデン帯でも2ケタの番組が増えてきていますし、月9ドラマ『ラジエーションハウス』は5月13日に13.2%を記録するなど初回から2ケタを維持しています。一時は2ケタ視聴率が週に数えるほどしかなく、民放4位が定位置になっていましたが、最近は3位に上がる日も珍しくありません」 視聴率が少しずつ上向いている時期の社長交代。宮内氏が75歳の高齢であることも1つの理由だろう。過去のフジテレビ社長を振り返ると、就任時は60歳前後で、今回の遠藤氏も6月に63歳を迎える。では、他の候補もいる中で、なぜ遠藤氏が社長に指名されたのか。「広報部長も経験している遠藤新社長はマスコミ受けもよく、対外的な調整力が高い。調子の良い時代のフジテレビらしい社員で、社長みずから局の宣伝部長になれるような人でもある。 また、遠藤氏は編成局に長く在籍しており、編成に権限を持たせて改革を進めてきた宮内氏の路線をスムーズに受け継げる。社長になると、いろんなことをイジりたがりますが、改編すべき番組は宮内氏がほぼ断行しているので、遠藤氏は落ち着いて番組を育てていくはず。フジの黄金期も低迷期も知っているので、動かないことの効用を知っているし、今はその方が良いと判断できる人です」 約30年にわたって社長や会長などでフジテレビを率いてきた日枝久氏がフジサンケイグループ代表を退任し、取締役相談役となる運びだ。「日枝氏は黄金時代を築いた大功労者。しかし、何十年も同じ人がトップにいると、どんな組織でも弊害は出てくる。この人事によって、フジも変わるかもしれません。遠藤氏なら、会長や相談役との関係も上手く調整できるはず」 2011年、視聴率三冠王を日本テレビに奪われ、その後低迷を続けるフジテレビ。宮内体制でならした足場を遠藤体制で固められるか。
2019.05.20 15:35
釣堀坂を歩く坂井さんと團さん
坂道学会会長が美女を指南 坂道散歩の楽しみ方と名坂の条件
 ぶらり街歩きには最適な季節がやってきた。三井財閥総帥の玄孫でもあるタレント・團遥香が“日本坂道学会”会長の山野勝氏を案内人に、東京の坂を歩いた。團:懐かしい! この釣堀坂は、子供の頃に父(建築家の團紀彦氏)とよく歩きました。近くの釣り堀に来ていたんです。山野:江戸時代からの坂道ですが、釣堀坂と名付けられたのは明治以降です。当時、坂道の下に釣り堀がたくさんあり、お父様と行かれた釣り堀「衆楽園」は、最後に残っていた1軒でした。團:思い出の詰まった大好きな坂です。父とも「あの坂の一帯だけ急に雰囲気、空気感が変わるよね」とよく話をしていました。山野:これぞ「江戸の坂」という情緒がありますよね。この周辺もそうですが、港区は名坂の宝庫なんです。團:私は坂道の標識に書いてある歴史や由来を読むのが好きなのですが、坂道散歩の楽しみ方を教えていただけますか?山野:1つの坂を春夏秋冬、朝昼晩と何度も歩くのが理想です。季節、時間により雰囲気が異なり、その坂道の奥深さがわかります。私は約25年続けています。團:私が生まれた頃(1993年生まれ)から、坂を探訪されているのですね。山野:実はタモリさんと日本坂道学会を結成しています。酒場で偶然、坂の話で意気投合したのが発端です。私が年長なので会長、タモリさんが副会長。メンバーはこの2人だけです。團:会長さん、いい坂の条件というのは、あるのですか?山野:勝手に決めているのですが(笑い)、名坂の条件は、「急である」「湾曲している」「江戸情緒が残っている」「坂名の由来が面白い」の4つ。と言っても坂は好み。團さんがいいなぁと感じる坂が名坂なのです。團:歴史や由来を知ると、見える景色も変わりますね。きょう訪れた坂も違う季節に再訪してみます。私も坂道学に足を踏み入れちゃったかな(笑い)。山野:これを機会に、ぜひ江戸の500坂を歩いてください。●蜀江坂/白金の聖心女子学院の西側に位置する蜀江坂は、緩やかに屈曲しながら流れる優雅な坂。「坂上にあった寺の楓の美しさを、昔の中国の紅葉の名所『蜀江』になぞらえたのが坂名の由来です」(山野氏)●奴坂/南麻布3丁目の住宅街を湾曲しながら抜ける奴坂は、すり鉢状に下がって上がる。「由来は、竹ヶ谷(たけがやつ)の小坂で谷小(やっこ)、薬王(やくおう)がなまってやっこう、奴が多く住んでいたからの3説があります」(山野氏)●薬園坂/南麻布の高台から四の橋交差点へ下る薬園坂(御薬園坂)は、長い急坂。江戸時代に坂の西側に幕府の御薬園(薬草の栽培所)があったのが坂名の由来。なまって役員坂、御役人坂とも呼ばれる。イラン・イスラム共和国大使館外壁の異国の雰囲気と、江戸の坂が交わるのも面白い●釣堀坂/薬園坂上から下る途中、南麻布3丁目9と11の間を右折すると、閑静な住宅街の間に釣堀坂が出現する。すり鉢状の坂で、狭く急な下り坂の先に平坦な道が少し続き、その先に石段の上り坂がある。「かつて谷間には大きな釣り堀がありました。いま私たちが立っている下り坂の道幅は、江戸時代の道幅と同じと思われます。奥に見える石段の上り坂と合わせて1本の坂道を形成しています」(山野氏)【PROFILE】◆だん・はるか/1993年生まれ、東京都出身。聖心女子大学卒業。2010年、芸能界デビュー。女優、タレント、レポーターなど幅広い分野で活躍する。朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)にレギュラーレポーター(毎週月・火・木)として出演中。高祖父は三井財閥総帥の團琢磨、祖父は作曲家の團伊玖磨、父は東京・日本橋のコレド室町などを手掛けた建築家・團紀彦氏。◆やまの・まさる/1943年生まれ、広島県出身。坂道研究家、日本坂道学会会長。早稲田大学卒業。出版社社員時代から趣味で坂道研究に打ち込む。現在はNHK文化センター、朝日カルチャーセンターなどの坂道講座で講師を務める。著書に『大江戸坂道探訪』(朝日新聞出版)など。●撮影/吉場正和 取材・文/上田千春※週刊ポスト2019年5月3・10日号
2019.05.06 10:16
平成の紅白は挑戦の連続だった(2018年の紅白に出場したDA PUMP)
平成の紅白歌合戦 打ち切り説を乗り越えた挑戦の歴史
 元号が平成から令和に変わる直前の4月29日、NHKで『総決算!平成紅白歌合戦』が放送された。平成元年から平成30年までの紅白歌合戦をVTRで振り返りながら、第1部では北島三郎、松田聖子、嵐という歌手たちが、第2部では内村光良、バナナマン、出川哲朗、渡辺直美という芸人たちがそれぞれの想いを語った。はたして平成の紅白歌合戦はどのように総括されるのか。「平成の紅白歌合戦は視聴率との戦いだった」と語るのは視聴率研究家でライターの岡野誠氏だ。同氏が、“平成の紅白歌合戦”を振り返る(文中で肩書きは当時。視聴率はビデオリサーチ調べ/関東地区)。 * * * 平成が始まった年、“紅白打ち切り”は現実味を帯びていた。〈本当は今年で最後にして、なくしたい気持ちだ〉(朝日新聞・平成元年9月29日付) 平成元年4月に就任したNHKの島桂次会長は、9月13日の定例記者会見で紅白歌合戦についてこう言及している。 視聴率70~80%台という驚異的な人気を誇っていた大晦日の風物詩は昭和60年代に入ると、急激に数字を落としていた。都はるみの引退、チェッカーズの初出場などで沸いた昭和59年の78.1%から、60年は66.0%に下落。白組司会の加山雄三が少年隊の『仮面舞踏会』を『仮面ライダー』と間違えて紹介したことが話題になった61年には59.4%、62年は55.2%、63年は53.9%とわずか4年で24.2%も激減していた。 いつの時代も、権威の急速な衰えは大きな話題になる。昭和63年の紅白歌合戦を伝える記事の見出しには、こんな言葉が並んでいた。〈NHK「紅白歌合戦」の視聴率がまたダウン〉(読売新聞・昭和64年1月3日付)〈「紅白」関東では過去最低の視聴率〉(朝日新聞・昭和64年1月3日付) この延長線上に、冒頭の島会長の発言があり、打ち切りが囁かれたのだ。平成元年、“昭和を振り返る”という名目もあり、紅白は開始時間を従来の21時から19時15分に改め、初の2部制を敷いた。しかし、視聴率47.0%(2部。以下同)と初めて50%を割ってしまう。島会長は〈公共放送にふさわしい大みそかの番組を職員とともに開発していきたい〉(朝日新聞夕刊・平成2年1月8日付)と紅白に代わる題材を模索した。 結局、めぼしい代案がなかったため、平成2年も紅白は2部制のまま存続。島会長は現場にこんな要求をしていたという。〈紅白のネーミング、大枠は残すにしてもマンネリ化は困る。歌を取り巻く現在の環境も変わっている。新しい時代を反映したものをどこまで出せるか?〉(日刊スポーツ・平成2年10月13日付) 同年、東西統一を果たしたドイツ・ベルリンからの中継で出演した初出場の長渕剛が予定の10分を大きく上回る17分30秒も歌って物議を醸す。23年ぶりに出場した植木等の『スーダラ伝説』も視聴者を呼び込み、51.5%と回復。それでも、島会長は〈外国からの中継を取り入れたりニューメディア時代じゃなきゃできない内容だったが、基本的には変わってないな〉(日刊スポーツ・平成3年1月10日付)と手厳しかった。 だが、平成3年7月に島会長が辞任したことに伴い、流れが変わる。代わって会長の座についた川口幹夫氏は、就任会見で紅白の継続について聞かれると、〈島前会長は「やめる」とかなり強く言っておられたようだが(笑い)、私もやめてもいいと思っている。時代が変われば番組が変わるのは当然。50%の視聴率を取っているし、新しい紅白の誕生を現場に求めています〉(日刊スポーツ・平成3年8月1日付)と存続とも打ち切りとも取れるコメントをしていた。 その後のインタビューで紅白について問われると、こう発言した。〈判断は現場にまかせます。僕らが作っていたころは、会長からは何も言われなかった。現場のやる気を生かすのが、一番いいんです〉(朝日新聞夕刊・平成3年8月23日付) 平成3年も、視聴率51.5%と前年と同じ数字を記録。紅白打ち切り説は消えていった。 以降、平成4年(1992年)は朝ドラ『ひらり』の主題歌『晴れたらいいね』を歌ったドリームズ・カム・トゥルー、ラストステージのチェッカーズ、コンドームパフォーマンスの本木雅弘などが話題を呼んで55.2%、平成10年(1998年)は安室奈美恵の復帰ステージ、初のミリオンセラー『夜空ノムコウ』を披露したSMAP、途中からマイクを通じてではなく地声で歌った和田アキ子などが視聴者の目を引き付けて57.2%を記録。平成11年(1999年)までは50%台を保っていく。 視聴率の安定していた紅白に、再び危機が訪れる。平成12年(2000年)48.4%と11年ぶりに40%台に下がると、4年後には39.3%と初の30%台に突入。この年の視聴率年間1位だったが、メディアはこんな見出しをつけた。〈NHK「紅白」39.3% 海老沢会長窮地、「史上最高」のはずが視聴率史上最低〉(スポーツニッポン・平成17年1月3日付)〈NHK「紅白歌合戦」史上最悪視聴率39.3% K-1は20.1%〉(スポーツ報知・平成17年1月3日付) この年以降、ネットテレビやSNS、スマートフォンなど地上波テレビのライバルが激増していく流れを考えれば、さらに視聴率が下がってもおかしくなかった。しかし、“平成後半の紅白歌合戦”は毎年40%前後に踏みとどまっている。『テレビ離れ』が叫ばれる中で、実に驚異的なことである。 総世帯視聴率(HUT、調査対象の中でテレビを付けている世帯の割合)と比べると、凄さがわかりやすい。【年/ゴールデンタイムの年間HUT/紅白視聴率】・平成16年(2004年)/67.9%/39.3%・平成23年(2011年)/63.9%/41.6%・平成30年(2018年)/60.6%/41.5% 平成16年と30年で、ゴールデンタイムの年間HUTは7.3%減少するも、紅白は2.2%増加しているのだ。 なぜ、平成後半も紅白は40%前後の高視聴率を保てたのだろうか。島会長が指摘していた〈マンネリ〉の良い部分を残しながらも、毎年のようにサプライズを仕掛け、従来のNHKの慣習を少しでも打ち破ろうとする演出側の挑戦が見逃せない。 平成16年に初の30%台に落ちると、それまで4年連続で続けてきた局アナだけの司会を辞め、平成17年はみのもんたを抜擢。過去にも古舘伊知郎や上沼恵美子など民放の人気司会者の起用はあったが、彼らはNHKでレギュラー番組を持っていた。しかし、『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)、昼の『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ系)など民放でレギュラー番組9本を持っていた超売れっ子も、衛星放送を除けばNHKでの司会は初。その効果もあってか、この年は42.9%と数字を戻す。 平成22年(2010年)以降、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)出演者がほとんど毎年、司会に名を連ねていることも大きな変化の1つだ。過去にも昭和40年の林美智子、昭和61年の斉藤由貴、平成4年、5年の石田ひかりと朝ドラヒロインを抜擢していたが、今ではもはや定番となっている。司会者だけには留まらず、平成25年の『あまちゃん』のように朝ドラコーナーも組み込まれている。 平成27年(2015年)には、タモリとマツコ・デラックスという大物タレントを審査員ではなく、中継で繋いだ。平成29年の欅坂46、平成30年のDA PUMPの歌唱時には、司会の内村光良が一緒に踊った……。挙げれば切りがないほど、毎年新しい演出を試みている。 昭和の頃ならタブー視されたこともあるだろうし、「NHKらしくない」「自局の宣伝ばかり」という批判も浴びている。公共放送であるNHKが視聴率を狙い過ぎという指摘も見受けられる。 他番組はさておき、紅白に関しては昭和から年間1位を続け、平成になって1位から陥落した年もあったものの、上位に残り続けている歴史を考えれば、今さら視聴率を完全に無視した構成にすることはないだろう。 むしろ、視聴率を気にしたからこそ、“平成の紅白歌合戦”は芸能界やテレビ界、視聴者の変化そのものを現し、日本のテレビ番組における象徴的な存在となったのではないか。 振り返れば、平成初期の島会長の〈マンネリ化は困る〉という精神は、今も紅白演出の根底にあるように感じる。昭和から続く良い慣習を残しながら、時代に合わせたアレンジを加えて生き延びた紅白歌合戦。令和になっても進化を続けるか。●文/岡野誠:ライター・芸能研究家。研究分野は松木安太郎、生島ヒロシ、視聴率、プロ野球選手名鑑など。最近は角川博チェックにも余念がない。本人へのインタビューや関係者への取材、膨大な資料の緻密な読解を通して、田原俊彦という生き方を描いた著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)が話題に。
2019.05.02 23:42
平成最後の4月30日、テレビ各局の肝入り番組の楽しみ方
平成最後の4月30日、テレビ各局の肝入り番組の楽しみ方
 お祭りムード一色で、「令和」が華々しく幕を開ける。しかも、改元にあわせて、前代未聞の10連休となるのだ。この歴史的な瞬間に、テレビ界も盛り上がりを見せる。「ネット動画の普及など、メディアの多様化で現在、地上波テレビは大きな岐路に立たされています。テレビが“娯楽の王様”だった30年前の平成改元の時とは状況がまったく違う。 このGWは行楽地に出かける人も多いでしょうけど、さすがに10日間は長すぎるので、自宅や実家でゆっくりと過ごし、テレビを観る機会も多いはずです。各局のテレビマンにとってこの10連休は、今後のテレビ界での生き残りを占う“総力戦”になりそうです」(テレビ局関係者) 昭和天皇崩御に伴う前回の改元の際には「自粛ムード」が濃く、『天皇裕仁』や『これからの皇室』などの報道系の特別番組が多かった。「今回も、天皇陛下のご退位を厳かな雰囲気で迎えた方がいいという意見もあり、各局とも“どんなトーンで番組を組むか”で悩んでいた。しかし、4月1日の新元号『令和』の発表では日本中がお祭りムードに。それを受けて、各局は明るく軽やかなトーンで特集番組を組むように舵を切りました」(テレビ誌記者) 特に各局が力を入れるのは、元号が変わるタイミングのカウントダウン番組。「『news zero』(日本テレビ系)にはマツコ・デラックスさん(46才)がゲスト出演。親友の有働由美子さん(50才)との掛け合いが楽しみの1つ。亡き妻・麻央さんの縁もあり、市川海老蔵さん(41才)が生出演するそうです」(スポーツ紙芸能記者) テレビ朝日は、羽鳥慎一(48才)司会の特番を組む。「マツコさんにゲスト出演を依頼したのですが、ミッツ・マングローブさん(44才)に決まりました。石原良純さん(57才)や長嶋一茂さん(53才)と平成を振り返るようです」(テレビ朝日関係者) TBS、フジテレビ、テレビ東京は“おなじみの顔”で勝負するようだ。「フジは約6時間半にわたる生放送『FNN報道スペシャル 平成の“大晦日”令和につなぐテレビ』の総合司会にタモリさん(73才)を起用。テレ東は池上彰さん(68才)を司会に、他局よりも報道色の強い番組作りをするようです。TBSは看板アナの安住紳一郎さん(45才)と古舘伊知郎さん(64才)のコンビですが、とにかくしゃべる古舘さんを安住アナがどうコントロールするか」(前出・テレビ局関係者) 別掲したように、連休中は他にも各局、肝入りの番組が目白押し。テレビ評論家のペリー荻野さんのオススメは?「退位や即位関連番組が続きますが、そこで一休みできるのが29日放送の『もふもふモフモフ 平成最後スペシャル!』(NHK)。犬と猫のモフモフがたまらないんですけど、なにより堤真一さん(54才)のナレーションが抜群なんです。癒されますよ」 どの番組を観て過ごす?※女性セブン2019年5月9・16日号
2019.04.25 12:27
いいとも、スマスマ、めちゃイケ… 平成後半に終了した名物番組の思い出
いいとも、スマスマ、めちゃイケ… 平成後半に終了した名物番組の思い出
 平成という時代で大きく変わったのがテレビの立ち位置。平成前半までは、テレビが娯楽の王様でしたが、2000年代に入ってインターネットとスマートフォンが一気に普及し、猛烈に進化を遂げたことで、一気にテレビ離れが進みました。とはいえ、今でも大きな影響力を持っているのがテレビ。平成の31年間のうちに終わった名物長寿番組について、まだ記憶が新しい方から順番に、ライターの金子則男氏が振り返ります。【みなさんのおかげでした(フジテレビ系):1997~2018年】 前番組の『みなさんのおかげです』から数えれば、およそ30年間続いた『みなおか』。裏方を集めたユニットで紅白歌合戦にまで出てしまった「野猿」、数々の才能を発掘した「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」、芸能人が超高額の買い物をする「○○、××を買う」など、数々の伝説的な企画がありましたが、最もヒットしたのは「食わず嫌い王」でしょう。 これは2人のゲストが、好きな料理3つと、嫌いな料理1つの計4品を食べ、互いに相手の嫌いな料理を当てるというもの。超大物がゲストに来ることもあり、この企画ばかりやっていた時期もありました。【めちゃ×2イケてるッ!(フジテレビ系):1996~2018年】 ナインティナイン、よゐこ、極楽とんぼ、雛形あきこ、鈴木紗理奈、オアシズら、固い結束を誇るメンバーが爆笑を生み出した『めちゃイケ』。メンバーや芸能人のおバカ回答に呆れる「抜き打ちテスト」をはじめ、「私立岡村女子高等学校。」「やべっち寿司」「数取団」など、名企画はいくつもありますが、特に記憶に残っているのは「岡村オファーシリーズ」でしょう。これは岡村があることに挑戦する様子を追ったもので、SMAPやEXILEのライブへの参加、マラソン、ゴルフ、ボクシングへの挑戦など、ジャンルはさまざま。また2010年には、岡村の休養~復帰というドラマもありました。【いきなり!黄金伝説(テレビ朝日系):1998~2016年】 過酷な企画に挑戦し、その様子を余すところなく伝える『黄金伝説』。その名に違わず、「1か月1万円生活」「○○だけで1週間」「サバイバル生活」など、数々の伝説を生み出し、よゐこ濱口の「獲ったどー!」というセリフは、番組を象徴する一言として広く浸透しました。【SMAP×SMAP(フジテレビ系):1996~2016年】 平成において、終了がもっとも騒がれた番組と言えば、『スマスマ』(と後述の『笑っていいとも』)。看板コーナーの「BISTRO SMAP」をはじめ、SMAPのメンバーが歌にトークに、芸達者ぶりを見せつけ、従来の男性アイドルの枠にとらわれない活躍ぶりを見せました。2016年初頭のSMAP解散騒動時には、メンバーが生放送でグループ存続の方針を示唆しましたが、結局グループは同年内に解散することになり、番組も終了しました。【ライオンのごきげんよう(フジテレビ系):1991~2016年】『笑っていいとも』とともに、日本のお昼の大定番番組だったのが、小堺一機が司会のトーク番組『ごきげんよう』。一時は、「お昼はフジテレビをつけっぱなし」という人も多かったはずです。『ごきげんよう』といえば、サイコロを振って、出た目のネタを話すサイコロトーク。「何が出るかな♪ 何が出るかな♪」からの「なさばな~~。『情けない話』です」という流れは、『いいとも』と同様、まさに日本のお昼の風景でした。【チューボーですよ!(TBS系):1994~2016年】“巨匠”堺正章がゲストともに料理に挑戦するこちら。土曜23時台という深い時間帯ながら、人気は高く、堺の「星3つです!!」というフレーズは強く印象に残っています。雨宮塔子アナ、小林麻耶アナ、枡田絵理奈アナなど、歴代のアシスタントが人気者になったのもこの番組の功績の1つでしょう。【さんまのSUPERからくりTV(TBS系):1992~2014年】 日曜19時という家族団らんの時間帯に22年も放送された『からくりTV』は、明石家さんまが司会のバラエティ番組。形式的にはクイズ番組でしたが、知識が問われるようなものではなく、「この後どういうアクシデントが起きたでしょう」「この後、○○さんは何と言ったでしょう?」といった具合でした。名物は何と言っても、「ご長寿早押しクイズ」。TBSの鈴木史朗アナと、珍回答を連発するお年寄りとのやり取りに腹を抱えて笑った人は多いはずです。【森田一義アワー 笑っていいとも!(フジテレビ系):1982~2014年】 昭和にスタートして実に32年間も放送され、番組の終了が一大事件となったのが『いいとも』です。オープニングのテーマ曲、タモリと観客とのやりとり、ゲストが電話をして次のゲストへと繋ぐ「テレフォンショッキング」、「また明日も見てくれるかな?」「いいとも~~!」のエンディングまで、その流れのすべてが日本のお昼の風景として多くの人の頭にインプットされ、番組終了時には「タモロス」も発生しました。最終回には、ビートたけし、明石家さんま、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず、ナインティナイン、爆笑問題ら、錚々たるメンバーが出演。まさに平成を代表する番組でした。【トリビアの泉(フジテレビ系):2002~2012年】 生きていく上で何の役にも立たない無駄な知識=トリビアをマジメに検証するこの番組。番組が終わってすでに7年が経っていますが、「トリビア」という単語や、番組に使われた「へぇ」という表現がいまだに生きていることからも、この番組のインパクトの大きさは分かります。司会進行がお笑い芸人ではなく、高橋克実、八嶋智人というラインナップだったのも新鮮でした。【HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP(フジテレビ系):1994~2012年】 ダウンタウンがアーティストを迎え、歌とトークで展開する『ヘイヘイヘイ』。ダウンタウンの巧みなしゃべりで、それまではなかなか見ることが出来なかった歌手の素顔が見られるのが人気の理由でした。番組から派生した浜田雅功と小室哲哉のユニット「H Jungle with t」のデビュー曲『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』はダブルミリオンを記録。紅白歌合戦にも出場しています。【うたばん(TBS系):1996~2010年】 石橋貴明と中居正広の2人がアーティストとトークをする歌番組の『うたばん』。お笑い芸人とジャニーズという、いま思えば不思議なコンビでしたが、息はピッタリでした。とりわけ人気があったのが、2000年前後、人気絶頂だったモーニング娘。とのやりとり。飯田圭織への「ジョンソン」というあだ名、安倍なつみへの贔屓、保田圭いじりなど、メンバー全員を引き立たせる手腕は見事で、モー娘出演時は毎回高視聴率をマークしました。
2019.04.23 22:31
「元女子アナ王国」フジテレビから人気女子アナが減った背景
「元女子アナ王国」フジテレビから人気女子アナが減った背景
 4月改編におけるフジテレビのニュース・情報番組の陣容が出揃った。午後帯の『直撃LIVE グッディ!』には宮澤智アナ、夕方帯の『Live News it!』にはフジ出身で現在フリーの加藤綾子アナ、夜帯の『Live News α』は三田友梨佳アナが就任する予定だ。宮澤アナは『めざましどようび』から、三田アナは『グッディ!』からの転向となる。テレビ局関係者が話す。「フジテレビとしては背水の陣でしょう。夜のニュースはここ4年で5度目の番組名変更になりますが、局のエース級であるミタパンを起用して勝負に出た。夕方も、フリーとはいえフジ出身のカトパンに賭けた。この4年で、最も高い知名度を誇る2人がキャスターを務める。コケるわけにはいかない状況です」(以下同) フジテレビと女子アナは切っても切れない関係にある。1980年代前半、山村美智子アナや寺田理恵子アナ、長野智子アナが『オレたちひょうきん族』などをきっかけに人気を得る。1988年入社の八木亜希子アナ、有賀さつきアナ、河野景子アナは『花の3人娘』と呼ばれ、女子アナブームを牽引。1990年代は近藤サトアナや中村江里子アナ、小島奈津子アナ、木佐彩子アナ、2000年代は内田恭子アナや高島彩アナ、中野美奈子アナなど次から次へと人気者が生まれていった。 フジが1982年から1993年まで10年連続、2004年から2010年まで7年連続で視聴率三冠王を獲得した背景には、間違いなく人気女子アナの存在も影響していただろう。「アナウンス部長を務めた露木茂アナなどが適性をよく見抜き、報道、スポーツ、バラエティとジャンルを明確に分けて、女子アナを育てていた。入社1、2年で見極めて、上手くレールに乗せていた。今もそのやり方は変わっていないのですが、ややブレはじめている印象です」 4月改編で平日夜の『Live News α』は月曜から木曜までが三田アナ、金曜は内田嶺衣奈アナが務める。「大学時代ミスソフィアに輝き、タレント活動もしていた内田アナは入社1年目の2013年、『すぽると!』のキャスターに抜擢され、以降もスポーツを中心に活躍してきました。夕方のニュースで現場に出ていた時期もありますが、夜のキャスターはやや唐突に感じます。彼女は、スポーツニュースの最後に『期待したいですね』『注目です』という言葉を多用する。あまり出しゃばらない姿はとても好感が持てるので、もう少しオリジナリティのある言葉を出せるようになると、さらに良さが出ると思います」 現在、フジは30代の中堅アナウンサーが産休に入っていたり、フリーに転身していたりしてごっそり抜けている。かといって、若手が順調に育っているとは言い難い状況だ。「吉崎典子アナ、阿部知代アナ、木幡美子アナ、田代尚子アナといった実力のあるベテランが他部署に異動になったことも大きい。伝統を後進に伝えられる人が少なくなっているんです。ベテランと若手の橋渡し役となるような中堅も少ない。アナウンス部の女性のほぼ半分が20代で彼女たちは好調な時のフジを知らない。明確な指針やお手本にすべき存在が少ないので、若手が戸惑う面もあるでしょう」 かつてのフジの看板番組だった『笑っていいとも!』が終了したことを嘆く声もある。「木佐彩子アナや中野美奈子アナ、加藤綾子アナなど人気の出る女子アナは必ずといっていいほど“テレフォンアナウンサー”を務め、コーナー出演もしていた。生放送でタモリさんたち売れっ子のタレントと接することで鍛えられたんですよ。また番組が終わった後に、タモリさん含めた出演者やスタッフで食事に行き、いろんな話を聞くことで勉強になることも沢山あった。ある意味、新人の登竜門でしたからね。知名度上昇だけでなく、大きな訓練の場になっていたんです。『いいとも!』の終了は、フジから人気女子アナが生まれなくなっている原因の1つだと思います」 かつて「女子アナ王国」と言われたフジ。再び、黄金期は到来するか。
2019.03.11 20:57

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