阿部寛の最新ニュース/5ページ

【阿部寛】に関するニュースを集めたページです。

傘切断、更衣室に批判投書 宮里藍が受けた先輩からのいじめ
傘切断、更衣室に批判投書 宮里藍が受けた先輩からのいじめ
「何に対してもプロでありたい。見た目の爽やかさも大事だし、好感度も一流であって、英語もしゃべれて。どれをとっても一流であるように、ゴルフだけに偏らずそういうプロになりたいです」 史上初の女子高生プロゴルファーが誕生したのは14年前。以来、ずっと女子プロゴルフ界を牽引し続けてきた。人気も実力も、そして振る舞いもこんな女性アスリートは彼女をおいていない。宮里藍(31才)の突然の引退発表に世間は騒然となった。「休養でいいのでは」「ゴルフってもっと年配の人もいるのに」「なにがあったの?」などさまざまな憶測も飛び交った。しかし彼女は驚くほど晴れやかな笑顔で現れた。「モチベーションの維持ができなくなったというのがいちばんの理由です」。5月29日の記者会見で、宮里が今年いっぱいでの引退を表明した。 父・宮里優さん(71才)の指導の下、4才でゴルフを始めた宮里。東北高3年在学中の2003年9月、当時史上最年少の18才でプロの大会で優勝。アマチュアとしては30年ぶりの快挙だった。 日本中で“藍ちゃんブーム”が巻き起こり、女子ゴルフ界は一気に盛り上がった。「今でこそ、イ・ボミやアン・シネなど韓国選手がツアーを盛り上げていますが、もし宮里がいなかったら、今の日本の女子ゴルフはなかった」(ゴルフ関係者) 天才少女と呼ばれたジュニア時代は妬みから学校でいじめを受けた。父に「学校に行きたくない」と打ち明ける手紙を書いたこともある。 鳴り物入りでプロ入りすると、より厳しい洗礼が待ち受けていた。19才にして獲得賞金ランキング1位。以前は3~4%程度だった女子ゴルフ中継の視聴率は、宮里が出場すると常に2桁に。人気、実力とも秀でた存在になった彼女に先輩プロたちは容赦なかった。「宮里のゴルフ用の傘の骨が1本1本切断されていたり、“ゴルフウエアでヘソ出しルックはいかがなものか”という投書が更衣室に貼られていたり。試合終了後もカメラが回っていないと、宮里が握手しようとしても気づかないふりをして拒否する選手までいました。居づらさもあったでしょうけど、絶対に表情に見せなかった。でも、渡米のいいきっかけになったと思います」(ゴルフ誌記者) 2006年から拠点を米・ロサンゼルスに移し、米国のツアーに本格参戦。長いスランプに苦しみながらも、2009年にエビアン・マスターズで初優勝。翌2010年には5勝を挙げ、日本人として初めて世界ランキング1位の座についた。その陰には恋人の存在があったという。「マネジャーのAさんと親しい関係にあり、宮里の支えになっていたようです。Aさんはやせ型長身の阿部寛似のイケメンです。ふたりはまさに阿吽の呼吸で、藍ちゃんが手を伸ばしただけで、のど飴やリップクリームなど、彼女が欲しているものを手渡せるほど息がピッタリ。宮里はAさんがいるおかげで練習や試合に集中できるようになった。エビアンで優勝した直後に写真週刊誌で報じられてからは、ツーショットになることは少なくなりましたが、今もふたりの仲は順調のようですよ」(前出・記者) そのため、引退理由は「Aさんとの結婚のためではないか」とも囁かれていた。「宮里が尊敬する先輩であり、親友でもあるメキシコのロレーナ・オチョア選手は、世界ランク1位にありながら家族を優先して電撃引退しました。宮里も、“同じ道を歩むのでは”と思っていた記者は多い」(スポーツ紙デスク) しかし、会見では否定。「今のところないです。すみません」と笑顔を見せた。東京・京王プラザホテルで会見を終えた宮里が会場を後にすると、記者たちからは簡潔でわかりやすい回答に「やっぱり藍ちゃんはスゴイ」「言葉に力がある」と感嘆の声がもれた。『バイキング』(フジテレビ系)は会見の様子を生中継したが、司会の坂上忍は「本当に頭のいいかたなんですね。お見事。わかりやすい」と感心しきりだった。 好調な時だけでなく、どんなに成績が振るわない時でも、記者の質問に真摯に答える宮里の姿勢は高く評価されてきた。その根っこには、幼い頃からの父の教えがあった。「常々父からは、プロゴルファーである前に普通の人間でありなさいと言われて育ってきたので、自分なりに皆様には誠意をもってお伝えしてきたつもりです。それが本当にいい形になっているとしたら、父の教えがよかったんじゃないかと思います」 会見では父への感謝をこう口にした。そんな宮里に心からありがとう──。※女性セブン2017年6月15日号
2019.03.11 15:36
佐藤優氏がバブル期にモスクワでみた「1つ1万円」の弁当
佐藤優氏がバブル期にモスクワでみた「1つ1万円」の弁当
 天皇の譲位問題にともない、平成の終焉が取り沙汰されるようになった。さて、平成とはどんな時代なのか。本誌・SAPIO今号より対談連載の形式で、現在進行中の時代を読み解くという難題に挑むのは、「昭和が終わった日」をモスクワの日本大使館で迎えた佐藤優氏と、日本の保守思想の変遷をとらえてきた片山杜秀氏である。 * * *佐藤:日本人は前提として明治、大正、昭和、平成という歴史区分を自然に受け入れています。でも、天皇の代替わりごとに歴史を括ることは、世界の普遍的価値観からすると、極めて異質な分節化です。いま最高指導者の代替わりで歴史を区切っているのは、カトリック教会やロシア正教会か、北朝鮮くらいだと思います。片山:日本では天皇が崩御すると元号が変わる。一世一元ですね。明治からの新しい習慣です。明治維新で西洋型の近代国家を急造しようとするとき、天皇しか日本国民をまとめる道具がない。日本人であればどこに住んでいても天皇を仰いで生きるのだと。そういう自覚を持たせるために元号の使用を徹底して、時間意識の面から天皇と共にあることの徹底した刷り込みを行う。この戦略は当たったでしょう。 たとえば昭和という言葉にみんなが特別な思いを込めているでしょう。戦争も高度成長も懐かしいテレビ番組も昭和の一語にからめとられ、日本人でないと分からない歴史意識で理解されてしまう。 では平成とはどういう時代か。昭和が終わり、平成が始まる1989年1月8日のことから語り始めましょうか。当時、佐藤さんはモスクワにいらしたんですか?佐藤:そうです。崩御の2週間ほど前に日本政府から在ロシア日本大使館に「崩御近し」と連絡が入りました。ロシア人との宴席やパーティは自粛するように、とのお達しもあった。 そして崩御の報が入るとすぐに大使館に半旗を掲げて、弔意を示す記帳の準備をはじめた。さらにソ連側から大喪の礼に出席するのは誰か、ソ連の対日政策はどう変わるのか見極める……。まさに仕事として昭和の終焉に立ち合いました。片山:私は25歳で慶應義塾大学の博士課程の1年目。日本政治思想史をやっているつもりで。当時はバブル経済まっただ中ですね。しかし私は“人生の墓場”とも言われていた、将来に展望もない大学院生活でしたから、その恩恵にはあまり浴しておらず(苦笑)。佐藤:実は私もバブルを皮膚感覚で知らないんです。私は昭和60年に外務省に入って、翌年6月にイギリスに留学し、昭和62年8月からモスクワに移りました。ソ連ではゴルバチョフのペレストロイカが始まっていた。石けんや砂糖などが配給制という状況のなか、日本を知る手がかりとなったのが東京から送られてくるVHSでした。 だからモスクワの自宅で観たホイチョイ・プロの『私をスキーに連れてって』(注1)や『彼女が水着にきがえたら』(注2)が、私にとってのバブルなんです。10年ほど前、やはりホイチョイ・プロが作った『バブルへGO!!』(注3)を見たあと知人に「若干の誇張はあるけどバブルってこんなもんだったよ」と教えてもらいました。それほど私は、バブルについて知らない。 【注1/1987年公開。原田知世主演。映画公開に前後してスキーブームが起こる】【注2/1989年公開。上記に続く「ホイチョイ三部作」第二作。マリンスポーツが舞台に】【注3/2007年公開。破綻寸前の日本経済を救うため阿部寛演ずる財務官僚が1990年にタイムスリップ】片山:私が当時、衝撃を受けたのは、ライターをしていた雑誌編集部の忘年会。バニーガール姿の男性編集者がいたり、漫画家の中尊寺ゆつこ(注4)が「みんなノッてるー!?」と叫んでいる。もう、現実がマンガそのもので(笑)。【注4:中尊寺ゆつこ/1962年~2005年。同時代の女性を描いた漫画家。彼女が用いた「オヤジギャル」は流行語に】佐藤:私はモスクワにやってくる新聞記者たちを見て、日本社会は本当に変になっているなと思いました。「カップヌードルを啜らねえと記事が書けねえ」という記者のために、私が、わざわざストックホルムからカップヌードルを空輸したこともありました。モスクワのサクラという和食レストランでは「仕出し弁当を作れ」という記者に「1つ1万円しますよ」と忠告したら「それでかまわない」と。片山:えっ、1つ1万円って、中身はどんなですか?佐藤:いま日本で買えば700円くらいの普通の弁当です。東京から食材を空輸しているから高いんです。天ぷら蕎麦が7000円もするレストランですから。※SAPIO2017年6月号
2019.03.11 15:38
阿部寛、「ローマ人会」で漫画家・ヤマザキマリ氏から刺激
阿部寛、「ローマ人会」で漫画家・ヤマザキマリ氏から刺激
 ブルガリ ジャパンは、国際女性の日である3月8日、今もっとも輝く女性を称賛する「ブルガリ アウローラ アワード」を開催。受賞者の一人である漫画家で『テルマエ・ロマエ』著者のヤマザキマリ氏が登場。また、ヤマザキ氏を受賞者に推薦した同作の映画版の主演俳優・阿部寛も登場した。 ヤマザキ氏は、現在イタリア在住。帰国した時は、阿部や北村一輝や市村正親らの出演者とともに「ローマ人会」を開催している。阿部は毎回ヤマザキ氏から刺激を受けているとプライベートでの交流のことも明かしていた。撮影■小彼英一
2019.03.11 15:42
時間と費用をかけた撮影に「本当に久しぶり」と話す木村
木村拓哉の『A LIFE』 最大の失点ポイントは配役か
 このクール、最注目のドラマの一つだが、滑り出しは順調とはいい難いようだ。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。 * * * 鳴り物入りでスタートした『A LIFE~愛しき人~』(TBS系日曜午後9時)も、第3話の平均視聴率は関東地区で13.9%。じりじりと数字が減少しています。思うように伸びていないのはなぜでしょう? SMAP解散騒動後の木村拓哉主演ドラマとなれば、あまりにも注目されすぎて制作陣もやりにくかったはず。相手役のヒロインがなかなか決まらない、といった噂が駆け巡るほど、滑り出しは心配され、その分、注目もされました。 蓋を開ければ……キムタクはいつもの二枚目。正義感、人間味に満ち溢れ、かつ型にはまらないラフさも持ち合わせたイケメン男。その上に天才的な技を持つ外科医。と、型どおりの「スーパーヒーロー」像。百歩譲って大人の解釈をすると、キムタクのイメージとして作られてきた超二枚目路線はどうしたってはずすわけにはいかない。 だとすれば。その他の要素をいかに工夫し、どのように作れば良かったのでしょう? 制作陣は、キムタクの周囲に主役級の人気男優をズラリと配置すればきっとうまくいく、と考えたのかもしれません。しかし、その部分がまさにほころびかけているようにしか見えないから、辛いのです。 キムタク演じる沖田医師の重要な対立軸として配置されたのが、壇上記念病院副院長であり、沖田の元恋人・深冬の夫である壮大です。演じているのは、浅野忠信。これが目も当てられない惨状。浅野さんって、こんなに演技が下手だったでしょうか? ご存じ、独特の雰囲気を持つ役者。「自分の映画に出てもらいたい」と国内外の監督からオファーがひきもきらない人気俳優。凄味も不気味も深味も持ちあわせている個性派です。ただし、「黙って」いれば。 浅野さんがここまで滑舌が悪かったとは。身振り手振りが説明的だったとは。画面を観ながら、あちこちツッコミたくなる。今回のような新劇的セリフ芝居をこれでもか、これでもかとやらせてはいけなかった。 慌てて付け加えるとすれば、役者のせいではない。このドラマ、配役に問題がありそうです。 例えば沖田医師の同僚、心臓血管外科医・井川颯太を演じる松山ケンイチも、やたら論文にこだわる上昇志向の強いエリート医師に、残念ながら見えてこない。貫禄がなくて何だか軽くて、そこらのキャンパスにいそうな大学院生といった存在感。 あるいは、ヒロイン。沖田の元恋人・壇上深冬を演じる竹内結子も頑張っているのはわかるけれど、難しい手術をこなす敏腕女医にはとうてい見えない。せいぜい幼稚園の先生か保育士といった、ほのぼのした風合いです。 そして壇上記念病院の顧問弁護士で副院長の愛人でもある榊原実梨。演じる菜々緒に至っては、無理がありすぎ。キャバクラか、マウンティング悪女にしか見えない。 役者自身のせいというよりも、ふられた役割に合ってない。 つまり、『A LIFE』の最大の失点ポイントは、キムタクではなく「キムタクという中心軸を取り囲む配役」にこそあるのでは? 対象的なのが『HERO』。言わずと知れたキムタク主演の大ヒットドラマと比較してみると。『HERO』の第1期は、キムタク演じる久利生検察官の周りに、松たか子、阿部寛、大塚寧々、勝村政信……第2期は北川景子、杉本哲太、吉田羊、松重豊……そして両方に八嶋智人、小日向文世らが配置されていました。 見事なオーケストレーション。とりあわせの妙。かけあいセリフ芝居が上手な役者をピックアップし、キャラが被らないようバラエティを意識して配置。一人ひとりが役割にすぽっとはまって、互いに補完しあっていた。これぞ、キムタク中心軸ドラマのあるべき姿では。 ドラマは主役で決まるだけではありません。時に配役が決定してしまうケースがある。特に、キムタクのように動かし難い主役がいる場合は──『A LIFE』が雄弁に物語っていることかもしれません。
2019.03.11 15:47
【プレゼント】是枝監督『海よりもまだ深く』のDVD
【プレゼント】是枝監督『海よりもまだ深く』のDVD
 是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』のDVD&ブルーレイが好評発売中。主演に阿部寛、共演に真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、そして樹木希林を迎えた豪華布陣で描く本作は、いくつになっても大人になりきれない男と、そんな息子を深い愛で包み込む母の姿を中心に、夢見た未来と少し違う今を生きる家族の姿を追った感動作です。 今回は発売を記念して本作のDVDを抽選により2名様にプレゼントします。●宛先/〒104-0045 東京都中央区築地2-14-1-3F アニープラネット「DVDプレゼント」Wポスト係●応募方法/はがきに、住所・氏名・職業・年齢・電話番号を記して宛先へ。ご記入いただいた個人情報は、景品発送のみに利用し、そのほかの目的では利用致しません。●締め切り/12月7日(水)当日消印有効。●当選者発表/プレゼント品の発送をもってかえさせていただきます。※週刊ポスト2016年12月9日号
2019.03.11 15:39
脚本家・遊川和彦氏 「結婚は契約であり、制約」
脚本家・遊川和彦氏 「結婚は契約であり、制約」
 大学時代に知り合った料理人の男性(30才)と、8年間の交際を経て11月1日に結婚したリオ五輪の柔道・銅メダリストの松本薫選手(29才)。会見で、「結婚は覚悟」と語った彼女にその真意を改めて尋ねると、松本選手は「好きで結婚というのは、あまり理解ができない」と独自の結婚観を語った。「結婚とは、一生を共にするということ。この人が認知症になったときに、ちゃんと介護できるのか。添い遂げられるのか。そこまで含めて全部受け入れられると覚悟できたときに、初めて『結婚』するんです。私の中では結婚ってそういうものだと思っていて、その覚悟を持つまでに8年かかりました」(松本選手) この結婚観に対し、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)をはじめ、数々のドラマで家族や夫婦を描いてきた脚本家・遊川和彦さん(61才)は、「なかなか松本選手くらい考えているかたって、いないと思います。いや、そんな人いないです。いても1%か2%」 そう言って笑う。「結婚って本来そうあるべきだけれど、今の人たちって、覚悟が決められないでしょ? だって、決めなくても、なんとなく結婚できますから。別れるのも簡単ですしね」  そう話す遊川さん自身も、2014年に20才下の妻と結婚するまで時間がかかった。「長年独身でいると、ひとりの楽さがわかります。いろんなことが面倒くさいって思うわけじゃないですか。他人同士が一緒になるわけだから、わかりあえるわけがない。それに、相手の親や親戚とか、厄介な人間関係が増えるだけでしょ? だからぼくも慎重に10年間つきあって同棲する決心がついて、そこから4年同棲して、やっと結婚する決心がついた。最後は勢いでした。 独身貴族だった某有名俳優が、家で倒れたとき誰もいないのが不安になったから結婚したとおっしゃってましたけど、そういう男って結構いると思う。妻がいると安心するんですよ」(遊川さん・以下「」内同) そんな遊川さんが初監督を務める作品は、阿部寛(52才)と天海祐希(49才)が主演の映画『恋妻家宮本』(2017年1月28日公開)。妻が記入していた1通の離婚届を、夫が偶然見つけたことから、子育てを終えた熟年夫婦に危機が訪れる。そして、口論が始まると、妻は夫に「あなたってさ、結婚に向いてないよねぇ」と決定的な一撃を言い放つ。「これは、うちの妻もそう思っているでしょうし、自分でも思っています。男ってみんなそうだと思うんですけど、結婚に幻想を抱いてますから、現実がわかっていないんですよね。 夫婦になると、男女の価値観の違いが浮き彫りになってきます。たとえば、男性は話さなくてもわかると思っているけれど、女性は違って、感情を共有したいんです。女性は湯沸かし器の調子が悪いことにイライラしていたら、同じように夫にもイライラしてほしい。でも男には無理。そんな具合に、どうやってもわかりあえないものなんですよ」 そんな遊川さんに、結婚の現実を改めて聞くと、「大変デリケートな問題だな…」と、苦笑しながらもこう続けた。「やはり、結婚すると、扱いがぞんざいになるというか、日々のことが妻に仕切られてくる。『明日は何時に行くの?』『今日の帰りは?』『夕飯はいるの?』って毎日聞かれるけれど、職業柄わからないことも多いので、不機嫌な顔をされてしまう。それから朝、新聞を読んでコーヒーを飲んでいる至福の時に話しかけてきて、生返事していると怒られる(笑い)」 そんなぼやきが続く遊川さんに、「結婚のいいところは?」と聞くと「なかなか、人を愛するのは大変な時代になってきたから…」と口ごもる。 「だって、結婚して女性が男性からもらえるものって少なくなってきている。女性は自分で稼げる時代だし、男が弱くなっていて、愛だってもらえない。実際妻からは『私はこんなに愛してるけど、あなたは?』って聞かれます。周りからはうらやましいと言われるけれど、現場は大変なんですよ(笑い)」 それでもなぜ結婚するのか。遊川さんは「結婚は契約であり、制約」だという。「先ほど話したとおり、今は覚悟を持っている人のほうが少ない。決意とか勇気もね。でも、かといって自由だと、逆に何もできなくなるのが人間。だから自分を縛って、動けるようにしてくれるものが結婚なんじゃないかって思うんです。 結婚、夫婦という言い訳ができることで、しょうがないけどって言いながら仕事をしたりするんですよ」 自分を縛ってくれる相手が、気の合う、尊敬できる人であれば、その関係は長く続いていく。「たとえば、うちの妻はぼくの作品を批評してくれるし、『だじゃれ』のセンスとか、感動することが共通しているんです。人に言えないくだらないことを考えていると、同じことを考えていたりする。『女性セブン』と聞いたら、ウルトラマンの歌を『セブン~♪』って口ずさむ。これって、ほかの人には絶対ないスペシャル感なんですよ。 そのなかで、嘘でも、多少お世辞でも、気を使ってでも、言うべきことを言うことが大事。言わないと絶対伝わらないですからね」(遊川さん)【恋妻家宮本】2017年1月28日公開。デキ婚の宮本夫妻。子供が巣立って初めて夫婦2人きりの生活が始まったことで戸惑ったりすれ違ったり…。そんな夫婦を1999年の映画『必殺!三味線屋・勇次』以来、18年ぶりの共演となった天海祐希と阿部寛がコミカルに演じる。※女性セブン2016年12月8日号
2019.03.11 15:40
福山、織田の作品も 今秋の映画が「中年の哀愁」だらけの訳
福山、織田の作品も 今秋の映画が「中年の哀愁」だらけの訳
 アニメ映画『君の名は。』が公開1か月で興行収入100億円を突破したという。同作は若者たちの時空を超えた壮大な恋愛ドラマを描いてヒットしているが、この秋、映画界では「中年男性」が隠れキーワードとして注目を集めている。 10月1日に封切られた映画『SCOOP!』は、かつては伝説的スクープをモノにしてきたものの、現在は芸能スキャンダル専門、46歳のやさぐれカメラマン都城静(福山雅治)のストーリー。 10月8日に公開されたコメディ『グッドモーニングショー』はかつて報道番組のエースだったものの、ある現場のレポートが批判されて降板。現在担当している唯一のワイドショーも打ち切りを告げられてしまう落ち目のニュースキャスター・澄田真吾(中井貴一)が主人公。 11月5日の上映が待たれる『ボクの妻と結婚してください。』は、45歳の放送作家・三村修治(織田裕二)が、余命6か月の末期のすい臓がんと宣告されてしまうところから物語が始まる。作家の大先輩・樋口卓治さんの原作である。  悲哀あふれる中年が主役の3作品、同時期にたまたま公開が重なっただけと言われればそうかもしれないが、実は、こうした流れは少し前からあった。 2013年、堤真一が『俺はまだ本気出してないだけ』というコメディ映画で演じたのは、ボサボサ頭に無精ひげ、ゴロ寝でお腹をかく42歳のフリーター。そしてある日突然「俺、マンガ家になるわ」と宣言し、活動を始めるのだった。 15年前に文学賞を一度とったきりで鳴かず飛ばず、親の金をせびり、たまに稼いだお金は競艇につぎ込むダメ作家を演じていたのは阿部寛。今年5月公開の映画『海よりもまだ深く』での役どころだ。元妻の新恋人を遠巻きに双眼鏡で眺める姿が哀しく、また可笑しかった。 堤は『俺はまだ本気~』の役についてWEBのインタビューで「こういう役は初めてだったので、撮影前半は役を掴むのに少し苦労しました」と語り、阿部も「こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした」と吐露している。 それは今回『SCOOP!』の福山雅治にも言える。今回は「自身初の汚れ役」。のっけから下ネタ全開、チャラいゲス男を演じている。『ボク妻』の織田裕二もクランクイン前に「ようやく自分のやるべき作品と役柄に出会うことができた」と語っていたという。 こうした今までのイメージにない役柄も、ごく自然なことだろう。福山、織田、中井、堤、阿部ともいずれも俳優デビューしてからほぼ30年。それぞれ例えば天才物理学者、熱血刑事、観光課の課長、天才数学者、堅物の一級建築士や古代ローマ人と硬軟問わずさまざまな役を演じてきたが、全員実年齢としても40代後半から50前後となった。悲哀を感じさせる役などをこなしてもおかしくない時期にきているのだ。 つまりそんなドラマや映画界をけん引してきたアラフォー・アラフィフ男優が新境地を開拓する作品が、この秋に重なったとも考えられる。 冒頭から挙げてきた3本の映画はそれぞれ世界観は違えど、そうした中年男性を主人公として、一念発起して何かを始めたり、思わぬ形で人生が開ける再生の物語だ。『SCOOP!』では福山演じる都城は新人記者とコンビを組んでスクープを追いかけていくうちに、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく。『グッドモーニングショー』では中井演じる澄田はひょんなことから、立てこもり犯への直接交渉にあたるハメに。『ボク妻』は織田演じる三村はいつ尽きるともわからない命に翻弄されながら、最後に、愛する妻のためにある企画を立案する。バスタオルが必要になるほど泣ける映画だ。 いま日本では、中年のフリーターが急増しているという。35歳から54歳までの非正規労働者は、この15年間で2.5倍に増え、273万人あまり。「下流中年」という言葉もしきりにニュースで流れている。ここ10年、邦画界は少年マンガや恋愛小説を原作とするティーン向け映画が量産されてきたが、これからは“中年の再生”を描き、同世代にエールを送るエンターテインメントが増えていくのかもしれない。 ちなみに、『SCOOP!』の週刊誌副編集長、『グッドモーニングショー』の澄田の妻、『ボク妻』の修治の妻としていずれも吉田羊が出演。まさに「秋の夜長に吉田羊」。それぞれどんな演技を見せてくれるのかハシゴするのも一興だ。(内堀隆史/放送作家・コラムニスト/歌謡曲、演歌、ドキュメンタリー、トーク番組、旅番組/テレビ構成、急な執筆依頼も受けるのがモットー)
2019.03.11 15:44
井川遥が阿部寛について「鼻の穴までセクシーです」
井川遥が阿部寛について「鼻の穴までセクシーです」
 ドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官』(NHK総合、毎週土曜、10月22日22時~)の完成披露会見に、主演の阿部寛(52才)らが登場。動物以上の嗅覚をもつコンサルタント・華岡信一郎役を演じる阿部、役柄上鼻をアップで映されることが多いが、「鼻の手入れは何もしなかった」という。その姿に井川遥(40才)は「こんなに鼻の穴を見せてもセクシー」と称賛した。 阿部の良き相棒として人情派刑事・小向達郎を演じるのが香川照之(50才)。井川は耳鼻咽喉科の女医で華岡の特殊な嗅覚に興味を抱く末永由紀を演じる。「スニッファー」とは「匂いを嗅ぐ人」の意味。全7回で、毎回ゲストが登場する。初回はスクラップ向上で働きながら秘かに世の中への復讐心を抱く頭脳明晰な理系男子を劇団ひとり(39才)が演じる。撮影■小彼英一
2019.03.11 15:45
『スニッファー』香川照之「銭形警部みたいに」と要望受けた
『スニッファー』香川照之「銭形警部みたいに」と要望受けた
 なんと11作もの刑事ドラマがスタートするというこの秋。なかでも異色なのが、2013年にウクライナで制作され、世界的ヒットとなった『THE SNIFFER』のリメイク版となる、NHK総合『スニッファー 嗅覚捜査官』(10月22日より、毎週土曜22時)だ。 特殊嗅覚能力を持つコンサルタント華岡信一郎(阿部寛・52才)が事件に残されたにおいを頼りに事件を解決するというこの作品。ドラマに詳しい漫画家のカトリーヌあやこさんは、こう予想する。「多部未華子さん(27才)主演で話題になった『デカワンコ』(日本テレビ系)も警察犬並みの嗅覚を持つという内容でしたが、鼻が利くということは日常からいろいろとにおいが気になったり、風邪をひいて鼻づまりになったら、どうなるんだろうとか、苦労も思わせる展開になりそう」 動物的な能力を持つ華岡に対し、香川照之(50才)演じる小向達郎は人の心に入っていくのがうまい、人間味あふれる役どころ。役どころについて、香川は「スタッフや監督から、“日本の銭形警部のような人情派で演じてほしい”と要望があった」と話す。 しかし実際は「阿部さんが鼻で全部解決して、横で突っ込みを入れるお笑いコンビのような関係になっている」と、シリアスだけでなくユーモアな部分もあるようだ。阿部が鼻を利かせたときの、ちょっと抜けた表情も笑える。※女性セブン2016年10月13日号
2019.03.11 15:45
"火9”では吉田羊が主演する(『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』公式HPより)
秋ドラマに異変?「平日は女優、週末は男優」に色分けの理由
 日に日に注目度が高まっている10月スタートの秋ドラマ。人気シリーズの復活や人気俳優の主演など話題作が多いが、テレビ解説者の木村隆志さんが注目したのは主演俳優の性別と放送日の関係だ。深夜ドラマ、時代劇を除くと、放送日が平日の場合は女優の主演作、週末の場合は男優の主演作、ときっちり色分けできるという。いったいなぜか? そのナゾについて木村さんが解説する。 * * * 秋ドラマのラインナップを見たとき、思わずニヤけてしまいました。「平日の主演は女優、週末の主演は男優」という形で、きれいに色分けされていたからです。 平日は、『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)の吉田羊さん、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の新垣結衣さん、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の石原さとみさん、『科捜研の女』(テレビ朝日系)の沢口靖子さん、『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)の米倉涼子さん、『Chef~三ツ星の給食~』(フジテレビ系)の天海祐希さん、『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)の菅野美穂さん、『運命に、似た恋』(NHK)の原田知世さんの主演女優8人に対して、男優は山田涼介さん主演の『カインとアベル』(フジテレビ系)、水谷豊さん主演の『相棒』(テレビ朝日系)の2人だけ。つまり、“10人中8人が女優主演のドラマ”ということです。 一方、土日は、『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)の唐沢寿明さん、『スニッファー 嗅覚捜査官』(NHK)の阿部寛さん、『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)の織田裕二さん、『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系)の玉木宏さん、『レンタル救世主』(日本テレビ系)の沢村一樹さんの主演男優5人に対して、女優は尾野真千子さん主演の『夏目漱石の妻』(NHK)の1人だけ。“6人中5人が男優主演のドラマ”ということになります。 ここまで顕著に色分けされた最大の理由は、「近年、連ドラの視聴者が女性に偏りつつある」から。かつては男女両方をターゲットにしたドラマが主流でしたが、最近は女性に受け入れられることを最優先に考えられています。 平日のドラマに米倉涼子さん、天海祐希さん、菅野美穂さん、吉田羊さんなど女性支持の高い実力派を起用しているのはその証拠であり、20代の若手でも化粧品のCMに出演するほど女性の好感度が高い新垣結衣さんや石原さとみさんがキャスティングされ、共感を誘おうとしているのです。 一方、土日のドラマに男優が多いのは、メインの女性層に加え、男性層、若者層、子ども層も取り込める休日だから。平日のドラマがヒット狙いだとしたら、土日のドラマはホームラン狙い。唐沢寿明さん、織田裕二さん、阿部寛さんなどの誰もが知っている大物男優がキャスティングされているのはそのためなのです。 色分けされた理由でもう1つ見逃せないのは、年を追うごとに女優の層が厚くなっていること。21世紀に入って以降、主演を務められる女優が増える一方、主演男優が減っているのです。前述したように、現在の連ドラは女性の支持を集めることが重要である上に、大きな影響を与えているのは朝ドラ。かつての絶大な影響力を取り戻したことで、有村架純さんや波瑠さんなどの新たなスター女優を生み出し、杏さんや吉高由里子さんなどの人気を盤石のものにしました。 朝ドラの好調が続くほど“主演女優=国民的女優”のような存在が増え、新たな主演男優が生まれにくくなっていくのです。秋ドラマには、20代男優の筆頭格である窪田正孝さんと菅田将暉さんが2番手のポジションで出演しますが、これは制作サイドが「主演を張るにはもう少し実績が必要」とみなしているからでしょう。 本来、女優のほうがさまざまなジャンルのCMやイベントに出演しやすいなど、知名度を高めるチャンスには恵まれているところがあります。ただ、その反面、恋愛・結婚が人気に影響し、妊娠・出産・育児で仕事をセーブせざるをえないなどの難しさもあり、チャンスとピンチは紙一重。その狭間で奮闘しているからこそ、より輝いて美しく見えるし、女性からの支持を集められる、とも言えます。 実は1クール前の夏ドラマでも、「平日は女優、土日は男優」に近い現象が見られましたし、2期続いたことで、いよいよこの流れが加速していくものと思われます。 視聴者の一人としては、制作サイドが「もっと男性が見たくなる」平日のドラマを作る必要性を感じますし、主演を務められる男優も増えてほしいところですが、しばらく女優優勢の流れは避けられないでしょう。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2019.03.11 15:46
上杉家・武田家 当主対談まとめ by NEWSポストセブン
上杉家・武田家 当主対談まとめ by NEWSポストセブン
“越後の龍”、“甲斐の虎”と並び称された宿命のライバルである上杉謙信と武田信玄。『週刊ポスト』2016年7月22・29日号で、両家の直系子孫である上杉家第17代当主・上杉邦憲氏と武田家第16代当主・武田邦信氏の初対談が実現した。「川中島の戦い」から450年の時を経て、“龍虎”が再び相まみえる──。(2016年9月24日更新)上杉家・武田家の当主の現在上杉氏はJAXAを経て、民間の宇宙事業機関の理事長 上杉家第17代当主・上杉邦憲氏(73)は東京大学大学院卒業後、文部省宇宙科学研究所へ。その後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)でロケットの開発に従事、現在は民間の宇宙事業機関の理事長を務める。上杉氏のメールアドレスは「TONO」上杉:あだ名がずっと「殿」でした。小さい頃は「バカ殿」でしたけど(笑い)。アメリカのNASAの研究所に留学した際、現地の人が「UESUGI」がうまく発音できないので、ニックネームが日本時代と同じ「TONO」になった。だから自然にメールアドレスも「TONO」に。いまさら変えるわけにもいかず、以来30年間そのままなんです。武田氏は大手商社を退職後、国連UNHCR協会の理事 武田家第16代当主・武田邦信氏(68)は大手商社を退職の後、法務省人権擁護委員、国連UNHCR協会の理事を兼務。また武田家当主として家臣団をまとめる「武田家旧温会」の最高顧問でもある。2人とも、さすが名家出身というべき輝かしい経歴の持ち主である。会うのは初めて 父親同士は交流あり上杉:私たちがお会いするのは初めてですよね。 武田:本家ではない上杉家の方とお会いすることはあるのですが……。私の父と上杉さんのお父様とは交流があったようです。父は居酒屋で酒を酌み交わした写真を亡くなるまで大切にしていましたから。年賀状のやり取りもしていた。 上杉:父親同士がNHKのクイズ番組『私の秘密』で共演したことから両家の交流が始まったんですよね。その後、私自身も武田さんのお父様と雑誌の企画でお会いして。川中島の一騎打ちの銅像の前で並んで写真を撮りました。 武田:それまでは両家の交流はなかったけれど、父の代で関係を復活させた。  上杉・武田両家と、戦国武将の末裔の関係両家の間には、現在も遺恨はあるのか?──両家の間には、現在も遺恨はあるのか?   武田:いえいえ。信玄公は「武田に何かあったら上杉を頼れ」と遺言を残しています。信玄公の六女・菊姫は謙信公の後継者である景勝公の正室として嫁ぎ“甲州夫人”と呼ばれ慕われていた。また信玄公の六男・信清は、その言葉通り、兄・勝頼公が自害した後、菊姫を頼って越後へと赴き、上杉家の家臣となっています。親戚関係でもあり感謝こそあれ、恨みはありません。 上杉:信清さんは上杉家でも「高家」と呼ばれる非常に高い身分の方として扱われた。お墓も上杉家代々の菩提を弔う『林泉寺』に置かれ、直江兼続の墓の隣にあります。上杉家とは身内同様の関係でした。山梨では上杉家は尊敬されている〈山梨県笛吹市では「ふるさと納税」の寄付額によって、春の祭り・川中島合戦戦国時代絵巻で信玄役、謙信役を演じる権利を得ることができる。だが、その額は信玄役が100万円、謙信役は50万円と大きく差がある〉 上杉:信玄公のお膝元の山梨ですから不満はありません。米沢で『川中島の模擬合戦』をやれば、上杉勢をやりたい人ばかりですが、武田勢はなかなか集まらない。山梨では反対になるんでしょうけど……。 武田:いやいや、そんなことはない。山梨では上杉家は尊敬されていますよ。でも、これが織田家となると、また話が複雑になってくるのですが(苦笑)。上杉氏「徳川宗家の当主とは時々酒を飲む仲」上杉:上杉家の場合、各大名家と必ずどこかで繋がっている。今の徳川宗家の当主とは母同士が姉妹(邦憲氏の母は徳川家17代目・家正氏の次女)なので従兄弟同士です。ここが一番近い間柄で時々酒を飲んだりします。戦国大名は血を絶やさないように子供が何十人もいたりする。その子たちを別の家に養子に出したり、嫁がせたりする。ですから大名家は婚姻関係をたどるとみんな親戚になるんです。武田氏「織田家の子孫の方とは毎年お会いしています」武田:織田家といえば、あちらの子孫の方とは『長篠の戦い』の慰霊祭で毎年お会いしています。他の戦国大名では、昨年は徳川家康公薨去400年だったので、徳川宗家とはよくイベントでご一緒しました。あとは前田(慶次)家なども交流を持っています。有名大名の末裔として生まれてできるだけ末裔とは言いたくない上杉:子孫だということはなるべく言わないようにしています。何せ名前が重い。私は疎開して米沢(山形)の小学校に通っていたのですが、上杉家の城下町なだけに担任教師も謙信公を尊敬していて「お前は謙信公の子孫なのに何をやっているんだ」と叱られる。子供の頃はそれが嫌でしょうがなかった。それに知られた時の周囲の反応が面倒くさい。「世が世なら側にも寄れませんな」なんて言われると、もう鬱陶しい。 武田:同じですね。まあ、私はそう言われたら「もう一度、その時代に戻りたいな」とチクチク返していましたけど。 上杉:ワハハ! しかし実際のところ、知られたくないというのが本音です。だから自分から「○○の末裔」と売り込んでくる人は怪しいと思ったほうがいい。「なんだ武田の御曹司は」と言われないよう言動に注意武田:末裔ならではの気苦労もあります。武田家には、いまも家臣団がありまして、「うちの先祖は二十四人衆の誰々だ」とか、皆それぞれ信玄公の家臣だったことを誇りに思っている。それを潰さないように生活しなければならない。「なんだ武田の御曹司は」と言われないように言動にも気をつけています。   上杉:それは私もまったく一緒です。上杉家には家臣団はありませんが「まわりを大事に」というのは謙信公以来、代々伝わる家訓で、時代は変わってもその心は続いています。人前で酔っ払うのはOK──恥ずかしい振る舞いはできない。人前で酔っ払ったりするのもダメですか? 上杉:それは別ですね(笑い)。当主というのは酔っ払った方がいい。みんなが安心するから。しかも上杉家は酒豪で知られる謙信公以来、酒は強い。私ですか? 酒が強くなければ当主はやってられません。 武田:私はまあまあですけどね(笑い)。女性関係について謙信と信玄の血は受け継いでいる?──謙信は「不犯」を掲げ、生涯女性と交わらなかったという伝承があり、信玄は性豪とも言われる。その血は受け継いでいる? 上杉:そういうことは考えたこともありませんね。 武田:性豪といっても戦国武将がたくさんの側室を持つのは血を残すため。何も、快楽ばかりが目的だったわけではないでしょう。でも、私の場合は「もう一度、そういう時代に戻りたい」と言っておきましょう。 上杉:ワハハ!代々伝わる家宝──歴史深い両家だけに、代々伝わる家宝がある? 上杉:私が気に入っているのは、織田信長から贈られた『洛中洛外図屏風』です。これは、何度見ても本当に素晴らしい。 武田:私は、今日持ってきました。信玄公の父・信虎公が正室のために京都で打たせた懐剣です。『備前長船清光』です。約500年前の天文10年に打たれた刀です。 上杉:刀といえば、いま日本刀を愛好する“刀女子”というのがブームです。『刀剣乱舞』という刀を擬人化したゲームが流行っていて、謙信公の刀もキャラクター化されているの。『五虎退』という小さな刀なんだけど、それが去年ぐらいから有名になって。博物館に展示してほしいと言われている。川中島の戦いで勝ったのは? 両当主の見解武田家当主「最も激戦だった戦いで、最後に勝ちどきをあげたのは武田」──最後まで決着が付かなかったと言われる「川中島の戦い」だが、実際はどちらが勝ったと思っていますか? 武田:こちらとしては、最も激戦だった第四次の川中島の戦い(1561年)で、最後に勝ちどきをあげたのは武田だ、ということです。武田と上杉では信濃の土地に対する考え方が根本的に違う。甲斐の国というのは何もなく、信玄公は人民を養うために米が育つ肥沃な土地が必要だった。だから村上攻めをせざるを得なかった。上杉家当主「謙信公は負けたとは全然思っていない」上杉:領土としては土地を手に入れた武田の勝ちかもしれませんが、上杉は負けたとは思ってない。そもそも謙信公には支配拡大の欲はなく請われて“義の戦い”をしただけです。   武田:謙信公は村上に頼まれて戦をしただけで、あそこの領土が必要だったわけではない。   上杉:だから、考え方の違いです。謙信公は負けたとは全然思っていない。むしろ怪しからん武田を懲らしめたと思っている。村上(義清)ら信濃勢との義は果たしたわけですから、何なら勝ったと思っていますよ(笑い)。 信玄と謙信の一騎打ちはあったか?武田:2人の一騎打ちはあったと思いますか? 上杉:それはわからないですね。史料には「(謙信)自ら立ちはだかり」というものもありますが、総大将が、自ら敵陣に乗り込むような危険を冒すかという疑問は残ります。 武田:ただ、信玄公の軍配扇に傷がついていたことは事実。どうせ本当のところは分からないんだから、謙信公自身が乗り込んできて、3度切りつけたという方が面白いですよね。武将として、どちらが強かったか?上杉:武将として、どちらが強かったかというと、そこは難しい……。強さと言ってもいろいろある。武力なのか知力なのか他の要素なのか様々ですから。   武田:2人とも全然タイプが違うから。   上杉:(信玄を)武士として認めていたのは確かだと思うんです。   武田:はい。好敵手であったことは間違いない。   上杉:2人は近すぎた。同盟軍で戦ったら最強だったはず。まあ、私はそれでも一番強いのは謙信公だと思っています。   武田:それじゃあ私は信玄公にしておきましょうか(笑い)。謙信・信玄の俗説や、演じた俳優について『実は謙信は女性だった』という説の真偽〈両雄ともにまことしやかに囁かれる俗説がある。「実は謙信は女性だった」という説に「信玄は病人で今に残る絵姿などは、すべて影武者のものだった」というものだ〉   上杉:『女性説』はよく言われることですが、我が家に伝わる史料から見てもありえません。信玄公の『病人説』は事実の部分もある武田:信玄公の『病人説』については事実の部分もありますよ。信玄公は実際に労咳で亡くなっている。川中島の時はわかりませんが、亡くなる数年前からは本当に病気だったと伝えられている。勝頼公が武田家を継ぐと言っても、側室の子でしたから統率が取れていない。だから自分が動ける間に敵を排除しておきたかった。それで三方ケ原で徳川を叩いて、さあ次は織田という時に、志半ばで亡くなってしまった。だから、あの銅像も実際のお姿だったのかどうかもわからないですね。謙信役で良かったのは『天地人』の阿部寛上杉:ドラマ自体、あまり観ないですね。役者によってイメージが違う時があるし、歴史を知る者としては違和感を覚えることもあるから。これまで謙信公を演じた役者では大河ドラマ『天地人』(NHK)の阿部寛さんが良かった。想像しているイメージに近い感じがしました。『天と地と』の津川雅彦が信玄のイメージにピッタリ武田:現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』は観ているけど、勝頼公が自害する第2話は心情的に観ることができなかった。でも後から「あの回の勝頼公はとっても素晴らしかった」という評判を聞いてね。「ちくしょう!観ればよかった!」ってね。 想像している信玄公のイメージに近いのは、映画『天と地と』での津川雅彦さんですね。私の中での信玄像って、甲府駅前の銅像なんです。ふくよかな、どっしりした雰囲気。あれに近かった。対談を終えて武田:今日、こうして初めてお会いしてお話をして。先祖たちはライバルですけど、“家”を背負うもの同士、通じ合うものがあった。   上杉:いやいや、おっしゃる通りです。   武田:今度は2人で盃を交わしたいですね。   上杉:いいですね。その時は川中島で(笑い)。 
2021.06.03 01:11
赤旗にAKB48や藤原紀香、相葉雅紀ら大物芸能人が出る理由
赤旗にAKB48や藤原紀香、相葉雅紀ら大物芸能人が出る理由
「しんぶん赤旗」の謎のひとつが、日本共産党の政党機関紙にもかかわらず芸能人やスポーツ選手がたびたび登場することだ。しかも、登場するのは話題性があり有名な人物ばかり、ついにはAKB48まで登場、その起用の秘密に迫る。〈私たちの世代が一人ひとり意思のある一票を投票することによって日本の政治はより良いものになると思います。この本が、少しでも日本の政治に関心を持ち、社会について考えるきっかけになったらうれしいです〉 一昨年の9月、こう締めくくられたインタビューが「しんぶん赤旗日曜版」に掲載された。登場したのはアイドルグループ・AKB48のメンバーの内山奈月だ(現在はグループを卒業)。赤旗と旬のアイドルの組み合わせは、当時大きな話題となった。 今年に入り、ジャニーズ事務所の人気アイドルグループ・嵐の相葉雅紀が日曜版4月3日号に登場したこともファンたちの間では騒然となった。 アイドルだけではない。これまで赤旗では日曜版を中心に女優の藤原紀香、俳優の役所広司、阿部寛、狂言師の野村萬斎、落語家の笑福亭鶴瓶などのほか、白井健三、伊藤美誠、内村航平など今回のオリンピックで活躍したスポーツ選手も登場していた。 AKB内山の記事は憲法学者との共著『憲法主義』に関する著者インタビューで、憲法を暗唱できるアイドルとして売り出していた内山に話を聞くものだった。 これはいわば赤旗・共産党の“政治臭”がする記事だったが、他の芸能人・スポーツ選手の場合、多くは当人の出演作品への思いや生き方を語るものに終始。反戦や平和に触れた内容もあるが、共産党の意向に沿った政治的主張はほとんど見受けられない。 いち政党機関紙が、なぜエンタメ雑誌のように第一線で活躍する有名人をラインナップし、こうした紙面を作成できるのか。◆ゴシップを扱わないことで信頼を得ている そこには赤旗編集局におけるテレビ・ラジオ部や学術・文化部、スポーツ部、日曜版編集部の存在がある。赤旗は政党機関紙でありながら一般紙を購読しなくても間に合う総合新聞のスタイルを取っている。そのため「文化・芸能やテレビ・ラジオ欄にも力を入れている」(若手記者)。 担当する記者はベテランが多く、テレビ局や芸能プロダクションとのパイプも確立していて情報を得やすいという。そうした活動が、映画の主役級タレントの単独インタビューなどにつながっている。 ポイントは、「政党機関紙」という点だ。紙面で芸能人のゴシップやスキャンダルには一切触れない。 大手芸能事務所関係者は「スポーツ紙や週刊誌のように一方では持ち上げて、一方ではスキャンダラスに取りあげることがないから、安心してタレントを出せる」という。 しかも文化的観点から語るページがあるため、芸能人本人からも好評だ。かつて森光子は芸術論を語れる赤旗を気に入り、担当記者とも良好な関係を築いていた。そのためか日曜版の創刊45周年、50周年などの節目にコメントを出していたほどだった。 党員でない芸能人や事務所は赤旗への登場で、政治色がつきイメージダウンになることを嫌うのではないか。「事務所に入社したての頃は『赤旗?』と訝しんでいましたが、私も業界に馴れて少し考えが変わりました。とくに日曜版は100万部媒体ですからプロモーションとして割り切れば良い取引相手です」(別の芸能事務所のマネージャー) AKB48や藤原紀香らビッグネームが出たことで、“前例主義”の芸能事務所側でも出しやすくなったという側面があるだろう。 むろん、赤旗サイドにも、旬の芸能人やスポーツ選手が紙面に登場することで購読者を増やし、一般への共産党アレルギーを薄めようという狙いがあることも透けて見える。ひいては党員獲得につながるとすれば、芸能事務所とのパイプ作りを怠らない赤旗の担当部署は、しっかり党に貢献しているということか。※SAPIO2016年10月号
2019.03.11 15:47
秋ドラマの注目は変人ヒーロー 大型の刑事ドラマがズラリ
秋ドラマの注目は変人ヒーロー 大型の刑事ドラマがズラリ
 7月クールのドラマが続々と最終回を迎え、秋ドラマのラインナップに注目が集まっている。とくに目立つのは、久しぶりに「刑事ドラマ」が多いこと。しかも織田裕二、玉木宏、唐沢寿明、阿部寛ら大物俳優が主演する作品が並んだ。そのキャラクターには、それぞれ強烈な個性があるようで…。次クール、そうした「刑事ドラマ」を投入する制作サイドの狙いとは? テレビ解説者の木村隆志さんがナゾを解き明かす。 * * * 2~3年前は連ドラの半数近くを刑事・事件ドラマが占めていましたが、昨年あたりから1クール3本前後に収まっていました。しかし、今年の秋はひさびさに大型の刑事・事件ドラマがそろい踏みします。 注目すべきは、“大物俳優+とびきりの変人役”というコンセプトで、各局の足並みがそろったこと。『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)では貴族の末裔・法門寺沙羅駆(ほうもんじ しゃらく)を織田裕二さんが、『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系)ではひょうひょうとした変わり者の署長・遠山金志郎を玉木宏さんが、『THE LAST COP/ラスト・コップ(日本テレビ系)では30年間の昏睡から目覚めた時代遅れの刑事・京極浩介を唐沢寿明さんが、『スニッファー 嗅覚捜査官』(NHK)では人間離れした嗅覚で事件を解決するコンサルタント・華岡信一郎を阿部寛さんが演じます。法門寺沙羅駆、遠山金志郎という役名からして、変人ぶりが分かるのではないでしょうか。 そして今年の秋も、国民的刑事・事件ドラマの『相棒 season15』(テレビ朝日系)が放送されますが、元を正せば水谷豊さん演じる杉下右京も、シリーズ初期は現在よりも変人のキャラクターが際立っていました。 いずれ劣らぬ名優のなかでも、最注目は織田裕二さん。法門寺は、「常に暇を持て余し、自らが解くに値する“美しい事件”を求めてさすらい、『ああ、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する事件はないものか』が口グセ」という強烈なキャラクターであり、織田さん自ら「演じたことがない」と話すように想像がつきません。いまだ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)で演じた“熱くて庶民的な男”青島俊作のイメージも強いだけに、真逆の“クールで高飛車な男”をどう演じるのか見物です。 これだけ“変人ヒーロー”がそろった最大の理由は、エンタメ性の高さ。大物俳優が変人ならではの発想や行動を駆使する姿は映像映えしますし、奇想天外な事件解決はインパクト十分です。また、「変人が醸し出す笑いがアクセントになり、シリアスな作風になりすぎない」というバランサーとしての意味合いも大きいでしょう。  さらに、「人間離れした能力を持っていても違和感がない」という面もポイント。たとえば、普通の刑事が解決までに2話かかる事件も、変人なら1話完結を成立させられます。最近の視聴者はせっかちで、週またぎの事件解決では納得しないだけに、変人ヒーローの設定は制作サイドにとって便利なのです。 もう1点、「変人ヒーローの周りには、必ず振り回されるマジメな人がいて、そのコントラストが面白い」という側面も大きいでしょう。秋ドラマでも、織田さんに振り回されるディーン・フジオカさん、玉木宏さんに振り回される高嶋政宏さん、唐沢寿明さんに振り回される窪田正孝さん、阿部寛さんに振り回される香川照之さんの演技や、2人のかけ合いが見どころのひとつになります。 織田裕二、玉木宏、唐沢寿明、阿部寛、水谷豊…人気と実力を兼ね備えた主演俳優たちが、それぞれどんな変人ヒーロー像を見せるのか? 同時期にそろい踏みしたことで、われわれ視聴者には見比べる楽しみが生まれました。もちろん、痛快な事件解決劇を満喫するもよし、あれこれ推理して犯人やトリックを当てるもよし。この秋は刑事・事件ドラマを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2019.03.11 15:47
武田家と上杉家当主に質問 信玄と謙信役俳優で最高なのは?
武田家と上杉家当主に質問 信玄と謙信役俳優で最高なのは?
 現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』は視聴率も好調。ドラマの中では、上杉家や武田家らの活躍も見られるが、直系の子孫たちはドラマを観て何を感じているのか。今回、両家の直系子孫である上杉家第32代当主・上杉邦憲氏(73)と武田家第17代当主・武田邦信氏(68)の初対談が実現。そもそも『真田丸』を観ているのだろうか?武田:観ているけど、勝頼公が自害する第2話は心情的に観ることができなかった。でも後から「あの回の勝頼公はとっても素晴らしかった」という評判を聞いてね。「ちくしょう!観ればよかった!」ってね。上杉:ドラマ自体、あまり観ないですね。役者によってイメージが違う時があるし、歴史を知る者としては違和感を覚えることもあるから。これまで謙信公を演じた役者では大河ドラマ『天地人』(NHK)の阿部寛さんが良かった。想像しているイメージに近い感じがしました。武田さんはいかがですか?武田:映画『天と地と』での津川雅彦さんですね。私の中での信玄像って、甲府駅前の銅像なんです。ふくよかな、どっしりした雰囲気。あれに近かった。※週刊ポスト2016年7月22・29日号
2019.03.11 15:55
釣りバカのドラマ版に抜擢された濱田岳
濱田岳、浜野謙太ら 個性派俳優トレンドは「小柄で味ある」
 イケメン俳優がもてはやされた時代はもう古い!? ドラマや映画で存在感を発揮する個性派俳優に最近、あるトレンドがあるという。コラムニストのペリー荻野さんが指摘する。 * * * 小栗旬身長184cm、東出昌大189cm、鈴木亮平186cm…阿部寛の登場にびっくりしていたのも今は昔。日本にもずいぶん長身の俳優が増えて当たり前のようになってきた。が、最近はU169cmの小柄にしてピリリと味のある面々の活躍が目立っている。  そのトップランナーといえるのが、濱田岳(身長160cm)。子役でデビューした後、『3年B組金八先生』でも注目を集め、キャリアは長い。昨年はドラマ『釣りバカ日誌』で二代目ハマちゃんになったり、『信長協奏曲』で小栗、藤木直人らイケメン揃いの戦国武将に囲まれつつも、お調子者の徳川家康でキラリと光った。家康は戦場から逃げ出すとき、脱糞したという説があり、ドラマの中でそのことをからかわれる場面もチラリ。神君、英雄と描かれることも多い家康なのに、このトホホエピソードを取り上げられるところに濱田家康の味が出ている。 一方、朝ドラ『とと姉ちゃん』で多くの視聴者におなじみの顔となったのが、浜野謙太(身長157.1cm)。ヒロイン常子(高畑充希)一家がしばらく世話になる仕出し屋森田屋の従業員・長谷川役だった。いつもでっかい顔の主のピエール瀧にガンガン怒鳴られている小柄な長谷川だが、後に森田屋のひとり娘富江(川栄李奈)と結婚。祝言の席で、常子姉妹は富江に「そもそもどうして長谷川さんを好きになったの?」と失礼きわまる質問をしたりする。 祝言では紋付き袴で酔っ払い、自分にそっくり(?)な福助人形を抱いて、へなへなしていた長谷川だが、浜野謙太自身は、へなへなどころかシャカシャカのミュージシャンなのである! 御存知の方は何を今さら「!」もないだろうというところだが、浜野謙太は自らのバンド「在日ファンク」のステージで、ぴょんぴょんと飛び跳ね、ダンスを見せ、ポーズを決める。ぴっちりしたスーツで動き回る浜野は、やけになで肩が目立った紋付きの長谷川とは別人みたいである。 そして、今年ぐいぐいと存在感を増しているのが、前野朋哉(身長168cm)。濱田岳が金太郎を演じているau「三太郎」CMで突如姿を現した一寸法師役の前野。実はいつも一寸法師はCM画面の隅っこに本当の一寸サイズでいたらしいのだが、それが誰なのかはわからず、auのイベントに三太郎らと出演した際にも乙姫の菜々緒から「知らないっつってんだろうが!!」とすごまれていた。 チャラチャラした一寸法師は人間サイズになってからよく目立っているが、前野本人には別の得意技がある。それは「何気なくそこに溶け込むこと」。今年は『重版出来!』のほのぼの漫画家、NHK『とっとテレビ』のフロアディレクターなど、「あー、こういう人いるわー」という雰囲気だった。思えば12年の映画『桐島、部活やめるってよ』でも、何気なく高校生役。その時、すでに26歳だったんだけどね…。今秋、スタートする市川海老蔵主演の『石川五右衛門』では、五右衛門の盗賊仲間を演じる。盗賊だけに昼間は「何気なくそこに溶け込み」、夜は存在感を現す。両方の技が出てくるはずだ。 三人に共通しているのは、既婚で父であること。浜野はふだんからこどもたちの朝ごはんを作っているという。まだまだこの三人の引き出しの奥は深い。二枚目でも悪役でも未成年でもOKだから、どこでどんな役で出てくるか予想できない。それがピリリ系の強みだ。
2019.03.11 15:56
壊れてゆく現代の家族描く是枝裕和新作『海よりもまだ深く』
壊れてゆく現代の家族描く是枝裕和新作『海よりもまだ深く』
 家族というものは、思い出のなかにこそあるのかもしれない。あの頃は父がいた、母がまだ若かった、自分たちは子供だった。家族は思い出のなかで輝く。 山田太一のドラマで確か竹下景子演じる母親が、子供とスーパーに買い物に行き、「こんななんでもないことでも、大人になって思い出すと懐しいものなのよ」と言ったが、家族の真髄をよく語っている。 「歩いても 歩いても」(2008年)「そして父になる」(2013年)「海街diary」(2015年)と家族の物語を作ってきた是枝裕和監督の新作「海よりもまだ深く」も、現代の、次第に壊れてゆく家族を描いていて、心に深く残る。 阿部寛演じる主人公の良多は、小説が書けなくなってしまった小説家。十五年前に一度文学賞を受賞したきり。その後、芽が出ない。無論、小説では生活が立たないから、いまでは興信所で働き、浮気の調査やペット探しの冴えない毎日を送っている。 世間体が悪いので「小説の取材のため」と言訳するのが悲しい。奥さん(真木よう子)は、愛想を尽かして、小学生の男の子を連れて去ってしまった。 阿部寛の冴えない男ぶりに共感する。世の中の多くの男は、自分がなりたかったようには生きてゆけないのだから。 良多を唯一、かばってくれるのが、樹木希林演じる母親。東京郊外の団地で一人暮しをしている。かつては輝いていた団地もいまでは寂れていっている。住人も高齢化して孤独死が見られるようになっている。良多の父親は最近、亡くなった。一人になった母親は、明るく気丈に暮しているが、やはり一人息子の良多のことは心配だろう。 かつての理想の住まいだった団地が、次第に寂れてゆく。それは、ばらばらになってゆく現代の家族の象徴になっている。 台風が近づく夜、良多は、別れた妻と子供と、母親の家に行く。かつてのように、カレーうどんを皆んなで作る。一瞬、良き時代の家族の姿がよみがえるが、台風一過の次の朝、またそれぞれの現実へと戻ってゆく。 もうあと戻りは出来ない。家族の思い出を抱えて生きてゆくしかない。 母親を演じる樹木希林が素晴しい。連れ合いを亡くした寂しさ、妻子に去られた息子への気づかい、そしてこの先への不安。誰もが必ず迎える老いを、飄々とした笑いのなかでやり過している。老いたら、こうありたい。文■川本三郎※SAPIO2016年7月号
2019.03.11 16:05
『海よりもまだ深く』で初カンヌの阿部寛 充実の笑顔
『海よりもまだ深く』で初カンヌの阿部寛 充実の笑顔
 是枝裕和監督の映画『海よりもまだ深く』の初日舞台挨拶が5月21日、新宿ピカデリーで行われ、キャストの阿部寛(51才)、真木よう子(33才)、樹木希林(73才)が登場した。 第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されたこの作品。初カンヌとなった阿部寛は「一生忘れることのない経験」になったと喜びの表情を浮かべた。 カンヌから帰国したばかりだった3人。現地での上映後、7分間にも及ぶスタンディングオベーションが起きるなど、大好評だったとのことで、「もっと会場にいたかった」という阿部だったが、樹木が「いい加減帰りましょう」と促したため、帰ってきたという。撮影■矢口和也
2019.03.11 16:08
塩顔男子として注目の坂口健太郎
坂口健太郎 強みは幅広い役柄を演じられる「顔の薄さ」
 NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演中の坂口健太郎(24)に夢中になる女子が急増中だ。坂口が演じるのは、植物を熱心に研究する帝大生の星野武蔵。丸い眼鏡をかけ、学ランと学帽という出で立ちで主人公の常子(高畑充希)らの前に現れる彼は、「昭和のオタク」といったところか。坂口のことをまだ知らない視聴者が「この俳優、誰?」と気にせずにはいられないような変わり者のキャラクターだ。 坂口の演技は『重版出来』(TBS系)でも好評だ。こちらは現代ドラマだが、目標もなく与えられた仕事をただこなしていただけの若手営業マンが、情熱を持って仕事をするようになるまでの成長過程をうまく演じている。 ドラマでの活躍だけでなく、『ヒロイン失格』や『俺物語!!』、豪華キャストが話題の映画『64-ロクヨン-前編/後編』など、映画への出演も増えている。坂口の魅力はいったい何なのか。イケメン評論家の沖直実さんはこう語る。「『MEN’S NON-NO』(メンズノンノ)のモデルオーディションに合格して芸能界入りした坂口さんは、同じメンズノンノ出身の阿部寛さん、反町隆史さん、竹野内豊さんらと同じ俳優業の道を歩みだしていますが、坂口さんがその先輩俳優たちとルックス的に異なるのは、いわゆる『塩顔男子』と呼ばれるように、“顔が薄い”という点です。 顔が薄いというのはマイナスではなく、むしろ無色透明さが際立ち、どんな設定、役柄にも馴染むことができます。昭和初期のオタクっぽい学生から、現代ドラマでイマドキ風の若者まで演じられる幅の広さは、俳優としての彼の強みになっています」(沖直実さん・以下「」内同) 顔が薄い、目が切れ長、喉仏が出ているなどの特徴がある塩顔はこのところのブームになっていたが、坂口はその代表格ともいえる存在だ。世の女性たちは、顔の薄い塩顔男子のどこに魅力を感じるのだろうか?「塩顔男子といっても、ただルックスがいいだけでは人気者になれません。Mr.Childrenの桜井和寿さんや、フィギュアスケートの羽生結弦選手のように、まずは実力が第一で、プラス笑顔がくしゃっとなるような“かわいらしさと実力のギャップ”が重要です。坂口さんも笑顔はそうなりますし、食べ物を頬張っている顔が人気で、ネットでは“モグモグ男子”などと呼ばれているようです」このような見た目に加え、勿論、安定感のある演技力も備わっている。沖さんは、坂口が「個性派俳優としての成長が楽しみ」と期待する。「同じ事務所には小栗旬さんや綾野剛さん、手塚とおるさんなど、個性的な俳優さんがたくさんいます。坂口さんもその中で個性が引き出されていくと思いますし、映画にも強い事務所だと思うので、これからさらに出番が増えると思います。王子役もオタク役もできるので、いろいろな役をやってほしいですね」 しかし先述の「無色透明さ」が強みになるのは、今のうちだけではないだろうか。これから出演作品が増えるほど徐々に色も付いてくると思われるが、果たして今後も無色透明さを保つことはできるのか。「色が付くのはいい面も悪い面もあるので、それが悪いこととは言えません。ただ、坂口さん自身はひょうひょうと、淡々としているので、状況が変わっても適応力で乗り越えていくのではないでしょうか。そんなに時間がかからずドラマ主演もできると思います」 顔は薄くても、濃い活躍を期待したい。
2019.03.11 16:10
阿部寛 現在の居場所で幸せを見つけることが肝心
阿部寛 現在の居場所で幸せを見つけることが肝心
 是枝監督最新作『海よりもまだ深く』で、阿部寛(51才)が“なりたかった大人”に“なれなかった自分”を演じ、感じたこととはどんなことか?「みんな理想通りの人生を歩めるわけじゃない」…そう話す、阿部。今作では15年前に文学の新人賞を1度取ったという過去にしがみつき、“今”となかなか向き合えない主人公、良多を演じた阿部が、不器用な主人公と自分とを照らし合わせた。 いつまでも夢を諦めきれない中年男の良多。15年前に文学賞を受賞したきりの自称作家だが、現実に向き合えずに「小説のための取材」と言い訳をして探偵事務所で働く、うだつがあがらない日々。『海よりもまだ深く』は、“なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語。主演の阿部寛は自身が扮する、大人になりきれない良多を「共感できる」と、語る。「やっぱりどうしたって、人間は楽しかった時代のことをよく覚えている。不調な時は『昔はよかった』『なんでおれはだめなんだろう』なんて、過去の記憶を引きずりますよね。それが人だろうし、ぼく自身も不遇の時代が多かれ少なかれあったので。 そういう時は何をしても空回りして、みじめな行動もしていましたよ。振り返ればとても貴重な経験ですが、当時は気持ちの切り替えができなかった」 めざした未来を掴めなかった人生は、不幸なのだろうか。「ぼくもかつて描いた“理想の人生”ではなかったですが、違う生き方をしてみて、こだわりを変えてみたら、今にすごく満足している。広い視野で考えれば日本人であることも幸せなことでしょうし、立場はどうであれ、現在自分が立っている居場所で“幸せ”をみつけることが肝心な気がします。そうして足元さえ見えれば、あとはもう先へと進むだけなのでね」 6月には、52才になる。「ぼくが幼い頃、実家の上に怖いおじさんが住んでいて、おじさんの持ち物の木に勝手に登っていると『コラァッ!』と、叱られた。50代というと、その怖いおじさんのイメージです。でも、そうやって社会の大人がしつけをするのは大切なこと。自分もああなりたいけど、都会ではなかなかね」 不遇時代も乗り越え、がむしゃらに走ってきた30~40代。「30代は必死に走り抜け、40代は結果を出そうともがいた。ようやく少しだけ気持ちの余裕ができた50代は、人生でいちばん勉強する時代になるような予感がしています。まだまだギラギラしながら、60~70代で芝居を、そして人生を円熟させるための努力をしたい」 21日の公開を控えて、11日に開幕した第回カンヌ映画祭では、独自の視点の作品を集めた「ある視点」部門に選出された。「いつかカンヌ国際映画祭で上映される作品に出演できたら――と願った、ぼく自身の夢が叶った」 と、喜びをにじませた阿部。「なりたかった自分」へのこだわりを捨てたことで、いつしか「なりたい自分」への道を歩んでいた。【映画情報】『海よりもまだ深く』5月21日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他 全国ロードショー【プロフィール】あべ・ひろし1964年6月22日、神奈川県出身。モデルを経て、1987年に映画デビュー。是枝裕和監督作品には2008年の『歩いても 歩いても』を皮切りに4作目の参加。昨年はドラマ『下町ロケット』(TBS)が2015年民放連ドラ最高視聴率を記録し、大ヒット。待機作に『疾風ロンド』(11月26日公開)、『恋妻家宮本』(2017年公開)がある。撮影■中山雅文※女性セブン2016年5月26日号
2019.03.11 16:12
映画『海よりもまだ深く』 樹木希林がダメ息子(阿部寛)を擁護
映画『海よりもまだ深く』 樹木希林がダメ息子(阿部寛)を擁護
 4月24日、映画『海よりもまだ深く』の完成披露試写会での舞台挨拶に、出演者の阿部寛、真木よう子、吉澤太陽、樹木希林、そして是枝裕和監督が登場した。同作は、自称・作家のダメ男・良多(阿部)が主人公。元妻・響子(真木)からは愛想を尽かして出て行かれ、息子・真悟(吉澤)の養育費も満足に支払えない。そんな良多の頼みの綱が同じ団地に住む母・淑子(樹木)だ。 ある日、たまたまこの4人が淑子の家に集う機会があり、台風のため帰れなくなる――さぁ、たまたま取り戻した家族の時間はどうなるか。 こんなストーリーなのだが、ダメ息子を持つ役を演じる樹木は阿部演じる良多をそれほどダメ男だとは思っていないと反論。その理由については「私の周りにはもっとすごいのがたくさんいる」と述べ、一体誰のことを言っているのか感づいた報道陣からは思わず苦笑がもれた。 同作は5月21日全国ロードショー。他には小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、橋爪功らが出演する。■撮影:浅野剛
2019.03.11 16:17

トピックス

最近は工場勤務だった山上容疑者(中学生の頃の容疑者。卒業アルバムより)
山上徹也容疑者の母親は会見で何を語るのか 伯父の家を出て「大阪の支援者」のもとで過ごす今
NEWSポストセブン
「安倍氏の後継者にふさわしい人物は誰か」というテーマで識者26人にアンケート(写真は萩生田光一氏/時事通信フォト)
【緊急アンケート】安倍晋三氏の後継者 1位・萩生田光一氏、2位・高市早苗氏
週刊ポスト
起用でも二転三転が目立ち、ファンから戸惑いの声(時事通信フォト)
最下位低迷の中日 立浪和義監督の采配に「目指す野球の方向性が見えない」の指摘
NEWSポストセブン
語学力抜群の小島瑠璃子
小島瑠璃子が中国留学を発表 語学レベルは「北京・清華大学も射程圏内」の驚異
NEWSポストセブン
渋野日向子
渋野日向子「調子の波、大きすぎ?」 予選落ち連発から全英3位で、スイング改造の是非に議論再燃
NEWSポストセブン
戸田さんを『地獄の黙示録』の字幕翻訳に抜擢してコッポラ監督とは長く親交が続く(時事通信フォト)
字幕翻訳家・戸田奈津子さん 根底にある「自分のことは自分で決める」という哲学
女性セブン
日本テレビの浦野モモアナに期待が集まる
ポスト水卜麻美アナに急浮上 日テレ2年目・浦野モモアナ、特技は「大食い」
週刊ポスト
姉妹でCMギャラに差も?(左から広瀬アリス、広瀬すず/時事通信フォト)
広瀬アリス・すず、上白石萌音・萌歌 妹のほうが“CMギャラが高い”理由
週刊ポスト
幹部補佐になっていた
「好きで好きで仕方なかったから」刺されたホスト、歌舞伎町で「幹部補佐」に昇進していた
NEWSポストセブン
松本若菜の姿を目撃
ブレイク女優の松本若菜「圧倒的美スタイル」と「意外な私服」に六本木が揺れた夜
NEWSポストセブン
中林大樹の姿を目撃
竹内結子さん三回忌 中林大樹が子供のために決断、家族3人新生活は「海辺の街」で
女性セブン
松田聖子を目撃
松田聖子、沙也加さんの初盆に“もう1つの遺言”と「新しいお墓」への願い
女性セブン