伊藤英明一覧

【伊藤英明】に関するニュースを集めたページです。

伊藤英明、白髪&汗だく「別人ショット」で好感度上昇の背景 新境地開拓も加速か
伊藤英明、白髪&汗だく「別人ショット」で好感度上昇の背景 新境地開拓も加速か
 俳優の伊藤英明(46才)が1月6日、ラーメンを食べている最中の自身の顔写真をInstagramに投稿したところ、そのあまりにも自然体な姿がネット上で話題になった。〈ラーメン初め。ベストコンディションラーメン〉などのコメントとともに投稿されたその写真に写されていたのは、汗をかきつつ目を見開きながら、愛知・岐阜県が発祥とされる「ベストコンディションラーメン」をすする伊藤の姿。ちょっとくたびれた様子の黒いスウェットを着ており、髪の毛や無精髭には白髪が混じっている。また「#gifu」というハッシュタグがついており、出身地である岐阜県を訪れていたようだ。 俳優として活動しているときにはまず見せることのない、別人のようなオフショットに、ネットユーザーからは〈これはすごい(笑) SNSでお綺麗な私生活を見せびらかすタレントとかより遥かにに好感度高い〉、〈ここまでプライベートを面白おかしくさらけ出す伊藤英明さんに親近感を感じました〉、〈周りの目を気にしがちな俳優さんがこういう素の姿を見せてくれるのは、好感が持てます〉など、好意的な反応が多く投稿されていた。 SNSで自然体な姿を披露する芸能人が数多くいるが、今回の伊藤の投稿は、他の芸能人と少々異なるもののようだ。エンタメ事情に詳しいライターの大塚ナギサ氏はこう話す。「芸能人のSNSは、自身のブランディングツールとして活用されることが多く、あくまでも“タレントイメージ”を念頭に置いたものとなることも多いわけです。だから、自然体なオフショットといっても、芸能活動をしているときのイメージからかけ離れた写真は投稿されることはレアだし、たとえば“すっぴん”の写真だったとしても薄化粧をしていたり、加工してあったりすることが多い。 しかし、伊藤さんの今回の写真については、あまりにも“リアルすぎる”し、俳優としてのイメージとは決して合致するものではない。にもかかわらず、サラッとこういった写真を投稿したということで、多くのネットユーザーたちも親近感を覚えたのだと思います」 また、今回の伊藤の投稿のようにタレントイメージを逸脱したリアルな写真は、特にネットユーザーから強く支持される傾向にあるという。「インターネットは誰もが自由に発信できる場であり、いわば有名人も一般人も同じ立場なんですよ。そういったなかで、有名人が華やかな姿ばかりをSNSに投稿すると、一般ネットユーザーとの“格差”を余計に強く印象づけてしまいかねない。そして、結果的に有名人がネットユーザーにマウントを取っているかのように見えてしまうこともあるでしょう。 でも、逆に伊藤さんのように自然体な姿をSNSにさらけ出せば、それはつまり一般ネットユーザーとまるで変わらない日常をそのまま切り取っていることとなり、より強く共感されやすいのだと思います。これが、テレビや雑誌で公開された写真であったならば、一般ネットユーザーとの立場の違いが明確になってしまうので、今回のような共感は得られなかったはずです」(大塚氏) 伊藤は、若杉公徳氏の人気漫画の実写映画『KAPPEI カッペイ』(3月18日公開)では、世界を救うために殺人拳の修行を積んできた男・勝平を演じている。「これまでも様々な役どころを演じてきた伊藤さんの中でも、この勝平という役は特にコミカル要素が強く、新境地と言えるでしょう。年齢も46才となり、俳優としての渋さがにじみ出てくるタイミングで、こういったチャレンジをすることで、新しいファン層の獲得にも繋がってくると思います。それこそ、今回のInstagramの投稿なども、同世代のネットユーザーに響いている部分も多いでしょうし、“二枚目俳優”といった枠組みを一気に突き破っていくことになるかもしれませんね」(大塚氏) 自然体な俳優としての伊藤英明の活躍に期待できそうだ。
2022.01.11 16:00
NEWSポストセブン
台本を脇に挟んで歩く長谷川
長谷川博己が引越し 10年交際鈴木京香と同棲せずいい距離感
「放送回数を減らさないでほしい」「明智光秀をしっかり描いてほしい!」──。大河ドラマ『麒麟がくる』の放送が6月7日で一旦休止することが決まったことを受け、NHKにはこんな声が多く寄せられているという。 5月24日放送の第19話では、伊藤英明(44才)演じる斎藤義龍が、尾張平定の報告のために京都に上る織田信長(染谷将太・27才)を暗殺しようとする。それを長谷川博己(43才)演じる光秀が未然に防ぐという内容だった。視聴率は15.7%と好調で、これには長谷川も喜びを隠せない様子だという。「長谷川さんはこれまでの大河の主演の中でも一、二を争うほど馬術を猛特訓していたり、座長としてキャストやスタッフへの気配りを大事にし、現場を見事に『ワンチーム』にまとめていた。撮影が中断され、もどかしさを感じている長谷川さんにとって、いまいちばんうれしいのが視聴者からの熱い声援です」(ドラマ関係者) 撮影は新型コロナの影響で4月1日から休止していたが、ロケ地やキャストのスケジュールを調整中で、6月中旬からの再開を目指している。「大人数が集まる戦闘シーンを減らすため台本を書き換え、対話の場面では引きのショットから各々のアップを使うというように変更しています」(NHK関係者) 5月下旬のある日、夕方6時過ぎ、長谷川の姿は都内の高級住宅地の一角にあった。黒いパンツに黒いTシャツ、白いスニーカーというラフなスタイルで歩く長谷川に、スタッフらしき男性が一冊の本を渡した。どうやら出来立てほやほやの『麒麟がくる』の台本のようだ。長谷川はそれを受け取ると、すぐに自身が運転する車で出かけていった。 向かったのは『セカンドバージン』(2010年・NHK)で共演したのをきっかけに交際をスタートし、“10年愛”を貫いている鈴木京香(51才)が暮らすマンションだった。夕食を共にするため向かったようだ。「実は長谷川さんは先月あたりに引っ越しました。京香さんとの交際から今年で10年目。5月31日には彼女は52才になる。いまのタイミングでの引っ越しとなれば、彼女と結婚生活を始めるための新居なのかと思いきや、そうではないようです」(テレビ局関係者) 京香といえば、東京にマンションを数戸所有し、京都でもセカンドハウスを賃貸。そのうちの1軒は長谷川とふたりで住むための部屋だという噂もあった。「どうやら今回の引っ越しはあくまでも長谷川さんの個人的な理由みたいです。同棲はしないけど、近くに住み、頻繁に会う。そんな不思議な生活を続けています。撮影の前日など集中したい日はこの自宅へ、ほかの日は京香さんの家にいることも多いみたいです。 会おうと思えばすぐに会える。でもひとりになりたいときは自分の時間がつくれるという、“ちょうどいい距離感”を保っているようです」(前出・テレビ局関係者)「新しい台本が来たから京香と読み合わせをしよう」──そんなタイミングだった。公私共にベストパートナーぶりがうかがえる。※女性セブン2020年6月11日号
2020.05.30 07:00
女性セブン
伊藤英明、「面白い」を徹底的にやる姿勢 過去モジモジくんも
伊藤英明、「面白い」を徹底的にやる姿勢 過去モジモジくんも
 NHK大河ドラマ『麒麟がくる』には多くの実力派俳優が出演しているが、伊藤英明も演技力が光る1人だ。伊藤はこれまで数多くのドラマ、映画で幅広い役柄を演じ、その実力を発揮してきた。そんな伊藤の魅力についてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * 大河ドラマ『麒麟がくる』では、斎藤道三(本木雅弘)が、ついに息子の高政(義龍・伊藤英明)に討たれてしまった。これまで邪魔者を毒殺したり、追放したり、嫌な空気と妖気まで感じさせてきた本木“マムシ”道三。いい役だ。 だが、マムシパパを殺すことになる高政(義龍)も、ドラマとしてはとても面白い役というのも忘れちゃいけない。油売り商人の子から成り上がった父に対するコンプレックス、母がもともと土岐家の頼芸の側室だったという過去、父は頼芸だと信じたい自分、弟たちも暗殺した自分、屈折屈折また屈折。のんきな若殿とは一味違う苦悩を表現できるおいしい役といっていい。 今後、高政は、妹の帰蝶(川口春奈)の夫である織田信長(染谷将太)と対決することになる。伊藤英明VS染谷将太といえば、2012年の映画『悪の教典』や2014年の映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』を思い出す人も多いはず。伊藤は『悪の教典』では殺人鬼、『WOOD~』ではやる気もないのに林業研修に参加したチャラ男(染谷)をしごく林業の鬼のような教官。『麒麟』では染谷がどう逆襲するか? 見ものだ。 もうひとつ興味深いのは、伊藤が、2005年の長編ドラマ『国盗り物語』で織田信長を演じていること。このドラマは、斎藤道三が北大路欣也、義龍・倉田てつを、光秀・渡部篤郎という配役だった。信長も母親から疎まれ、弟を誅殺するなど屈折アリアリ男。だが、スケールもタイプも違う信長、義龍両方を演じたという俳優は珍しい。 思えば、今年はドラマ『病室で念仏を唱えないでください』で、僧侶にして救急救命医と大忙しの松本照円(照之)を演じていた。彼もまた小学生時代に友人を目の前で亡くした過去を持つ。さらに公開延期となった新作映画『燃えよ剣』では、「死に損なった」と挫折感を抱え、暴れまわる芹沢鴨。「ヒジカタ~!」とわめきながら大胆な剣さばきで土方歳三(岡田准一)らと対立する。なお、伊藤はドラマ『輪違屋糸里』では、土方歳三を演じている。芹沢と土方両方というのもなかなかすごい。 なぜ、伊藤がこれほど「面白い役」を独占できるのか? それはおそらく本人が「面白い」と思ったことは徹底的にやる性格だからだろう。もともと二枚目だが、繊細な表現とか、微妙なニュアンスを求められる恋愛ドラマよりは、友情や信頼、団結力がカギとなる『救命病棟24時』『ブサー・ビート~崖っぷちのヒーロー』といった体育会系作品が多かった。代表作といえば『海猿』シリーズだ。 びっくりしたのは、約10年前、突如、『とんねるずのみなさんのおかげでしたSP』の「モジモジくん」のコーナーで、「モジあきでーす!!」と、例の全身銀色のピタピタスーツ姿で登場したこと。「夢がかないました」とにこにこしながら、歌うわ踊るわ、カメラ目線で「さとみ、見てっか! お兄ちゃん、出たよ!! お兄ちゃん、やっと出た」と故郷の妹に喜びの声をぶつけたのだ。すごいな。やっとって。面白いことをやる性格というより先に、本人が「面白い」のだった。 屈折した役を演じても、底にはこの明るさがある。伊藤英明ならば体当たりでやってくれる。こんな期待感を抱かせるのも俳優の才能なのだ。それがよくわかった。
2020.05.13 16:00
NEWSポストセブン
竹内涼真主演で話題の『テセウスの船』(公式HPより)
4週連続記録更新、『恋つづ』『テセウス』快進撃2作の共通点
 冬ドラマが終盤を迎えているが、今クールで高視聴率を記録しているのが『恋はつづくよどこまでも』『テセウスの船』(いずれもTBS系)の2作だ。快進撃を続けるこの2作には、共通点があるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 10日に放送された『恋はつづくよどこまでも』第9話の視聴率が自己最高を更新する14.7%を記録。これで第6話10.9%から、第7話11.9%、第8話12.1%、第9話14.7%と4週連続で自己最高を更新し、まさに右肩上がりで次週の最終話を迎えることになりました(ビデオリサーチ、関東地区)。 4週連続で自己最高を更新したのは、『恋はつづくよどこまでも』だけではありません。同じTBSの『テセウスの船』も、第5話11.8%、第6話13.2%、第7話14.0%、第8話15.3%と右肩上がりで終盤を迎えているのです。 大半の連ドラが「最高視聴率は第1話」という尻つぼみの状態に陥る中、なぜTBSの2作は快進撃を続けているのでしょうか。まったく異なるジャンルの作品であるにも関わらず、いくつかの共通点が見られるのです。◆プライム帯初主演の若手俳優を抜てき 1つ目の共通点は、プライム帯(19~23時)初主演の若手俳優を抜てきしたこと。『恋はつづくよどこまでも』は22歳の上白石萌音さん、『テセウスの船』は26歳の竹内涼真さんが主演を務めています。 その他の作品に目を向けると、『絶対零度 未然犯罪潜入捜査』(フジテレビ系)は52歳の沢村一樹さん、『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系)は52歳の天海祐希さん、『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)は44歳の伊藤英明さん、『病院の治しかた ~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)は41歳の小泉孝太郎さん、『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』(テレビ朝日系)は40歳の桐谷健太さんと32歳の東出昌大さん、『10の秘密』(カンテレ、フジテレビ系)は38歳の向井理さん、『アライブ がん専門医のカルテ』は35歳の松下奈緒さん、『知らなくていいコト』(日本テレビ系)は31歳の吉高由里子さんが、それぞれ主演を務めています。 いずれも30~50代である上に主演経験の豊富な顔ぶれであり、快進撃の2作が「いかに若手を大抜てきしたのか」がわかるのではないでしょうか。実際、上白石さんと竹内さんの主演は新鮮な印象を与えるとともに、若さあふれるストレートな演技で視聴者の心をつかむなど、快進撃の要因になっています。 さらに、上白石さんを佐藤健さんや香里奈さん、竹内さんを鈴木亮平さんや上野樹里さんなどの「主演経験豊富な先輩俳優が助演として支える」という形も共通していて、若さや勢いだけでなく見ごたえのある作品に昇華させています。◆あふれる愛情を熱っぽく伝える主人公 もともと『恋はつづくよどこまでも』も『テセウスの船』も漫画原作の実写化であり、前者は2016年~2019年、後者は2017年から2019年と、ほぼ同じ時期に連載されていました。 2つ目の共通点は、あふれんばかりの愛情を熱っぽく伝えるピュアな登場人物たち。新型コロナウイルスの感染拡大などの暗いニュースが続いているだけに、愛情たっぷりの登場人物たちに引かれるのは当然なのかもしれません。また、主人公が「大切な人のために体を張る」「どんな困難でも向き合う」、“勇者”である点も似ていますし、どちらも視聴者に「応援せずにはいられない」と思わせるタイプのキャラクターなのです。 最後に挙げておきたい共通点は、ネットと相性のいいストーリー。『恋はつづくよどこまでも』は“デレキュン”と名付けられた甘いシーン、『テセウスの船』は長編ミステリーならではの犯人考察を中心に、今冬では断トツのツイート数を叩き出しています。 視聴率が右肩上がりになるのは、ネット上の評判を見て途中から見はじめる人や、録画か配信で時間差視聴していた人が、リアルタイム視聴するようになったから。ドラマを見ながらSNSに書き込んで盛り上がるだけでなく、ドラマを見る数時間前からSNSに書き込んで盛り上がれる。さらに、ドラマを見終えた直後にSNSに書き込んで盛り上がれるストーリーが、両作の快進撃を支えています。 まもなく迎える最終話の視聴率はどこまで上がり、ネット上の書き込みはどのくらい盛り上がるのでしょうか。どちらの視聴者も最大級のハッピーエンドを望んでいるだけに、それが見られたときの反響が今から楽しみです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.03.12 16:00
NEWSポストセブン
『病室で念仏を唱えないでください』(公式HPより)
お坊さんドラマなぜ面白い?過去には仮面ライダーの主人公も
 冬ドラマもいよいよクライマックスに近づいている。医療モノが多い今クールだが、その中で異色の作品が『病室で念仏を唱えないでください』(フジテレビ系)だ。主演の伊藤英明が救急救命医でありながら僧侶でもある役を演じている。過去にも多くあったお坊さんドラマ。その面白さの秘密について、コラムニストのペリー荻野さんが改めて解説する。 * * * そんなわけで、熱い展開が続くドラマ『病室で念仏を唱えないでください』。主人公の松本照円(照之・伊藤英明)は、あるときは黒い法衣姿の僧侶、あるときは青い診察着の救急救命医と大忙しだ。先日の回では、ひとり部屋に取り残された幼い命を救うため、同僚医師(ムロツヨシ)の不正を見逃して大事なデータを手に入れ、急行する車内で一心不乱に念仏を唱える。大食い大酒のみでエッチな記事も大好き、煩悩もいっぱいありげな照円だが、仕事には一直線だ。 これまでにもお坊さんを主役にしたドラマはいろいろあった。そのキャラクターは実にさまざまだ。 近年でいえば、2015年、山下智久がイケメン僧侶を演じた『5 →9~私に恋したお坊さん』が話題になった。東大卒のイケメン僧侶星川高嶺(山下)は親が薦める花嫁候補がいながら、一方的に英語教室の非常勤講師桜庭潤子(石原さとみ)に恋し、無表情のまま「好きだ」「きれいだ」「結婚して」と言い続ける。 ちなみにこの年、『仮面ライダーゴースト』の主人公タケル(西銘駿)は寺の跡取り息子。タケルの相棒の住職代理(柳喬之)は「ここは拙僧にお任せください」と言いながらズッコケては、ぽくぽくチーン!と音をさせていた。この他、『必殺仕事人2015』のリュウ(知念侑李)も元お坊さんの仕事人、映画では伊藤淳史主演の『ボクは坊さん。』も公開。お坊さん作品の当たり年であった。 二時間ドラマの世界には大物俳優演じる僧侶が次々登場していた。松平健主演の『こちら禅寺探偵局 和尚法元の殺人説法 姿なき炎の犯罪トリックを解く!』では、貫禄十分の和尚が見事な推理を展開。殺人説法って…。和尚ににらまれ、悪人たちもたじたじだ。強烈だったのは、昨年急逝した萩原健一主演の『坊さん弁護士・郷田夢栄』。僧侶にして弁護士の夢栄が少年犯罪の裏を暴くのだが、その調査はすさまじい。仏像の前で怒りまくったり、チンピラと対決したり、クライマックスには犯人に馬乗りになって「全部ここで吐け!!」と大暴れする。とても仏の道にいるとは思えない激しさであった。 人気が高かったのが、浜木綿子主演の『尼さん探偵シリーズ』。このシリーズのサブタイトルはすごい。第一弾『吊り鐘から死体!破戒尼トリオ危機一髪』、第二弾『墓地に幽霊!釣り鐘に死体?色即是空殺人事件』などなど。庵主さま(浜)がゴーン!と鐘をついたら中から死体が落ちてくるわ、墓地にはわざとらしく白装束の幽霊がうろうろするわ。キャーキャー言いつつ、実はそんなことにびくともしない庵主さま。棒を振り回す乱暴者には長い数珠を振り回して立ち向かう。時にはカツラをつけて尾行までする。尼さん探偵に不可能はない! 坊さんドラマの面白さは、穏やかに仏の道を説く職業的イメージとの熱血キャラクターとのギャップだ。何かというと説法をはじめ、毎回顔を赤くして走り回る伊藤英明の「熱」こそが、このドラマのカギなのである。
2020.03.11 07:00
NEWSポストセブン
番組公式HPより
『麒麟がくる』カラフル衣装はキャラクターの心情をよく表現
 長谷川博己主演で話題を呼んでいるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。登場人物のカラフルな衣装がネット上では賛否を呼んでいるが、専門家はどう見たか。時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * そんなわけで、早くも戦乱の真っただ中に突入している大河ドラマ『麒麟がくる』。  色鮮やかな映像の数々が話題になっているが、私が注目したのは「衣装の主張」だ。過去には、市川染五郎(現在の松本白鸚)が戦国期に南蛮貿易を志す呂宋助左衛門を演じた『黄金の日日』(1978年)で東南アジアの布を衣装に取り入れた例などはあったが、『麒麟がくる』ほど衣装で登場人物のキャラクターを表現した大河ドラマはなかった。  たとえば、主人公の明智光秀(長谷川博己)は、緑ベースの着物。まっすぐに伸びる竹や笹のイメージだと言われるが、まさしく若き光秀は生真面目でピュアな若竹のような青年だ。生地はペラペラだが、その分、若者らしい清潔感や軽やかさが出る。 その光秀のペラペラ仲間といえば、学友だった斎藤義龍(伊藤英明)。彼は赤が好みらしいが、ちょっとくすんでいるところがポイントだ。斎藤家の嫡男とはいえ、自分が正室の子ではなく、側女の子だと屈折したところのある義龍の心情が出ている。  第二話にはもうひとりのペラペラ土岐頼純(矢野聖人)が登場。美濃の実権を妻・帰蝶(川口春奈)の父斎藤道三(本木雅弘)に握られていることに怒り、言いなりにはならないと言い放つ。水色をアクセントにした公家か官人のような装束でいかにも育ちがよさそうな頼純にしては強気じゃんと思ったが、登場して数分後には、道三に毒殺されてしまった。あらら。 やっぱり親父世代はペラペラ世代より、陰謀にしても衣装にしても一枚上手。この世代は、その貫禄に比例するごとくゴッテリした生地をご愛用だ。  毒に苦しみ、息絶える頼純を流行り歌を口ずさみつつ平然と見つめていた道三。光秀と初対面の際に着ていたのは、黒に赤い柄が浮き出るゴブラン織りのような凝ったものだ。屋敷の中でブルンブルンと槍を振り回す武闘派だが、金勘定はしっかりしていて、光秀の旅を費用を出してくれたのかと思ったら、戦の働きで返せという。さすが「まむし」のニックネームを持つだけはある。今後、蛇柄の着物もあるかも。 もうひとり、衣装がよかったのは、光秀が堺で出会った三淵藤英(谷原章介)。足利将軍家の奉公衆という身分で、どこか貴族的な雰囲気の藤英は、白地に金色の模様が入った高級和菓子の包み紙のようないでたちだ。悠然と微笑とほほ笑んでいるが、将軍家は衰えるばかり。藤英の衣装はどうなる…。 そして、ゴッテリ親父の代表といえば、松永久秀! 光秀が鉄砲を買おうと訪れた店に現れ「このわしを怒らせて生き残った者は堺といえども一人もおらん」と怖い顔で店主に脅しをかけた久秀の上着は、赤やら黄色やらの線がスパークしたような派手な柄だ。演じているのが吉田鋼太郎だからか、これが着物じゃなくナイトガウンに見えたのは、私だけ? その後、久秀は酔っ払って寝入った光秀の懐から金を抜き出し、枕元に「また会おう」という手紙と鉄砲を置いて姿を消す。食えない武将、裏切り者、梟雄(きょうゆう)と呼ばれる久秀は、爆死したともいわれる人物。あのスパーク柄には深い意味があった!? その生きざまも含め、久秀がどんな衣装で現れるか。注目です。
2020.02.02 07:00
NEWSポストセブン
水着審査ではクラシックバレエで培った美ボディを披露した小田さん
女子アナ街道を歩むミス慶應が改めてミス日本に挑戦した訳
 女子アナ志望といえば、大学やその他のミスコン覇者もゴロゴロいるが、1月20日に行われた「ミス日本コンテスト2020」でグランプリに輝いた小田安珠さん(21歳/慶應義塾大学文学部人文社会学科3年)も、そんな一人。 小田さんは2018年に「ミス慶應」に選ばれ、その後はBSフジのニュース番組で学生キャスターを務めたり、現在はフリーアナが集う事務所(セントフォース)に所属したりと、すでにトントン拍子で“有名女子アナ”への道を突き進んでいるが、今回、改めてミス日本への挑戦を決めた理由は何なのか──。グランプリ受賞後、彼女にじっくり話を聞いてみた。──ミス慶應といえば、女子アナの登竜門として、後の人気女子アナを数々輩出していますね。最近は新たな主催団体が登場したり、セクハラ騒動があったりと揉めましたが。小田:ミスだけでなく、ミスター慶應コンテストもいろいろな問題でイメージが良くないこともあったので、OGとしては心が痛みました。私にとってミス慶應は大切なコンテストでしたし、夢に向かって頑張っている女の子もたくさん出場しているので、途中で中止になったりしたのは残念でした。──小田さんは元ミス慶應として、キャンパス内ではすっかり有名人ではないですか?小田:今はそんなことはありませんが、去年は学内を歩いているだけで、ヒソヒソ指を差されましたし、学食でご飯を食べていると、「ミス慶應って、ひとりでご飯食べるんだ」と言われたりもしましたね(笑)──将来の夢であるアナウンサーは、BSフジで学生キャスターも経験するなど、すでに「女子アナ街道」を着実に歩んでいます。小田:ミス慶應というタイトルがあると、「もう女子アナになるのが決まってるんでしょ?」とよく言われますが、私は型にはまったアナウンサーではなく、自分の意見をしっかりと織り交ぜながら正確な情報を伝えられる仕事がしたいと思っています。──憧れの女子アナはフジテレビの三田友梨佳アナとか。小田:はい。三田さんは私と地元が同じ東京・日本橋ということもありますし、優しい雰囲気の中にも、鋭い発言力や芯の強さがあって尊敬しています。私も三田さんのように凛としたアナウンサーになりたいです。──今回、ミス日本に挑戦したのは、そうした発信力や行動力を養いたいという理由からですか?小田:はい。ミス日本は外見よりも内面の美をとても重視しています。いかに自分のやりたい事や考えている事を伝えられるかが審査のポイントになっていますので、ミス慶應と違って自分がどう見られているか、まったく想像がつかない世界でした。 ミス日本はやりたい事を自由に表現できる機会をいただけただけでも幸せな時間でしたが、まさかグランプリに選んでいただけるとは思ってもいませんでした。──過去には芸能事務所に所属していたこともあるとか。今後、モデルや女優など芸能界への憧れもありますか?小田:中学3年生のときにホリプロタレントスカウトキャラバンを受けてファイナリストになりました。その時は芸能界に興味があったので、高校時代はCMに出たり着物のモデルなどをやったりもしましたが、今は「伝える」ことのやりがいや難しさを感じていますので、アナウンサーの仕事に携わって磨きをかけていきたいです。──大学卒業後はやはりキー局の女子アナになりたいですか?小田:まだ分かりません。ミス日本が終わるまで就職のことは考えられなかったので…。いま私は大学で考古学を勉強しているのですが、例えば、歴史に関する報道や番組に関わりたいと思っても、テレビ局の中では叶えられる可能性は低いと思います。そう考えると、フリーのアナウンサーのほうが自分のやりたい事が実現できるのかなという気もします。──女性で考古学を専攻している人は珍しいと思いますが。小田:もともと歴史は好きだったのですが、あまり他の人がやらないような分野の知識を身につけて、それを武器にしようという考えが心の中にあったんです。特に考古学の分野は女性が少ないので、私がその面白さを伝えられたら楽しいなと純粋に思いました。 いま私のついている先生が旧石器時代の専門で、学校の地下2階の研究室で、青森県の遺跡から持ってきた土の中から貝を探し出す作業を1日中やったりもしました(笑)。ちなみに、私が卒業制作で研究しようと思っているテーマは、「人物の埴輪」です。──今年は最後の学生生活に加えて、ミス日本の活動と忙しくなりそうですね。小田:慶應ではあんまり練習には参加できていませんが、サッカーサークルのマネージャーをしています。その他、子どもの頃からやっているクラシックバレエも続けていますし、海が好きなので、夏冬問わず趣味でサーフィンもやっています。 ミス日本として、これからどのようなことを伝えていけるか、どんな社会貢献ができるかは、私の覚悟次第だと思います。歴代のミス日本の方々のように、行動力と発信力を兼ね備えた女性になれるように1年間頑張りたいです。もちろん、埴輪の研究も頑張ります!──最後に好きな男性のタイプや好きな有名人を教えてください。小田:私がどちらかというと自由奔放な性格なので、私とは正反対の真面目すぎるぐらい真面目で熱血的な男性に惹かれます。中学生のころは『海猿』が流行っていて、役柄からイメージする伊藤英明さんが好きでしたし、今でいうと、何事にも一生懸命に取り組む、みやぞんさんみたいな男性にも魅力を感じます。●撮影/渡辺利博
2020.01.21 07:00
NEWSポストセブン
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』公式サイトより
NHK大河『麒麟がくる』 明智光秀ゆかりの地をめぐる綱引き
 出演者交代の影響で放送開始日が1月19日に延びるなど、波乱含みのスタートとなった2020年のNHK大河ドラマ。その陰でひそかに繰り広げられる争いについて、歴史作家の島崎晋氏が解説する。 * * * NHKの大河ドラマを巡っては必ず、表面にはあまり出ることのない誘致合戦が展開されている。観光客の増加と経済効果を期待して、全国の自治体が“地元ゆかりの人物”を推す活動に熱心だからだ。 どの時代の誰を主人公にするかが公表されると、今度は“ゆかりの地”同士の争いが開始される。今年の『麒麟がくる』の場合、長谷川博己演じる主人公・明智光秀の出生地が特定できていないこともあって、観光客の取り込み合戦が熾烈化している。 明智光秀は織田信長を討った人物として歴史に名を残したが、知名度の高さとは対照的に、その前半生は謎のベールに包まれている。生まれた年からして1528年とされながら確証はなく、父親の名前についても明智光隆、光国、光綱、進士信周(しんしのぶあき)などいくつもの候補が挙げられている。進士信周とする説では、信周の妻の兄・明智光隆が病弱で跡継ぎがいなかったことから、光秀が養子として迎えられたとされている。 出生地についても諸説あり、岐阜県可児市瀬田や同じく恵那市明智町、山県市美山町、大垣市上石津町など、旧美濃国内だけでも複数の候補地がある。恵那市と可児市及び県庁所在地である岐阜市の3市にはそれぞれ「大河館」も設置され、あとは放送が始まり、観光客がやってくるのを待つばかりの状態にあるが、果たして『麒麟がくる』では出生地をどことして描くのか。 番組公式ホームページによれば、物語は光秀の前半生に光を当てるとのこと。出演者リストに父親役と光秀の子役時代の配役が欠けていることから、出生のエピソードや幼児期については回想ですら描かれない可能性がある。会話の節々に出てくる程度で、出生地と父については明言しないつもりかもしれない。それはそれで、角を立たせずに済む賢明な判断なのだろう。 同ホームページには人物相関図もあり、本木雅弘演じる斎藤道三の長男・義龍(伊藤英明)は光秀の学友、川口春奈演じる娘の濃姫(帰蝶)はいとこの関係、とある。光秀の叔母が斎藤道三の正室という設定だからだが、光秀と道三、義龍、濃姫の関係性がどのように描かれるのか。放送開始が待ち遠しい。【プロフィール】しまざき・すすむ/1963年、東京生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒。旅行代理店勤務、歴史雑誌の編集を経て現在は作家として活動している。著書に『ざんねんな日本史』(小学館新書)、『いっきにわかる! 世界史のミカタ』(辰巳出版)、『いっきに読める史記』(PHPエディターズ・グループ)など著書多数。最新刊に『ここが一番おもしろい! 三国志 謎の収集』(青春出版社)がある。
2020.01.02 16:00
NEWSポストセブン
共演NGの俳優とは…?
共演NG理由は移り変わる、小栗旬&山田親太朗や蒼井優関連
 芸能界には多くの不文律があり、その1つが「共演NG」だ。理由は過去のトラブルや、恋愛絡みであったりとさまざまだが、ここ最近はさらに複雑になってきているという。今をときめく有名人たちの「NG理由」を明かそう。 テレビ局のベテラン社員はこう明かす。「“俳優魂”がぶつかって火花が散るケースはよくありますが、最近の意外な名前としては、2017年公開の映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』で初共演した伊藤英明さん(43才)と藤原竜也さん(37才)。映画では藤原さんが美しい殺人犯、伊藤さんが事件を追う刑事を演じました。ただ熱演するあまり、撮影現場では激しい議論が交わされて、一時は口もきかなくなったことがあったそう。一応、テレビ局のベテラン社員確認リストに入れています」 予定されていた共同インタビューもなくなり、初日の舞台挨拶を伊藤が欠席したことからさらに“不仲説”が流れたという。 また、とある映画関係者はこう言う。「実際にはNGではないようです。若手代表格の山田孝之さん(35才)や小栗旬さん(36才)もそうですが、最近の俳優は舞台も積極的にこなしますし、演技への思いも強い。バチバチとやり合うことも珍しくありませんが、あくまでいい演技のためなので、不仲にはいたらない」 その小栗が珍しく共演NGというのは義弟にあたる山田親太朗(32才)だという。 5月19日に放送された『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京系)で親太朗は義兄との関係について、「実は…共演NGです」と告白した。「実際にトーク番組でも小栗さんの口から親太朗さんの話を聞いたことはほとんどない。ただ、この2人はプライベートではとても仲がよく、小栗さんの妻で親太朗さんの姉の山田優さん(34才)を交えて頻繁に食事をしています。親太朗さんがお子さん2人の面倒を見ることも。小栗さん、親太朗さんとは関係が近すぎてやりづらいため、仕事では一緒にならないようにしているようです」(小栗の知人) 一方、近すぎるゆえの軋轢から共演NGとなったのは高嶋政宏(53才)と高嶋政伸(52才)だ。「以前はバラエティーなどでよく共演していましたが、ここ6年間ほど共演はなし。最近は週刊誌で、父・忠夫さん(88才)の介護問題で兄弟の意見が食い違って関係がギクシャクしたため、互いに共演を断っていると報じられました」(スポーツ紙記者) 複雑な関係を周囲が思わず気遣ってしまうのは、谷原章介(46才)と石田純一(65才)のケース。テレビ局関係者は続ける。「谷原さんの奥さんは、純一さんの息子・壱成さん(44才)の元妻。そういった込み入った関係だけに、テレビ局側が勝手に忖度して2人を一緒にキャスティングすることを避けているとか。もっとも当事者の2人は穏やかなタイプで全然気にしていないみたいですけどね」 恋愛沙汰で新たな一ページに加わりそうだというのは蒼井優(33才)絡み。「山里亮太さん(42才)はもともと、青木さやかさん(46才)をはじめ、芸人仲間に数人NGがいましたが、蒼井さんの夫ということで、蒼井さんの元カレたちとの共演が微妙になりそう。とはいえ、最近は元カノ元カレの共演もシレッと増えているので、NGルール自体が時代とともに変わっているようにも思います」(前出・テレビ局のベテラン社員) 女性同士の共演NGとはまた違った、男のドラマもありそうだ。※女性セブン2019年7月4日号
2019.06.25 07:00
女性セブン
太宰の子を身ごもる愛人・静子役を演じる沢尻
岡田准一版『白い巨塔』、脇役も光る見事なキャスティング
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は15年ぶりにドラマ化される『白い巨塔』について。 * * *「往年の作品と比較されても負けないように、みんなで頑張っている…」 とは、5月22日から5夜連続放送の「テレビ朝日開局60周年記念 ドラマスペシャル『白い巨塔』」に主演しているV6岡田准一の言葉である。 山崎豊子さん原作の同名長編小説は、1966年、主演・田宮二郎で映画化。翌1967年、主演・佐藤慶でテレビ朝日がドラマ化。さらに、1978年、フジテレビが田宮さんでドラマ化している。 1990年には村上弘明主演でドラマ化。これはテレビ朝日によるものだ。◇多くの人の記憶に残る唐沢寿明版『白い巨塔』 果たして多くの人の記憶に残るのは、2003年、唐沢寿明主演で2クールにわたってフジテレビがドラマ化した『白い巨塔』だろう。 脚本は数多くのヒット作をもつ井上由美子氏。あの『GOOD LUCK!!』(TBS系)と同年、2クールの『白い巨塔』がスタートした。近年も『BG 身辺警護人』『緊急取調室』(共にテレビ朝日系)など、“会話劇”に定評がある。 キャストは「財前五郎」に唐沢寿明、「里見脩二」に江口洋介。二人は1992年、同局のドラマ『愛という名のもとに』でも同級生・同じ部活員役で共演していた。その唐沢と江口が、正反対の医師役を演じるということだけでも話題性は抜群だったものだ。 さらに2人の恩師「東教授」に石坂浩二、ライバル「鵜飼教授」に伊武雅刀、財前を尊敬する若き医局員に伊藤英明。「東教授」の娘役に矢田亜希子。財前の愛人役は黒木瞳、財前の妻役には若村麻由美。その父親役である西田敏行らのことは筆者も鮮明に覚えている。  そして、かなり厚めに描かれた「教授婦人会〈くれない会〉」での鵜飼教授夫人・野川由美子、東教授夫人・高畑淳子らのイヤらしいほどの名演技は忘れられない。 このように、ストーリーだけでなく、直近の連続ドラマのキャストも記憶に残るなか、テレビ朝日がどう新たな『白い巨塔』を世に送るのか。非常に興味深かった。 実は事前に、5話をすべて見せてもらったのだが、もっとも圧倒されたのは、その見事なキャスティングだった。 財前五郎を演じた岡田准一は、言わずと知れた華のある演技派俳優。NHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』の視聴率を後半、右肩上がりに押し上げたり、映画『永遠の0』と『蜩ノ記』で「日本アカデミー賞」の最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞をW受賞したりと、彼の挑戦はそのまま高い評価に繋がっている。岡田自身も「同業の人が『いいね』と言う役柄をやらせてもらってきて、恵まれた環境で仕事をさせてもらってきている」と、新聞のインタビューに答え、そこは認めているところのようだ。 筆者は2016年の映画『海賊と呼ばれた男』で90代まで演じ切った岡田の名演技が忘れられない。今回の『白い巨塔』でも、財前の“弱さ”が垣間見えてきてからのシーンが岡田は抜群にうまかった。◇沢尻エリカVS夏帆の“対決”に見応え ここからは、岡田以外のキャスティングで、特筆すべき人たちを挙げていきたい。 最初に記しておくが、出てくる役者は全員素晴らしくいいのだ。登場シーンがそれほどない人や、本当に、1、2シーンしかない人にまで、キャスティングに手抜き、ナシ、バーター、ナシ、テレビ朝日への貢献度も関係ナシの見事なキャスティングなのである。このシーンだけに、これだけの人を連れてきたのかと、見たら驚くことばかりだと思う。 まずは松山ケンイチ。わかりやすくするため再び記すが、「唐沢版」で江口洋介が演じていた「里見」の役である。物静かで、心優しく、目の前で何が起きてもほとんど表情を変えず、心の中の波風を押し殺した冷静な「里見」を見事に演じ切った松山の”空気感“に、終始、助けられたような状態だった。 続いては沢尻エリカ。「唐沢版」では黒木瞳が演じていたので、比較すると、彼女の若さや、クラブ勤めというよりは、どちらかというとキャバクラっぽい雰囲気はいかがなものかと思っていたのだが、「財前」を「五郎ちゃん」と呼びつつ、彼の止まり木で居続ける陰の存在をこれまた見事に演じていた。 財前の妻役の夏帆も良かった。「唐沢版」では若村麻由美だったので、こちらも見る前は若さを感じたし、過去、それほど“お嬢さま役”が多かったワケではないが、父親役の小林薫と共に、“セレブ”が似合ったし、終盤、沢尻と対峙するシーンは特に素晴らしかった。◇「お嬢さま」を見事に表現した飯豊まりえ ここからは意外な3人である。一人目は、寺尾聡演じる「東教授」の娘役、飯豊まりえである。「唐沢版」では矢田亜希子が演じていた“お嬢さま”だ。スタイルの良さや、芸人たちが認めるバラエティー力、『にじいろジーン』(関西テレビ・フジテレビ系)でのMC力など、モデルやタレントとして評価させてもらっていたものだ。加えて、『MARS~ただ、君を愛してる~』や『トラさん~僕が猫になったワケ~』など、アイドル映画の体裁をとる作品への出演が強い印象が筆者にはあった。 だが、飯豊は、「お嬢さま」ならではの芯の強さや行動力を静かに強く演じ切った。この作品は彼女にとって、間違いなく代表作になるに違いない 続いては向井康二だ。「誰?」と思う方が大半だと思うが、彼は関西ジャニーズJr.の人気メンバーとして活躍し、現在は、人気ユニット「Snow Man」に加入。MC力に秀で、顔面偏差値もすこぶる高いイケメン。「唐沢版」で「中村雅俊の息子が演じていた役」と聞けばピンとくる方がいらっしゃると思う。 向井の登場は第3夜から。以降はとても重要な役どころで、父親役は柳葉敏郎、母親役は岸本加世子。大阪が舞台ゆえ、関西弁がスムーズに出てくる向井はそもそも適任なのだが、知名度という点では、他の関西ジャニーズJr.たちも候補だったに違いない。 でも向井康二が選ばれた。岡田と同じジャニーズ事務所(ちなみに岡田も関西人)であることから「バーター?」と思われてしまいがちだが、3夜、4夜、5夜と見ていく内に、向井の演技がどんどん迫力を増してくることが見て取れた。さぞ刺激的な現場だったことだろう。 AIの話もフツーに出てくる令和版『白い巨塔』にあって、若々しく軽やかな向井の存在は、とても意味があると私には思えた。舞台経験は多いので、芝居が大きくなりがちかと思ったが、すぐさま軌道修正してきた。彼もまた「代表作」といえる映像作品に巡り合えたというワケ。強運の持ち主だと思った。◇「新境地」を開いた浅田美代子 そして浅田美代子である。6月7日公開の主演映画『エリカ38』で、60代にして初めて本格的なセクシーシーンに挑戦したり、「つなぎ融資の女王」をモチーフにした作品に彼女が体当たりで挑戦した“きっかけ”をつくったのは、親友であり、姉であり、母のような存在だった樹木希林さんだ。 希林さんは生前、「美代ちゅわん(←希林さんは、このように呼んでいた)は、(プライベートで)けっこう苦労してきてるのに、それが演技に出ないのよね」と言っていらしたそうだ。それを「いいこと」と捉えてくれていたという希林さんだが、『白い巨塔』の浅田を見たら、なんとおっしゃっただろうか。「くれない会」の会長をつとめ、教授夫人としてのプライドと傲慢さを持ち合わせた浅田の演技は、『エリカ38』に勝るとも劣らない「新境地」だと私には思えた。「このままでは、バラエティータレントで終わってしまう」という悩みを希林さんに吐露したことがきっかけとなってスピーディーに公開まで進んでいった『エリカ38』と『白い巨塔』により、この先、彼女には、『釣りバカ日誌』の「みち子さん」とは大きく異なる新たな作品からのオファーが届きそうな気がする。  彼らだけではなく、あらゆるシーンで「そう来たか」「いやはや、お見事」と唸らされた『白い巨塔』のキャスティング。主演の岡田准一が覚悟していたように、全キャストが「往年の作品と比較されても負けないように」役を全うした結果であろう。5夜連続の『白い巨塔』、改めて、1夜たりとも見逃したくない作品だ。
2019.05.22 07:00
NEWSポストセブン
千代の富士、樹木希林らが選択した「がんを切らない選択」
千代の富士、樹木希林らが選択した「がんを切らない選択」
「あなたはがんです」。そう伝えられたとき、人はまず何を考えるのだろう。医療の進歩によって、私たちはさまざまながんとの闘い方を手にした。決して正解はわからない。それでも、彼らは1つの答えを導き出した。 通夜に2000人、告別式に600人が足を運んだと聞けば、生前どれだけ周囲に慕われた存在だったかがわかる。芸能事務所『エー・チーム』の社長で、伊藤英明(42才)や吉岡里帆(25才)らを世に送り出した小笠原明男さん(享年62)が、5月8日、大腸がんのため天国に旅立った。「伊藤さんや吉岡さんは本当の父親のように小笠原さんを慕っていました。とにかく面倒見がよく温厚でした」(芸能関係者) マネジメントの一方、2008年にアメリカ・アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』に携わり、メディア関係者からの評判もよかった。「十把一絡げに夜の街に連れ出し、全員の送りの車まで手配するような豪快さがある人でした。一方、万事手回しがよく取引先は仕事が進めやすい。悪く言う人はいませんよ」(別の芸能関係者) 小笠原さんの体にがんが見つかったのは、今から3年ほど前のことだった。60才目前、世間一般の人は定年退職を迎える年齢だが、業界では還暦を過ぎても現役バリバリに第一線で活躍する人も多い。芸能事務所を興して約20年、脂が乗り切った矢先だった。「“家族もいるし子供もまだ幼くて、このまま死ぬわけにはいかないんだよ”って、よく話していました。自分なりに病気のことや治療法について勉強して、たどり着いたのが、鹿児島にあるクリニックだったんです」(知人)◆どうしても手術を避けたい 鹿児島空港から車で40分ほどの場所に、「UMSオンコロジークリニック」(以下、UMS)がある。ここでは、全国で唯一「四次元ピンポイント照射療法」という、放射線治療の一種を施している。「がんに放射線を立体的に当てる『三次元照射』に、呼吸による位置変化を追跡する時間軸を加えたのが『四次元ピンポイント照射療法』です。がん細胞だけを狙い撃ちし正常な細胞を傷つけることが少ないため、体の負担も軽く済むといわれています」(医療ジャーナリストの田辺功氏) 著名人にも、UMSの患者は多い。2004年に乳がんが発覚し、翌年右乳房の全摘出手術を受けた樹木希林(75才)は、2007年頃からUMSで治療を続けている。 2008年に肺がんで死去した筑紫哲也さん(享年73)は樹木の紹介で、最期の4か月ほどこのクリニックに通った。2016年7月に亡くなった元横綱・千代の富士の九重親方(享年61)は、2015年夏の膵臓がん手術後、転移が見つかった際にセカンドオピニオンを求めた。 渡瀬恒彦さん(享年72)は、昨年3月に胆のうがんでこの世を去る直前、すがる思いで門を叩いたという。 小笠原さんにとって、同時期にがん闘病し、同じクリニックに通った九重親方や渡瀬さんは、「がん戦友」だった。UMSのホームページには、こんな言葉が綴られている。《私たちが治療してきた患者さんの多くは、「標準治療」に満足されていない方や「標準治療」を望まれていない方です。具体的には、できるだけ手術を受けたくない、あるいはできるだけ抗がん剤治療を避けたいとお考えの方が大半を占めています》 言うなればUMSは、「切らない選択」をした患者のためのクリニックなのだ。前出の田辺氏が解説する。「がんの治療法は、『外科手術』、抗がん剤を使った『薬物療法』、『放射線療法』の3本柱を、部位や進行具合によって組み合わせていくのが一般的です。一方、患者さんによっては、どうしても手術を避けたいという人もいます」 九州大学名誉教授で、おんが病院・おかがき病院統括院長の杉町圭蔵氏が続ける。「女性の乳がんの場合は、乳房の摘出をしたくないという声が圧倒的です。女性の心情的にも、胸を残したいという思いは理解できます。他にも、たとえば舌がんだと、術後に話しづらくなったりする機能障害や味覚障害が発生しますし、咽頭がんでは人工声帯で意思疎通はできますが、以前の自分の声とは変わってしまいます」 加えて、手術と並行して行われることの多い抗がん剤治療は、人によっては、吐き気、全身のだるさ、髪の毛が抜けるといった激しい副作用を伴い、平穏な日常生活が送れないほどの過酷な状態になることもあり、クオリティー・オブ・ライフ(QOL)の低下を指摘する声も少なくない。「手術をした上で抗がん剤を使う場合と、手術をせずに抗がん剤治療のみを行う場合もあります。手術は体力、抵抗力を低下させるため、そこに抗がん剤となれば、さらに著しいQOLの低下も考えられます」(前出・田辺氏) そこで選んだのが、「切らない選択」だった。九重親方は、緊急入院する4日前まで、稽古で弟子を厳しく指導し続けた。天国へと旅立ったのは、入院からわずか2週間後のことだった。 渡瀬さんは、死去の1か月前に『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)のクランクイン会見に臨んだ。がんに加え、肺に穴が開く「気胸」の状態に陥っていた。入院中の病室では、ベッドの脇に『9係』の台本を置き、亡くなる前日も打ち合わせをしていたという。 結果的に、彼らは命を落とした。だが、「切らない」という最期の闘い方は、彼らに死の直前まで幸福な時間をもたらしたのかもしれない。◆病人ということを忘れさせられる 患者の体質にもがんの状態にも左右され、がん治療に正解はない。《抗がん剤治療で苦しむ患者さんを何人も見ました。でも、私の治療法だと、生活の質が全く落ちなかった。だから、とても満足しています》 5月8日の朝日新聞朝刊で、樹木はUMSでの治療をそう振り返った。前述のように、樹木の体に初めてがんが見つかったのは2004年。2008年ごろには、腸や副腎、脊髄にがんが転移していることが判明し、治療を施した部位は30か所にのぼるという。2013年3月、日本アカデミー賞の授賞式での「全身がん宣言」は世間を驚かせた。「死ぬ死ぬ詐欺」と自嘲する一方、それから5年以上経っても、公衆の面前に登場する樹木は元気な様子だ。「病人ということを忘れさせられるほどで、最近はむしろ“人生の終わりが見えて、いい作品を残したいという気持ちが高まってきた”と話すほどです。現場では、“撮り漏れのシーンがあるわよ”と、監督やスタッフより早く気づくこともあるそうです。 ただ、がん細胞が全身に散らばっているのは事実で、がんが大きくなったのがわかったら、その都度鹿児島のクリニックに行って治療しているそうです」(映画関係者) がんが見つかってから10年以上経ち、体内からがんを駆逐したわけでもない。にもかかわらず、樹木が生き続ける理由はなんなのだろう。「さまざまな治療法が確立されていますが、合う合わないはあります。樹木さんにとっては、UMSでの治療法との相性が合ったことが1つ。そして、がんを受け入れて、がんとともに生きているという自覚をもつことで、早く他のがんが見つかり結果的に長生きできているのではないでしょうか」(前出・田辺氏) がんに克つ──それが当たり前になる時代が1日も早くくることを願ってやまない。※女性セブン2018年5月31日号
2018.05.17 11:00
女性セブン
難病で休業の坂口憲二を支える妻 妊娠中も献身的に看病
難病で休業の坂口憲二を支える妻 妊娠中も献身的に看病
 空は快晴、20℃を超える陽気だった4月上旬のお昼どき。東京・赤坂の繁華街はランチに繰り出すサラリーマンやOLで賑わっていた。その雑踏の中、体格のいい男性が幼児を抱きかかえてゆっくりと歩いていた。隣に寄り添うのは5才ほど年下の彼の妻。遠目からでも目を引くスタイル抜群の美男美女夫婦はテナントビルに入っていった。 その日は飲食店経営者の妻がそのビルに新しくオープンさせた店の開店初日。店内にはスローテンポの洋楽が流れ、白木のカウンターと、奥には畳敷きの個室がある、大人の隠れ家のような雰囲気。店の一角で、子供を上手にあやしつける背の高い男性は、その前々日に「無期限の芸能活動休止」を発表したばかりの坂口憲二(42才)だ。一見するだけでは、体調不良は感じられない。坂口は心機一転の門出を、真新しい店内で家族と共に迎えていた──。 2015年に、国が指定する難病の「特発性大腿骨頭壊死症」と診断されてすぐに手術した坂口。その後は通院治療やリハビリに励む一方、体に負担となる俳優業を控えて主にナレーション業を行った。一部では本格復帰も間近と見られたが、3月31日に所属事務所を通じて活動休止を発表した。◆趣味のサーフィンでリハビリも「特発性大腿骨頭壊死症」は厄介な病気だ。「股関節の付け根にある骨が血流の低下で壊死する難病で、壊死した骨が潰れたり変形して激しい痛みが出る。原因ははっきりしませんが、アルコール摂取やステロイド使用が関連するといわれます。治療は、骨の一部を切断して骨の角度を変える『骨切り』や人工関節に変える手術が一般的です」(吉田整形外科の吉田雅之・整形外科医) この難病が世に知れわたるきっかけは、美空ひばりさん(享年52)だった。1985年5月、ゴルフ中のひばりさんは突然両足の内側にひきつるような痛みを感じた。最初は「年のせいかな」と気にしなかったが、1987年4月には公演先の福岡で立つこともままならなくなり、病院で検査を受けると「両側大腿骨頭壊死症」と診断され、緊急入院した。 1988年4月、この年オープンした東京ドームに5万人の観衆を集めて開催した「不死鳥コンサート」で復活を遂げたが、病魔は確実に「昭和の歌姫」を蝕んだ。「コンサートの最後に100メートルの花道を歩くひばりさんが立ち止まって観衆に手を振る“伝説のシーン”が有名ですが、実はあの時ひばりさんはあまりの足の痛みで歩けなかったんです」(芸能記者) 奇跡の復活後、体調不良を繰り返したひばりさんは翌年6月、帰らぬ人となった。そんな彼女と同じ難病を抱える坂口を支えるのは家族の愛情だ。坂口は2014年3月、飲食店経営者のA子さんと結婚した。「A子さんは京都出身の和風美人で都内の料亭を切り盛りするやり手です。学生時代にはアメリカへの留学経験があって、ハッキリした性格。祇園や銀座で働いたこともある美人です。坂口くんは親友の伊藤英明さんの紹介でA子さんと知り合い、彼女の方がぞっこんになったそうです」(坂口の知人) 結婚直後、坂口は病気で休養に追い込まれるが、A子さんは動じなかった。「妊娠中のお腹が大きな時期に新婚の夫が休むことになりましたが、A子さんは動揺もせず献身的に看病を続けました。知り合いづてに治療法を聞き回って、いい手術法があると聞けばアメリカにも飛んで行っていました。出産の1週間前まで店に立つほどの頑張り屋です。 現在は3才と1才の男の子を育てながら夫をサポートし、料亭やバーなどを切り盛り。A子さんは細腕ながらかなりやり手で何店舗も繁盛させているようです。坂口くんはすっかり子供の面倒をよくみるイクメンですよ」(夫婦の知人) そんな一家は現在、千葉県の海岸沿いの一戸建てで暮らしているという。「坂口くんはリハビリを兼ねて趣味のサーフィンをできる範囲で楽しんでいます。水の中だと足にも負担をかけず運動できますからね。坂口くんは少しふっくらしたけど、日焼けしていて相変わらずカッコいい。療養のためハワイで過ごすこともあるようです」(前出・坂口の知人) 活動休止発表後のコメントで坂口はこう述べた。《しばらくは治療に専念して、しっかり体調を戻してから、自分のできることをやっていきたいと思います。それが表現の世界なのか、また全く違った世界なのかは、今現在はわかりません…》 家族だけでなく、多くの人が復帰を待ち望んでいる。※女性セブン2018年4月19日号
2018.04.04 16:00
女性セブン
満島ひかり 黒柳徹子役で物まねを超越した技巧示した
満島ひかり 黒柳徹子役で物まねを超越した技巧示した
 ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が今クールを振り返った。名前があがった俳優の演技には視聴者も感じるものが多かったのではないだろうか。 * * * 春のドラマが一斉にエンディングを迎えた。話題作を振り返ってみると……事前の想定を大きく超えていく「面白さ」がいくつも発見できた。余韻冷めやらぬうちに、注目の3人をあげてみたい。●その1 物まねを脱した満島ひかりの技巧力『トットてれび』(NHK)で黒柳徹子を演じ、話題を集めた満島ひかり。これまでどちらかというと、計算するよりも全身全霊で役に成り切る「憑依スタイル」の印象が強かった。 しかし、今回の黒柳徹子役は、どうだろう? たしかにタマネギ頭をしていたけれど、ただの物まねとも違う。早口、素っ頓狂なテンション、途中から裏がえる声。「わたくし」という山の手風の言葉使い、畳みかけるような繰り返し──黒柳徹子の独特なあの気配を漂わしていた。 満島ひかりは黒柳の話し方の特徴を分析し、「速度」と同時に「言葉がはっきりと響く」点がポイントだと把握した上で、即興的に演じたのだという。「アドリブでたくさんしゃべっていたんです。徹子さんのあのテンションを表現するには台本に書いてあるせりふだけでは足りなくて」(沖縄タイムス6月18日) 技術を極めていった上で、いきいきと黒柳徹子に「なりきった」。その意味では、単なる物まね「そっくりさん」ではなかった。 実は、今回のドラマ出演の話は「2回断った」という。「再現ドラマになってしまうのが怖かった」からだ(オリコンスタイル 4月30日)。そして「徹子さんが生きてきた人生をちょっとお借りして、現代でどれだけテレビの中で遊べるかやってみようと思いました」と満島は振り返る。「再現ドラマになってしまうのが怖かった」という一言、注目すべきだろう。形だけのトレースは拒否。その上で、黒柳徹子という人をもう一度自分なりのやり方で、生きてみるという挑戦。今回のドラマの見所であり、イキイキと輝いた理由ではないか。 感性の人でもあり技術系の役者でもある。でなければ、ヒトクセもフタクセもある黒柳徹子を、本人と一緒に画面に登場しながら演じるなんて、とてもできない。すでに昨年の『ど根性ガエル』(日本テレビ系)のナレーションあたりから「技巧的」な気配を感じさせていた満島。それが今回の『トットてれび』で、はっきりと明らかになった。●その2 鉄仮面・木村佳乃の破壊力『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)は、テレビ局にとってはうれしすぎる展開に。なぜなら初回視聴率は8.3%でスタートし、最後は数字を二桁台に乗せ、関東地区10.4%、関西地区は14.1%と、「過去最高値」に到達したのだから。 連続ドラマにとってこの上ない展開。クオリティが高かった証し。何よりもまず、脚本がよく練れていた。夫(伊藤英明)の不倫に対して復讐を画策する妻(木村佳乃)。その本筋に、殺人と金をめぐる謀りごとが複雑に絡みあい、物語は二転三転。謎が謎を呼ぶスピード感満ちた構成に、目が離せなかった。 めくるめく展開の中にあってただ一人、顔色を変えない不動の人。冷たく微笑み続ける妻を演じた、木村佳乃。「怖すぎる」「笑う姿がヤバイ」「ぞぞっとする」「ビビる」と、木村の“怪演”ぶりが回を追うごとに話題を集めた。 そのヤバさが視聴者を釘付けにした。私も釘付けになった。木村佳乃は振り返る。「満足したのは倒れながら血を吐くシーン。これは、ほかの女優さんに負けない自信があります! 勉強してますから、噴水のように吐きました!」(オリコン 6月22日) 一人ほくそ笑みながら、ヤバイ妻を演じ切っていた。技術的には巧いタイプではないかもしれない。でも時に、凄い破壊力を見せる役者だということを浮き彫りにした、記念作だ。●その3 まるで青春文学、柳楽優弥が愛おしすぎる クドカン脚本で、話題を振りまいた『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)。「ゆとり第一世代」のアラサー男女が仕事、恋、友情に悩む姿が、実にイキイキとリアルに描き出された。 仕事に関する描写が繊細で丁寧で、どのキャラクターも一人一人に味わいがあった。平凡に生きることの中にある甘さと辛さを、視聴者も一緒になって味わうことができた。中でも、道上まりぶ役を演じた柳楽優弥の存在感は傑出していた。 都会の汚濁の中にどっぷりまみれて生きながら、無垢で純粋な魂をしっかりと抱きしめている人。このドラマはまさに青春純文学で、それを最も象徴していたのが柳楽だったのでは? 「演じる」ことを超えて、柳楽の存在そのものに愛おしさを感じてしまった。別の作品の中でまた別の姿を見てみたい、と思わせてくれた。──と、たくさんの才能に出会うことができる、テレビドラマというコンテンツ。夏の新作品にはどんな予想外のキラ星が登場するだろう? 今から楽しみだ。
2016.06.25 16:00
NEWSポストセブン
硫化水素で妻に殺されかけた夫が戦慄の日々を振り返る
硫化水素で妻に殺されかけた夫が戦慄の日々を振り返る
 フジテレビ系ドラマ『僕のヤバイ妻』の第7話では、主演の伊藤英明(40才)と木村佳乃(40才)が夫婦最後の夕食に、実はそれぞれ毒を混入させているといった描写があり、そのシーンが「毒盛り晩餐会」と話題となった。そして、現実世界でも、妻が夫に毒を盛るという事件が起きている──。 運送会社に勤める石川達也さん(32才)が妻(32才)と恋愛の末に結婚したのは10年ほど前のこと。子宝にも恵まれ、上から小学4年生、3才、1才の3人の子供がいる。3年前には、鮮魚店や生花店が並ぶ庶民的な商店街にもほど近い住宅街に3階建ての一戸建てを購入した。休みの日には、妻や三輪車に乗った子供らを連れて出かける姿が近所で見かけられていた。それは幸せを絵に描いたような家族、のはずだった。しかし――。 ある夜、事件が起きた。夫はいつものように仕事を終えて23時頃に帰宅。テレビを見ながら一息つき、深夜2時を過ぎて風呂場へ。夫はゆっくり湯船に浸かりながら、いつもと違う卵の腐ったようなにおいが気になっていた。だからといって騒ぐほどのにおいでもなく、もうほとんど会話をすることがなくなった妻を呼ぶことなど頭をよぎることさえなかった。しかしそのにおいはだんだん強くなっていく。「ヤバイ…」 目、鼻、のどに痛みを感じると同時にすぐさま風呂場を上がると、脱衣所には、鼻を突き刺すような悪臭が充満していて、立っているのもやっと。生まれて初めて感じた生命の危機に突き動かされるように、裸のままなんとか寝室へ逃げこんだが、そのまま意識を失って倒れ込んだ。 同じ家にいた妻が、意識不明の夫のために119番通報をしたのは、それから約2時間後の午前5時4分。「自宅に異臭がする」「夫が自殺を図ったかもしれない」 かすかに意識を取り戻し、朦朧としながら運ばれていく夫の横で、妻は駆けつけた警察や救急隊員にそう説明していた。 9日間、生死の境をさまよった達也さんは、なんとか命をとりとめた。そして2か月後の2月16日、この一件で逮捕されたのは妻。硫化水素自殺に見せかけて夫を殺害しようとした容疑だ。「妻は最初から最後まですべて否認。そのため動機も不明のままです。ですが、警察も単に疑いがあるだけでは逮捕できませんからね。硫化水素に使われた製品の入手状況や関係者の話などもろもろの捜査から、裏づけをとって、2か月かけて逮捕に至った。外部からの侵入が考えられない状況だったため、ご主人の自殺か、奧さんがやったのかしか考えられないというわけです」(捜査関係者) それから半年。本誌・女性セブンは事件現場となった前出の一戸建てを訪れた。かつて子供の三輪車や遊具があったという1階駐車場はがらんとしていて、脚立とバケツが置いてあるのみ。駐車場脇のコンクリート壁にある、子供が白いチョークで描いた蝶々が、物寂しく飛んでいた。 記者が訪れた日、達也さんは、夜10時半頃、買い物袋をさげて帰宅した。「話すことはないんですけど…」と突然の訪問に驚く達也さんだったが、記者が「体調はいかがですか?」と問いかけると、「体調は大丈夫ですが、不安はずっとありますんでね。完治はせえへんのんちゃうかなって」などと言いながら、足を止めてポツリポツリと話し始めた。達也さんは、事件の少し前から、「ヤバイ妻」の行動に気づいていた。「まず食事がね。おかしな食べもん食べさせられたりとかあったんでね。腐ったもんとか。ほんまにおいがおかしかったし、カビも生えたもん出されたりとか。最初は、まあ、そういうこともあるんかって思った。向こうも“そんなことないはずや”って言うとったし、朝作ったもんやからそんなにおいもするんかなって耐えたりもしてたんです。でも、あまりにひどかったんで、“お前の作るもんは食べられへん”って言うて、自分でお弁当を買うようにしてました。それが事件の半年前くらいですかね」(達也さん) 今回の犯行に使われた硫化水素は、塩素系の洗剤と硫黄を含む入浴剤を混ぜると発生する。かつて自殺目的での事件が相次いだこともあり、店頭での販売がなくなった。しかしインターネットなどではわりと簡単に手に入る。横浜薬科大学の篠塚達雄教授が説明する。「硫化水素は極めて猛毒です。青酸カリと同じ働きで細胞の呼吸を止めてしまう。吸入した場合、低濃度では粘膜刺激症状が主体ですが、高濃度になると痙攣、昏睡、呼吸停止などの症状が出現します。治療では、48時間は観察が必要とされています」 かつてある温泉地で、親子4人が噴出した天然ガスを吸って死亡した事件もあった。ちなみに箱根・大涌谷に過去に設置されていた硫化水素感知判別表の看板には、ガス濃度がもっとも高いレベルの時に、【死亡します】と明記されていた。篠塚氏が続ける。「高濃度の硫化水素を吸入すると一瞬にして死んでしまいます。風呂場や脱衣所のような狭い空間では、目張りをしなくても、濃度が高くなり、短時間で死に至る場合もあります。たとえ生命をとりとめても、脳細胞が破壊されている場合、後遺症として多発神経炎、言語運動機能障害、記憶喪失、視野狭窄などの症状が残る可能性もあるとされます」 しかし達也さんは、前述のとおり、事件後、体調不安を抱えながらも元の職場に復帰した。「仕事の内容を変えたら生活できないんで。子供のこともありますしね」◆向こう(妻)からは“死ねばいいのに”と言われていた 実は今達也さんは、退院してから前出の家にひとりで暮らしている。達也さんが入院している間に、妻が子供を連れて実家に帰ったからだ。それゆえ達也さんは、事件以降、子供たちと一度も会っていない。達也さんは憤りながら、強くこう訴えた。「2番目の子はこの春、幼稚園に入ったはずなんですが、入ったかどうかもわからん。電話しても(義両親は)出ないですから、今は裁判所を通している状態なんですわ、子供を取り返すために。だって普通に考えたら、おかしいじゃないですか? ぼく、被害者やのに、会わさへんとか」 結婚当初からお互いに手を上げ合うほど激しいけんかを繰り返していたが、2年ほど前にはもう夫婦仲は修復不可能なほど悪化していた。「いちばん下の子の妊娠がわかったときにはもうあかんかったですね。その時には離婚の話をしてたんで。もともとけんかのたびに向こうが“離婚”て言うてくるんで、それまでは“子供のために離婚はあかん”と止めていたんですが。あまりに離婚、離婚言うから、“わかった、離婚や。出て行け”って言うたんです。子供のお金も払うからって。でもその後も出て行かんかった。なんでかはわかりませんわ」(達也さん) その後は普通の会話を交わすことなく、必要なときだけ「あれはどうする」「これはどうする」くらいしかなかった。その時にはもう子供たちも、彼から逃げるようになっていたという。「向こうが(子供に)“触らんといて”“一緒におらんといて”って言うんです。“(あなたと)一緒におったら子供が泣くから、一緒におらせたくない”って言われてました。“殺してやる”とはぼくからも言わなかったですし、向こうもね。でも、向こうからは“死ねばいいのに”とかは言われてましたけどね」(達也さん) そこまで話すと、持っていた買い物袋を見て、「冷凍食品が入ってるから、もういいですか?」と達也さん。最後に「離婚話も進めているんですか?」と聞くと、不快感をあらわにきつい口調で言った。「もちろん。一緒になんかおられへんしね。一緒におったら、トドメ刺されるでしょ」 街灯に浮かぶ達也さんの顔は、ひどく疲れているように見えた。※女性セブン2016年6月30日号
2016.06.16 07:00
女性セブン
相武、前田、栗山 若い女優は脱ぐことへの抵抗減か
相武、前田、栗山 若い女優は脱ぐことへの抵抗減か
 香水をたっぷりと吹きかけたTバックを履き、セクシーな黒いスリップをまとって男の帰りを待つ前田敦子(24)。恋人が帰宅するや玄関口で抱きしめ、強引に唇を重ねる。そのまま彼を壁に押しつけながら上着を脱がせていく──。 元国民的アイドルがドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)で魅せた肉食ぶりに多くの男性が釘づけになったことだろう。 4月スタートの新ドラマでは、前田だけでなく若手女優の濃厚なラブシーンが目に付く。そこで本誌では「春ドラ濡れ場」総選挙を開催する。 前田の濡れ場は冒頭のシーンだけではない。綺麗な夜景が眼下に広がる高層ホテルで年上の男に下着を脱がされ、ガラスに手をついた前田は後ろから攻められると、徐々に恍惚の表情となり、振り向いて男とねっとり濃厚なキスを交わした。 5月3日に一般男性と入籍した相武紗季(30)も『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)で不倫相手役の伊藤英明(40)との激しいベッドシーンを披露している。 白いシーツにくるまれた相武の真っ白な肌は艶めかしい光を放っている。体を重ね合い、興奮した相武は体を反転させ、伊藤の上に乗って腰を上下させる。 その後、再び下になった相武は首筋にキスされると「ハァ、ハァ」と息遣いが荒くなり、最後は快感に身をよじった。 第一話の冒頭から入浴シーンで水の滴るような美肌をさらし、視聴者の期待値をぐっと上げたのは『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)の栗山千明(31)だ。 不倫相手に真っ赤なバラの花びらがちりばめられたベッドに押し倒された栗山はワンピースを脱がされると、白いブラジャーから柔らかそうな上乳がこぼれた。耳や背中を舐められる度にビクッビクッと体をくねらせ、エキゾチックな顔を紅潮させる栗山にオトナの女への成長を感じた。 ドラマ解説者の木村隆志氏がこう語る。「平成生まれの若い女優は“脱ぐ”ことへの抵抗が減ってきています。一肌脱ぐことで女優業への覚悟を示せますからね。かつてベッドシーンは汚れ仕事という印象でしたが、いまでは華やかなシーンへと視聴者の意識が変わってきていることも大きい」※週刊ポスト2016年5月20日号
2016.05.13 11:00
週刊ポスト

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